コーヒーはずっと“ブレンド一択”のあなたへ
基本的にコーヒーは好き。カフェでコーヒーを飲むことも、コンビニでコーヒーを買うことも、自分で豆を買ってきて淹れることもある。でも、コーヒーの銘柄を見ても、それがどんな味がするのかほとんど区別がつかない。飲むのは結局「いつものブレンド」一択……そんな人も多いのでは。
でも、コーヒーの味の違いがわかったら、いまよりおいしく淹れられたら…… きっと1杯のコーヒーを飲む時間がもっと楽しくなるはず!
--そう語るのは、会社員からいきなりコーヒーの世界チャンピオンになり、今は「コーヒーの伝道師」をつとめる粕谷哲さん。
そこで、粕谷哲さんの著書であり、“コーヒー”という身近なようでいて実はよくわからない存在を、わからない人目線でわかるように解説した「コーヒーのことがなんとなくわかった気になる」コーヒーの入門書『図解 コーヒー一年生』(サンクチュアリ出版)から、コーヒーの選び方や、自宅でおいしく淹れるコツを解説!
全10回にわたって、書籍より一部引用・再編集してお届けします。
前回の記事>>スーパーで、安くておいしいコーヒー豆を選ぶコツ【アラビカ種とロブスタ種とは?】
安いコーヒーを最高においしく淹れる
どんなにがんばっておいしく淹れようと思っても、スーパーの安いコーヒー豆(最初から粉)を使ってしまったら、さすがに限界があるだろう。僕は長年そう思い続けてきました。
でもあなたがそこそこコーヒーの道具を持っていて、丁寧に淹れる時間があるなら。そして粉を少しだけリッチに使うことができるなら、「え、高い豆を買わなくてもこれで十分じゃない?」と思えるような、「普通においしいコーヒー」を淹れることができます。
それは飲んだ後に「雑味」「渋み」「えぐみ」をあまり感じることなく、液体が喉になめらかに入ってくるコーヒーです。
この淹れ方を発見したとき、僕は「この世にまずいコーヒー豆なんて存在せず、おいしくする努力が足りないだけなんだ」と反省しました(笑)。
その方法を特別にご紹介します。
<準備>
・ 粉は15グラムくらい、贅沢に使う。
・ お湯は85度くらい。
・ お湯の量は150グラムくらい使う。
1投目:お湯を15グラムまで注ぐ。
… 20秒経過したら
2投目:お湯を40グラムまで注ぐ。
…トータル45秒経過したら
3投目:お湯を60グラムまで注ぐ。
…トータル1分経過したら
4投目:お湯を90グラムまで注ぐ。
お湯が落ちきったら、さらにコーヒーサーバーに直接、お湯60グラムを追加で注いで完成。
※お湯を「ちょっと注ぐ」のが意外と難しいので、小さめのケトルを使った方がいいかも。
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次回は、スタバのアイスコーヒーの淹れ方について解説していきます。
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TOP画像/(c)Adobe Stock
『図解 コーヒー一年生』粕谷哲(著) 山田コロ(イラスト)/サンクチュアリ出版
長年、毎日コーヒーを飲んでいる。外ではブラックコーヒー、家でも自分でコーヒーを淹れて飲むくらい。でも飲むのは結局「いつものブレンド」一択。
なぜなら、それ以外になにを選べばいいのか、全然よくわからないから。(…でも、本当はもうちょっとコーヒーに詳しくなりたいかも)
そういう人のためにこの本は生まれました。
どうしたら「コーヒーの違い」を楽しめる人間になれるのか。
下町の人気バリスタが、ゆるいマンガと図解を使って、これでもかというほどわかりやすく解説していきます。
この本を読めば、
★スーパー、コーヒー量販店、コーヒー専門店、どこでも、
パッケージを見て、“なんとなく“コーヒーを選べるようになる。
★ブラジル、グアテマラ、エチオピア……など、
産地を見れば、“なんとなく“味の想像がつくようになる。
★豆のレベルに合わせて、一番かんたんに、
“なんとなく“おいしく淹れる方法がわかる。
ようになることをお約束します。