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FASHION

2023.08.20

全身のバランス感を決める「股上」とは?測り方や着こなしのコツをスタイリストが解説

腰位置を決める重要な要素でもある「股上」。「股上」の深さによってコーディネートの印象もスタイルアップできるかどうかも大きく左右されます。そこで今回は、意外と重要な「股上」の正しい測り方や、股上の深さの違いでどう印象が変わるか、それぞれの着こなしポイントなどをご紹介します。

【スタイリストが解説】股上とは?

股上とは

股上とは、ウエストから内股の縫い合わせ部分までの長さのこと。股上の深さによって体のどこにパンツのウエスト部分が来るかが決まります。そのため、すっぽりお腹をカバーしたいのか、ウエストジャスト位置ではきたいのか、それとも腰ばきしたいのか、着こなしのイメージによって股上の深さを選ぶ必要が!

そんなボトム選びに重要な股上の測り方や、ハイライズ、ミディアムライズ、ローライズの違いなどを、スタイリスト・城長さくらさんに教えてもらいます。

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股上の測り方

股上の測り方
(c)Adobe Stock

「内股の縫い合わせ部分から前ベルト上までを水平に測ります。パンツの股上を測るときは、ウエストのいちばん上から股の縫い付目のクロスした部分まで、メジャーでまっすぐ測るようにしましょう」(スタイリスト・城長さくらさん 以下「」同)

股上・股下・総丈の関係

股上・股下・総丈の関係
(c)Adobe Stock

「股上はウエストから内股の縫い合わせ部分まで。股下は内股縫い合わせ部分から裾の長さ。総丈はウエスト部分から裾までの長さを指します。ただし、股上と股下は体の丸みを考えた立体ですが、総丈は平面的に見たときの長さになるため、単純に股上+股下=総丈にならないケースもありますよ」

ハイライズ、ミディアムライズ、ローライズの違い

パンツは股上の違いによって、ハイライズ、ミディアムライズ、ローライズの3種類に区別されます。ここからは、この3つのデザイン的違いや、それぞれのメリット、デメリットについて見ていきましょう。

【ハイライズ】

ハイライズデニム

「基本的には股上25㎝以上のものをハイライズと呼びます。ただし、明確な定義はなくブランドやメーカーによって多少の差はあるようです」

メリット▶︎腰位置が高く見えるので、脚がすっきり長く見える。

デメリット▶︎お腹、お尻部分をすっぽり覆うために、ぽっこりお腹が目立ってしまったり、お尻が大きく見えることも。

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【ミディアムライズ】

ミディアムライズ

「股上23〜25㎝のものをさし、ブランドによっては、ミッドライズ、ミドルライズと呼ぶこともあります」

メリット▶︎トレンドのクロップドトップスと丈のバランスがよく、チラッとお腹を見せするスタイルにベストな丈。

デメリット▶︎骨盤まわりが張っている人は、より腰周りが大きく見えてしまう場合も。

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【ローライズ】

ローライズ

「股上23㎝以下のものをさします。しばらくトレンドから遠のいていたローライズパンツですが、昨シーズンあたりからチラホラ復活中。ハイブランドのショーにも登場しており、ジワジワ人気を集めています」

メリット▶︎股上の面積が小さいため、お尻がキュッと小さく見え、腰まわりがすっきりする。

デメリット▶︎腰位置がやや低く見えるため、胴長に見えることも。お腹周りに目線がいくのでお腹周りにコンプレックスのある人は避けるのがベター。

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【股上の深さ別】着こなしのポイント

ハイライズ、ミディアムライズ、ローライズの違いを理解したところで、それぞれのパンツの着こなしポイントを解説してもらいます。

【ハイライズパンツ】の着こなしポイント

ハイライズデニムのポイント

「シンプルな着こなしの中にハイライズパンツを取り入れるだけで、断然、今っぽく見えます。ベーシックなタンクトップにシンプルなシャツ。ここにミディアムライズをはくと、無難でメリハリのないコーディネートになりがちですが、ハイライズパンツを選べば、ウエスト部分にメリハリが出てスタイルアップを狙えます。長めのはおり×ハイライズというバランスもスタイルアップポイント!」

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【ミディアムライズパンツ】の着こなしポイント

ミディアムライズデニムのポイント

「パンツにウエストインにしずらい肉厚ニットや裾にデザインのあるトップスなどと相性がいいのがミディアムライズパンツ。ウエストアウトや前だけインする着こなしもバランスを取りやすい長さです。今季のトレンドアイテムでもあるベルトをミディアムライズパンツに合わせるのもおすすめですよ」

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【ローライズパンツ】の着こなしポイント

ローライズデニムのポイント

「ひと昔前のローライズパンツはスキニーシルエットが主流でしたが、最近はワイドシルエットが多め。そのため、きちんとした素材感であってもリラックス感やこなれ感を演出できます。ハイライズに慣れているとちょっとハードルが高く思えるかも知れませんが、1点取り入れるだけで一気に上級者見えしますよ。

腰まわりがコンパクトなので、タイトなトップスともオーバーサイズのトップスとも相性がよく、自然とコーディネートにメリハリを出してくれます。トレンドのショートアウターともバランスを取りやすく、意外と使い勝手のいいデザイン。

トップスとバランスを取りやすいというのがいちばんのポイントで、パンツ単体でスタイルアップするというよりは、レイヤードなどのコーディネートテクニックによってスタイルアップを狙いたいアイテムですね」

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最後に

着こなしの印象や、全体バランスに大きく影響を与えるパンツの「股上」。細かい部分ですが、その深さやシルエットによって、今っぽくも懐かしくも見えてしまいます。だからこそ、パンツを新調するときは「股上」にも注目して、着こなしのイメージや自分の体型に合ったデザインを選んでください。

城長さくら

監修者:スタイリスト 城長さくら

スタイリスト・望月律子氏に師事し、独立。シンプルなアイテムを色やシルエットの組み合わせでおしゃれに味つけするスタイリングで人気上昇中! 現在は『Oggi』などの女性誌や広告、カタログなどで活躍の場を広げている。Instagram(@shiroosa)では日々のスタイリングを公開中。おしゃれのヒントが詰まった投稿はどれも見逃せない。

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
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