和の内装が素敵なホテル雅叙園東京で体験する「器で愉しむ秋の美食」
豪華な純和風の内装や東京都指定有形文化財「百段階段」が有名な「ホテル雅叙園東京」。11月28日までの期間限定で、アリタポーセリンラボの素敵な器で特別なディナーが提供されるということで体験させて頂きました。
ホテル雅叙園東京の中の「New American Grill “KANADE TERRACE”」でアリタポーセリンラボの器に合わせてコース料理を頂く事ができる特別な体験です。
なんと、コース料理を考案した料理長の多田知史氏自ら、佐賀県に足を運び、アリタポーセリンラボの歴史や伝統、それを新たな形で表現する現代の器などの説明を受けて、今回使用する器をセレクト。
そしてそのセレクトされた器にインスピレーションを得た料理で構成されているのが今回のコースです。このストーリーを聞くだけでわくわくしました。
1枚1枚趣向が違う器で提供される料理にうっとり
まずアミューズは「呼子のイカと根セロリのタルト」です。アリタポーセリンラボといえばこのデザイン! と思っていたので、1番最初にこの器が出てきてとてもテンションが上がりました。
伝統的な古伊万里草花紋の柄ですが、アリタポーセリンラボのものはカラーリングがどこかモダンな印象。パステルカラーの色合いがとっても可愛いです♡
続いて「骨太有明鶏のバロンティーヌ みかんのソース」。あっさりとしたお肉と爽やかなみかんのソースが美味でした。そしてこのモダンな器。フラットなプレートで、私は「JAPAN EARTH」という黄色のお皿でサーブ頂きました。他にはJAPAN TEAという薄い日本茶のようなグリーンの色も。マットなパールのような質感に見とれてしまいます。
上にお洒落なエビが乗ったこの器、開けると…
中には琥珀色のきれいなコンソメスープが…! 器の模様は、蛸唐草です。蕎麦猪口として使う器&薬味皿です。こうやって薬味のお皿もちゃんとセットになっていると可愛い… 自宅ではいつも薬味は適当なお皿に雑に置いてしまっていたので、こういう蕎麦猪口と薬味皿がセットになっているものを使うと粋で良いなと思いました。
続いてお魚料理「鰆のポワレ」と肉料理「佐賀県産牛ロース肉のグリル ボルドーレーズソース」を頂きました。お魚もお肉もいただけるフルコースって本当に満足度が高くて大好きです♡ どちらも平たいプレートの器。美しいパールブルーのお皿と、上品でどんなお料理にも合いそうなベージュカラーのお皿でした。
自分で買い集めるものは洋食器も和食器も柄が細かく沢山入っているものが好きだったのですが、今回無地のプレートに心を引かれました。色や質感で魅せてくれるし、何よりもお料理を引き立ててくれます。器自体に模様が沢山あって素敵なものも良いですが、美しく料理を盛り付けて完成、というような器・プレートを使いこなせるようになるともっと楽しみの幅が広がるなと感じました。
デザートはやっぱりお皿も可愛く…♡ 木甲桐紋という柄のお皿に、モダンでお洒落に盛り付けて頂いた素敵なデザートを堪能しました。
当然、コーヒーカップもとっても素敵…♡ 淡いカラーが印象的なアリタポーセリンラボでしたが、引き締まった黒もかっこいい♡
器も美しく、視覚からも満たされて、美味しいフルコースにお腹も満たされて、とっても贅沢な時間を過ごす事ができました。落ち着いてゆっくり、1品1品を愉しむ優雅な時間。デートにも、ゆっくり語りたい女子会にもぴったりのディナーです。
期間中は館内がいつもより更に見応えたっぷりに!
純和風の館内が普段でもかなり見応えのあるホテル雅叙園東京。今回のコラボレーションの期間中は、それがさらにパワーアップします。ホテル玄関を入ってすぐのホールや橋を渡っているかのような豪華な通路部分にも、かなり見応えのある有田焼が沢山飾ってあります。写真だと伝わりづらいのですが、こちらはかなりの大皿。大きなお皿にびっしりと描かれた紋様も見事ですし、この大きなお皿を「焼き物」として作り上げる技術もとてつもないものだと感じます。
ホテルの正面玄関に飾られていたこちらも見事です。文化財クラスの素晴らしい作品ですが、ガラスケースに入っているわけでなく、かなり近くからじっくりと眺める事ができます。ぜひこのコラボレーション実施期間中に、ディナーと館内散策を楽しみに訪れてほしいです。
アリタポーセリンラボが素敵な理由… 七代目弥左エ門 松本哲氏
もともと伝統工芸品は好きなのですが、中でもアリタポーセリンラボは伝統技術を活かしながらも、モダンなデザインや可愛いものが多いな、と思っていました。ぜひオンラインサイトも見てほしいのですが、特に丸くて可愛いお重のシリーズや、お正月に使うのにピッタリの宝尽くしの二段重などは、Oggi世代にも好きな人が多いはず。
ただ伝統を守り続けるだけでなく、現代のライフスタイルに合ったモダンなものを! と、こういう事ができる職人さん・経営者は私の心からの憧れです。気になって経歴を調べてみたらなんと、九州大学経済学部を卒業後、銀行に勤務、3年後に家業を継がれたとのこと。でもただ継ぐのではなく、多額の借金整理の為民事再生を行い立て直しをした凄腕の経営者とわかってびっくりしました。
今回のディナーで実際にお会いできたのですが、あまりにも物腰が柔らかく、和服だった事もあり「おしゃべり上手・営業上手な社長」という印象ではなく、やっぱり職人さんなんだな! という印象を受けたのですが、超凄腕でした。どうりでひときわ目を引く、そして広くターゲットを持てる素敵なプロダクトを生み出せるんだなと思い、美しい器だけでなく、その仕事力にも感動しまたこのブランドのファンになりました。
オッジェンヌ 大枝千鶴
2015年からOggi読者モデル「オッジェンヌ」として活動。営業職という仕事柄、通勤服は好感度が最重要事項。最先端のIT企業で働きながらも歌舞伎と着物が大好きという古風な趣味をもつ。一級きもの講師。Instagramアカウントはこちら:@chizuru_oeda