ちゃんと食べているつもりでも、栄養の“摂り”こぼしをしている可能性が!
米ワシントン大学などの研究によると、昨今、野菜や果物の栄養価が数十年前と比べて減っているという。
その背景のひとつとして考えられるのが、農作物の品種や収穫量の増加。それにより土壌から吸収できる栄養分が減り、土壌を消耗させているのだとか。さらに、温暖化による悪影響も!
そのため私たちが毎日野菜や果物をしっかり食べているつもりでも、実は栄養が不足している可能性があるのです。
そこで書籍『完全版 その調理、9割の栄養捨ててます!』より、最新の調理科学をもとにした、栄養価をアップさせてお得に食べるコツを紹介。
物価高が続く今こそ、買った食材は賢く扱って栄養の“摂り”こぼしなしを目指して!
【玉ねぎ】皮を4枚以上むいたらポリフェノールがほぼ0に!
ビタミン類は少ないものの、生活習慣病予防や疲労回復、抗酸化などの成分満載の玉ねぎ。
特に、近年注目されるポリフェノール・ケルセチンの含有量は野菜のなかでもダントツ!
でもケルセチンをもっとも多く含むのは「皮」の部分で、上から3枚目までにほとんどの量が含まれているのです。つまり皮をむきすぎると、せっかくのポリフェノールがほぼ0 に!
とはいえ、皮をそのまま食べるのは難しい…… という人も多いはず。そんなときは、ほんの少し手を加えてパウダーにするのも一つの手。
よく洗って水気を切った皮をフライパンでから炒りし、フードプロセッサーなどでパウダー状に。すると、玉ねぎの風味と栄養たっぷりの調味料が完成!
できあがあったパウダーは、スープや味噌汁に入れたり、ハンバーグなどのタネに加えたりしても◎。
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TOP画像/(c)Adobe Stock
『完全版 その調理、9割の栄養捨ててます!』(東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部 監修/世界文化社)
科学的エビデンスでわかった! 目からウロコの最新「ソンしない食べ方のコツ」大事典
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「実は、キャベツは3枚目までにビタミンCが9割」など、ふだん捨てていたあの部位、調理方法によって実は2倍も栄養価がアップする! 丸ごと、栄養価をアップさせてお得に食べるコツを、最新の調理科学をもとに紹介。世界初の最先端の研究を基にした栄養の「摂り」こぼしなし!の1冊です。