サイバーエージェント執行役員・石田裕子さん(36歳)の場合
社長に任命された子会社のサービスが立て続けに終了。悔しさをばねに挑戦してキャリアアップ。
「初めて子会社の代表に就任したのは31歳のとき。1社目では競合のサービスに勝てず2年で撤退。直後の2社目は、採算が見込めず1年半でサービスを終わらせました」と振り返る石田さん。どちらも、大胆な決断ができなかったことが敗因だったとか。
「小さい成功を重ねることに満足して、攻められなかったんです。特に1社目は〝2年で競合他社を超える〟という当初の目標には到底届かない結果に。でもその経験をしたおかげで、『失敗しないことは逆に失敗なんだ』と気づくことができました。今は本社の役員となり、多少のミスには動じず、大胆な意思決定もできるようになってきたと思います」
石田さんにとって失敗とは…
「失敗の数は挑戦したという証。失敗を乗り越えた経験が武器となるし、失敗を恐れないことも一種の武器」
Oggi3月号「アラサー世代は、失敗適齢期」より
撮影/伊藤翔(天津さん) デザイン/スズキのデザイン 構成/酒井亜希子・佐々木 恵・赤木さと子・平澤奈々恵(スタッフ・オン) メイン画像/Shutterstock
再構成/Oggi.jp編集部
石田裕子
いしだゆうこ/サイバーエージェント執行役員。新卒で入社後、広告営業を担当。その後、スマホ向けオークションサービス『パシャオク』、女性向けのクラウドソーシングサービス『Woman&Crowd』の代表を務め、今に至る。