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▶︎前回記事:意外とコーヒーに合うピクニック飯3選
ドリップコーヒーとは?
ドリップコーヒーとは、豆を挽き、専用のフィルターを通してお湯で抽出するコーヒーの淹れ方です。“ハンドドリップ”と呼ばれる方法が一般的で、手動でお湯を注ぎながらコーヒーを淹れることが特徴です。
コーヒーが自宅で手軽に楽しめるようになった現代、自分でドリップコーヒーを淹れることは、まさにライフスタイルの一部になっています。
だけど、初めて自分でドリップコーヒーを淹れる人にとっては、準備するものやおいしい淹れ方など、わからないことがたくさん。そこで、おいしいドリップコーヒーの淹れ方についてプロが解説します。
【準備するもの】ドリップコーヒーで使用する材料・器具・分量
◆準備する材料(1杯分)
・挽いたコーヒー豆… 約12g
・お湯… 160cc
◆準備する器具
・ドリッパー(写真:上)
・サーバー(写真:下)
・ペーパーフィルター(ドリッパーの形に合ったもの)
・メジャースプーン
・ドリップポット
注ぎ口が細くなっているドリップポットを使うとお湯を少しずつ注ぐことができ、味わいの深いコーヒーを楽しむことができます。ドリップポットがない場合は、急須やティーポットなど、先が細いものを活用できるといいですね。手元に何もない! という場合は紙コップの先をとがらせて活用することもできます。
ドリップコーヒーの淹れ方
0:淹れる前にやること
・ドリッパー、サーバー、カップやソーサーなどをお湯で温めておく
・ドリップ用のお湯を準備する(95℃前後)
1:ペーパーにコーヒーを入れる
・ドリッパーにペーパーフィルターを広げてセットする
→台形のドリッパーの場合は台形のフィルターを使う
→ペーパーフィルターの横と下の2箇所を圧着面に沿って互い違いに折り曲げる
・コーヒー粉を12g入れて揺らしてならす
2:コーヒーの粉を蒸らす
・中心から外に向かってお湯をのせるように20cc注ぐ
・下からコーヒーが数滴したたる程度が目安。20秒ほど蒸らす
3:お湯を3回に分けて注いで抽出する
・中心で小さく「の」の字を描くように80cc注ぐ
・1/3程度へこんだらさらに40cc注ぐ
・少しへこんだらさらに20cc注ぐ
4:カップに注ぐ
・温かいうちにカップに注ぐ
→20ccは粉に吸収されるので完成は140ccになります
ドリップコーヒーをおいしく淹れるための3つのポイント
1:コーヒー豆の量
コーヒーの味わいに大きく影響する豆の量は、グラムで計量するのが一般的です。1杯につき12〜15gが目安ですが、好みに合わせて調整しましょう。
2:抽出する際のお湯の温度
お湯の温度は、コーヒーの味わいにも影響を与えます。コーヒーに最適な温度は95℃です。沸騰させたお湯をドリップポットに移すとちょうど95℃程度になります。
3:抽出時間
20cc注いで20秒間蒸らしたあと、80cc→40cc→20ccと3回に分けてゆっくり注ぎましょう。
ドリップコーヒーにおすすめのコーヒー豆
使うコーヒーの種類や焙煎度はお好みで構いませんが、豆から挽く場合は「中細挽き」がおすすめです。
コーヒー豆(レギュラーコーヒー)|UCC公式オンラインストア
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いかがでしたか? ドリップコーヒーを淹れる際には“最初に20ccほど注いで20秒蒸らす”ことがとても大事。「蒸らし」は、コーヒーのおいしい成分を十分に引き出すための大切な工程です。ぜひ「蒸らし」を取り入れて、おうちでもおいしいコーヒーを楽しんでくださいね♪
TOP画像/(c)Shutterstock.com
UCCコーヒーアカデミー専任講師 村田果穂
優れた抽出技術を競う「ジャパンブリュワーズカップ2014/2015」にて準優勝した経験を持つ。ほか、世界各国で開催される、もっとも優れたスペシャルティコーヒーの味わいを評価する品評会「カップオブエクセレンス」で国際審査員なども務めるなど、抽出技術はもちろん、優れた味覚・嗅覚の持ち主でもある。
保有資格:UCCコーヒーアドバイザー、(アメリカ)CQI認定Qアラビカグレーダー、(コロンビア)マイルドコーヒークオリティコントロールスペシャリスト、COE国際審査員