日々の仕事の疲れを癒す旅! 食を求めて旅をするなら香港がぴったり!香港の伝統と革新料理を味わう李錦記のプレスツアーで、お腹がはち切れそうになるまで食べに食べて現地取材をしてきたおすすめの美食スポットをご紹介します。
ミシュラン3つ星!「富臨飯店(Forum Restaurant)」
いきなりですがミシュラン3つ星を獲得している「富臨飯店」をはじめに紹介します。超豪華な食材を惜しげもなく使用したコースをいただいたのですが、こんな贅沢は今までしたことがありませんでした…。それくらい強烈な体験となりました。香港で最高に贅沢な食事をしたい!という方に特におすすめです。今回いただいたスペシャルコースをご紹介します。

(右)メロン・魚の浮き袋・花しいたけとレタス添え
前菜は「焼きイカ入り餅」と「醤油味のえび」から。うまみが炸裂して、いきなり心を掴まれました。2品目にして、あの超高級食材「魚の浮き袋」が使われたスープが登場。メロンの甘さとねっとりした食感がクセになる味わい。

またまた超高級食材が登場!!! シェフ自ら仕上げに李錦記のオイスターソースをたっぷりと回しかけていました。アワビもナマコも大好き。食感がたまらない、贅沢すぎる一皿でした。シェフ曰く、食材は日本のものが一番とのことで、日本産のものを使っているそうです。ごはんに残ったソースを付けていただいたのですが、一口サイズでは足りない…ですが、まだまだコースは続くので一旦我慢しました。

(右上)陳皮入り酢豚
(左下)パリパリチキン
(右下)カイラン菜のおひたし〜クコの実入り魚のスープ〜
続いてやってきたのは伊勢海老! XO醬とのマッチ具合は言うまでもありません。
次は酢豚。陳皮の香りがほのかに感じられました。シェフの好意で陳皮を漬け込んだブランデーもいただき、急に陳皮の大ファンに(笑)。
パリパリチキンは名前の通り、皮の食感が最高! 写真は大皿でここからサーブしてもらってからいただきました。
カイラン菜は初めて食べたのですが、ブロッコリーに近い味わい。

(下)卵白入りアーモンドティーとレトロなデザート
お腹ははち切れそうでしたが、コースの最後はごはんと甘味をいただきました。葉っぱで包まれたごはんはエビのうまみが凝縮。葉っぱに包まれたごはんはなぜこんなにも美味しいのでしょうか。
デザートの卵白入りアーモンドティーは優しい味わい。レトロなデザートはゴマ団子でした! 日本で食べるゴマ団子といえば餡子入りを想像すると思うのですが、こちらは伝統的なもので、中身には何も入っていません。ゴマの香りが口の中に一気に広がります。生地は薄く、中身もないので、どうやって作るのか不思議です。

こんなにも贅沢したのは人生で初めての体験でした。香港の夜に大感謝です。シェフも気さくでとても楽しい時間を過ごすことができました。お店は香港島の湾仔(ワンチャイ)と銅鑼湾(コーズウェイベイ)のあたりで、アクセスもしやすいです!
富臨飯店(Forum Restaurant)
Address:1/F, Sino Plaza, 255-257 Gloucester Road, Causeway Bay, 香港
Google Maps:https://maps.app.goo.gl/BkZpQ5bbyHMStJxc6
香港オールドスタイルの点心「家全七福酒家(Seventh Son Restaurant)」
香港といえば、飲茶!ということで、「家全七福酒家」にも伺いました。ここは香港の伝統的なスタイルの点心をいただくことができます。

いきなりの登場にツアーに参加していたメンバーのテンションは爆上がり! こちらはお祝いの席で食べることが多いそうです。基本的には皮だけを北京ダックのように食べるのですが、今回はお肉も一緒に。皮はパリパリ、身はジューシー。ひとりで一頭食べられるのでは?と感じるくらいの美味しさです。

(右上)潮州式蒸し餃子
(左下)蒸し焼売
(右下)チャーシューまん
せいろを開けるたびに、完成のあがる点心たち。具入りのラー油をつけながらいただきました。皮は薄すぎると破れるし、暑すぎると食感が悪くなるので、熟練の職人の技が光ります。美味しいえび餃子はプリっとしたえび一匹が入っていることが条件なのだとか。
香港スタイルのチャーシューまんはメロンパンに包まれていることもありますが、こちらは正統派。オイスターソースが和えられたチャーシューは美味。

(右上)イカの香港式カレー煮込み
(左下)薬膳スープ
大根餅はチリソースと一緒に。香港では旧正月には1週間分用意して食べるそう。
街中でもカレーの香りを何度か嗅いでいたので、待望のお料理「イカの香港式カレー煮込み」。エスニックな香りが強めで、イカはプリっとしていて箸が進みます。
香港ではこのようなスープは家庭でも作るそうです。にんじんと豚のアキレス腱を使うそう。優しい味わいが疲れた体に沁みます。右下の野菜とお肉はこのスープを作るときの材料です。

(右)葉包あんまん
茹で野菜のオイスターソース添えは、シンプルながら完成度は高め! 香港の李錦記のオイスターソースは日本で市販されているものより粘度が高く、このようにかけて食べるスタイルにもよりマッチしていました。
デザートは「葉包あんまん」。餡子にうるさい日本人でも納得のお味。

