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2024.03.24

休みのとりやすさは? アナウンサーの働き方&長期休み事情|徳島えりか連載vol.52

日本テレビアナウンサー徳島えりかさんの連載。まさにOggi世代の徳島さんが、アナウンサーというお仕事の舞台裏を、月に2回のペースで配信します! vol.52は、アナウンサーの働き方について。

長期休みは働くモチベーション!

今回はアナウンサーの働き方、お休みについて、です。

最近、以前よりアナウンサーの休みについて話題になることが増えたように感じています。毎日のようにテレビで見ているアナウンサーが不在なことを気にしていただくというのは、ありがたいことです。

私自身も、いまだに友人から「アナウンサーってお休みあるの?」「いつも働いているイメージ」なんて言われることがありますが、もちろん、きちんと休んでいます!

フリーのアナウンサーは人それぞれの働き方がありますが、局アナは会社員。どんなに忙しそうなアナウンサーでも週5日勤務、週休2日が基本です。

たとえば月曜~金曜まで帯番組を担当していて、土日に特番などイレギュラーの仕事が入ったり、月曜が祝日だったりすると、休日出勤となるので代休が発生します。この代休は帯番組が休みの日などに消化しますし、年次有給休暇も取得します。

徳島えりかさん
▲夏休みを利用して行ったスペイン・バルセロナのサグラダファミリア

夏休みの時期も、一つの番組内で同時にアナウンサーが何人もお休み、となると困るのでアナウンサー同士で調整はしますが、希望するタイミングに取ることができます。

といっても、夏は24時間テレビなど大きな特番やイベントがあったり、今年はパリ五輪があったりと、やりたい仕事があるという人も多く、また7月8月は旅行代金も高め、ということであえてオフシーズンの1月2月に“夏休み”をとるという場合もあります。

徳島えりかさん
▲ブロードウェーの「アナと雪の女王」のミュージカルへ

長期休暇は大きなモチベーションになるので、私も、時期も行先も毎年じっくり考えて決めています。アナウンス部内には旅好き、旅上級者がたくさんいるので、旅の情報交換はよく行われています。

「ズル働き」は迷惑?

そして、働き方について気になったワードが先日、弊社のドラマ「テレビ報道記者」の中に出てきた「ズル働き」です。

育児中で時短勤務の先輩が、家など時間外も仕事していることに対し、入社数年の若手がそれは「ズル働き」と指摘する、というシーンがありました。

どういう意味かというと、「ズル休み」の逆で、先輩は休むべき時間に働いている。そうすると会社はその仕事量を時短でもできると判断してしまうので、後輩である自分たちも同じことをしないと同じ評価を得られなくなってしまう、ということでした。

ここでいう上司と若手の中間くらいに位置する私は、どちらの気持ちも理解できます。

特に入社したばかりの若手の頃は、働かないと追いつけない、という焦りや、とにかく目の前の仕事が新鮮で楽しくて、少しでも時間ができれば現場にちょこっと顔を出す、資料を作るなどしていました。時短勤務でも家に持ち帰って仕事をしたい先輩の気持ちも分かります。

今は、時代も、自分の考え方も変わり、がむしゃらな働き方の若手を見ると、健康第一、メリハリつけてうまく息抜きするようにね、と余計なお世話と思いつつ声をかけたくなってしまうようになりました。

自分が休むことが、後に続く人の休みやすさにつながる

働くこと、休むことについて、この会話に自分がいたら、どちらの立場でどう答えただろう、とドラマを見てから考えていましたが、先日はっとする言葉をいただいたのでご紹介します。

番組でもお伝えさせていただきましたが、第一子を授かり、まもなく産休・育休に入ることとなりました。その報告をした際、とある先輩からのメールに「遠慮や無理をせず…それが後に続く人たちのためになります」とありました。

その頃というと、休みの調整で人事担当の方に時間をいただいたり、引き継ぎの打ち合わせをしたり、それだけでなく立っている時間があるとスタッフさんがすぐ椅子を持ってきてくれたり…。何かと気を使われることが、ありがたくも申し訳なく、心苦しさばかりが募っていた時期でした。

徳島えりかさん連載
▲後輩の郡司恭子アナ・岩本乃蒼アナと。ゆっくりおしゃべりして楽しい時間でした♪

そんな時に、自分が休むことで次の人も休みやすくなる、というのは目からうろこの観点で、後に続く人たちのためにもなる、と思うと、休むことでどうしても感じてしまう罪悪感のような気持ちも軽くなるような気がしました。

甘えるところは甘えて、感謝をして、またお返しできるときにお返しする、ということを心に留めておきたいと思います。

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日本テレビアナウンサー徳島えりかさん

日本テレビアナウンサー 徳島えりか

1988年9月生まれ、東京都出身。O型。慶応義塾大学 法学部政治学科卒業後の2011年4月、日本テレビに入社。現在は、『シューイチ』『news every.』を担当。
Instagram → @tokushima_erika
Twitter → @tokushima_erika

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