ミシュラン1つ星も獲得している「家全七福酒家」。東京の新橋にもお店があるので、今すぐ香港に行くのは難しいという方はそちらで香港を感じてはいかがでしょうか?
家全七福酒家(Seventh Son Restaurant)
Address:3/F, Wharney Hotel, 57-73 Lockhart Road, Wan Chai,香港
Google Maps:https://maps.app.goo.gl/2BAMFt1uGt3Bn6QC8
潮州料理の名店「樂口福酒家(Lok Hau Fook Restaurant)」
映画のロケ地として使われることも多い九龍城にあるレストラン「樂口福酒家」にも行ってきました! 美味しそうなイメージがお店の雰囲気からもビシビシと伝わってきます。

(右上)錦繡四拼盤 – 前菜4種類の盛り合わせ
(左下)椒鹽大蝦 – 塩コショウエビ
(右下)潮汕煎蠔烙 – 潮汕オイスターオムレツ
ここでいただけるのは、広東省の潮州料理。ビジュアルは茶色いですが、どれも美味! ひとつひとつのポーションが大きいので大人数で訪れた方が楽しめると思います。
左上のガチョウ肉の盛り合わせはいろいろな部位の肉が入っていて、料理のスタートから食欲全開に! お酢のソースをつけながらいただきました。
見事な細工の施された人参が中央に配された前菜の盛り合わせ。人参の陰にはいかの前菜もありました。
左下の大ぶりなエビが使われた塩コショウエビはほどよいスパイシーさが絶妙!
右下のオイスターオムレツは牡蠣の旨みがジュワっと溢れ出てきて、牡蠣好きとしては真似をしたいと思った一品でした。鴨の卵使ってるそうです。

(右上)豆醬炒蕃薯葉 – さつまいもの葉と豆ソースの炒め物
(下)潮州炒麵線 – 潮州焼きそば
きのこ入り鶏団子炒めは、何種類かきのこが入っていました。日本語訳をいただいて驚いたのは右上の料理。味付けはいわゆる青菜炒めなのですが、まさか「さつまいもの葉」とは…! もしかしたらさつまいもの芋部分より好きかもしれません。この2品は野菜不足になりがちな旅行中にもぴったり。
そしてあまりに自然に出てきて写真を撮り忘れてしまったのですが……、「紫菜蠔仔肉碎湯」という昆布と牡蠣の豚ミンチスープが滋味深い優しい味わいで食事中のいい役割を果たしてくれました。ちなみにスープは香港や潮州のお料理の特徴のひとつだそうです!

(右上)透明水晶包 – 蓮の実ペーストとあずきのバン
潮州料理の伝統的な甘味も2品いただきました。左上の「香蔥反沙芋」は周りをコーティングした砂糖がサクッと軽い食感でいくつでも食べられそう。右上の「透明水晶包」は甘すぎない餡ともちっとした皮の食感がクセになる一品でした。
香港といえばお茶をイメージする方も多いと思いますが、食後には濃いお茶を淹れてくれました。食事中も少し飲むと注ぎ足してくれて、このホスピタリティは嬉しかったです!

伝統的な潮州料理をいただくならここがおすすめ! 香港らしいネオンの看板が目印です。九龍城砦公園も近いので、合わせて行くとより楽しめると思います。冒頭に紹介した映画以外にも数多くのロケ地となっていて、オールド香港の空気感を味わってほしいです。
樂口福酒家(Lok Hau Fook Restaurant)
Address:G/F, 1-3 Hau Wong Road, Kowloon City,香港
Google Maps:https://maps.app.goo.gl/7D1UxmEwmADcPtXn7
レトロかわいい!「女人街食飯公司(Ladies Street Sik Faan Co.)」

昔の香港を再現している「女人街食飯公司」にも伺いました。開店後すぐに入ったのでお客さんはまばらに見えますが、気づいたころには満席。予約をしない場合は早めの時間に行くのをおすすめします。ここで紹介するのは特に気に入った4品をピックアップ。

(右上)椒鹽粟米
(左下)八味脆豆腐
(右下)高湯蝦乾粉絲雜菜煲
香港は海鮮がおいしいと話を伺っていたのですが、まさにその通り! 貝やえびを様々な調理方法でいただけるのでどれも新鮮。とうもろこしは見た目通りのおいしさ。豆腐の揚げ物はさくふわの食感がたまりませんでした。
「女人街食飯公司」は今まで紹介したお店の中ではもっともリーズナブル。初めての香港でしたが、レトロな店内はどこか懐かしすら感じられました。昔ながらの香港を感じたい方にもおすすめです。
女人街食飯公司(Ladies Street Sik Faan Co.)
Address:A鋪地下, The Pinnacle, Minden Ave, Tsim Sha Tsui, 香港
Google Maps:https://maps.app.goo.gl/FtnzXMCJwBmZe3Ea9
香港伝統料理はどれも日本人好みの味!
今回は4店舗の香港の伝統的な料理を中心に提供してくれるお店をピックアップいたしました。高級なお店からリーズナブルなお店まで価格は幅広いですが、どこの味付けも日本人好みと感じました。これから旅先を検討している人は香港食い倒れツアーはいかがでしょうか? 後編では香港の革新的な料理をご紹介いたします。
取材協力/李錦記