桜木町を味わい尽くしたら、締めくくりはコレットマーレ7階で決まり!
「コレットマーレ」といえば、JR桜木町駅北改札から直結というアクセス抜群な立地に構える大型のショッピングモール。ファッションや雑貨、グルメ、シネマなど、1日中遊んでも遊び足りない心躍る施設が揃っています!
そしてその6階・7階に位置するレストランフロアには、和食や洋食、中華はもちろんのこと、ハワイアン、アラビアに至るまで実力派レストランが勢ぞろい。
桜木町駅で集合後にまずは腹ごしらえという名目でランチをするも良し、みなとみらい地区を思う存分遊び尽くした後にディナーで利用するも良し!
今回は、デートや女子会にもおあつらえ向きなレストランフロア7階の2店舗をピックアップ。
◆IL SALTIMBANCO produced by ANTHONY GENOVESE
最初にご紹介するのが、イタリア、ローマで食通が通うミシュラン2つ星レストラン「il Pagliaccio」のシェフ、アンソ二ー・ジェノヴェーゼ氏が料理を全面監修した日本初のお店。ローマの伝統的な料理から、シェフのオリジナリティ溢れる最先端の料理まで楽しめます。
まず特筆すべきは、窓側の席から一望できるみなとみらい地区の景色。
この日はあいにくの天気だったのですが、そんなどんより空模様すら吹き飛ばしてしまうほど…… とにかく圧巻!
そしてこの景色すらをも味付けにしてしまうほど、料理のほうも極上なのです!
今回は、選べるランチセコンドコース(前菜から1品+パスタから1品+セコンドから1品+ドルチェ+カフェ)のメニューから、特にオススメだという3品をいただきました。
前菜
▲「牛肉のバットゥート ルッコラのドレッシング」
ローストした牛肉のシンタマという部位の芯部分のみを使ったタルタル。希少部位というだけあって、驚くほどきめが細かくて柔らかい! 脂の甘味や旨味も凝縮されています。ほどよくピリッとした辛さのルッコラドレッシング、香り高いポルチーニも加わって、最後の一口まで贅沢! 本来お肉があまり得意ではない同行者も食べられたほど、絶品でした。
パスタ
▲「本物の伝統カルボナーラ リガトーニ」
みなさんは、本場のカルボナーラを食べたことがありますか? 実は日本の一般的なカルボナーラとは別物なのです。イタリアの伝統的レシピでは、生クリームを使いません。そんな本物の味を味わえるのも、ここ「IL SALTIMBANCO」ならではの魅力! 卵とチーズをふんだんに使った濃厚なソースがリガトーニによく絡んで、口の中が幸せいっぱいに! 食べ応えもあるので2人でシェアするのもおすすめ。
セコンド
▲「マグロの温タタキ カポナータと甘長唐辛子のクリーム」
わざわざマグロを食べるためだけに三崎に行くほどマグロ好きな筆者ですが、このマグロの温タタキには思わず舌鼓を打ってしまいました! 生のマグロの表面のみをごく高温で一瞬だけ焼き上げたそうで、トロッとしていてまるでお肉のよう。酸味が絶妙なカポナータと甘長唐辛子のソースも、マグロの旨味を引き立てています。
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特別な気分を味わえる秘密は、料理だけでなくこだわりの食器にも。カトラリーは、ポルトガル生まれのカトラリーブランド「Cutipol」のもの(赤はちょっと珍しい気が!)。
さらに赤を基調にしているからか、イタリアンといえどどことなく和も感じられるような。とにかくすべてにおいて洗練されたお店でした!
【営業時間】ランチ 11:00~ 15:00/ディナー 17:00~22:00
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◆CARVAAN BAY YOKOHAMA
お次は、ちょっぴり珍しいアラビア・地中海料理のお店。店内に一歩足を踏み入れると、中東を彷彿させる独特の怪しげなBGMに、重厚感と煌びやかさを纏った家具やランプ、食器…… 桜木町という街にいることを一瞬忘れてしまうような、異国情緒漂う空間が広がっています。
景色については言わずもがな。7階という高さやアングルがちょうどよく、横浜といえば誰もが連想するこの素晴らしい夜景を心ゆくまで味わえます。
ここでは、スパイス香るモロッコのタジン料理やトルコのケバブ料理をはじめ、世界の歴史を映す自社製造のクラフトビール、古より続くジョージア、レバノン、ギリシャの直輸入ワインも楽しめます。
クラフトビール
▲「アラビアンライム・エール」
本来、ビールはあまり得意ではない筆者ですが、ライムピールの爽やかな香りとエキゾチックな味わいがクセになって、あっという間に飲み干してしまいました!
タジン
▲「茄子のカルヌヤルクと季節野菜のタジン」
日本でも一昔前に空前のブームを巻き起こしたタジン。筆者も御多分に漏れずタジン鍋を持っていたものの、作っていたのはシンプルな蒸し料理ばかり。でもここでは、本当に多種多様なタジン料理が食べられるのです! 今回選んだのは、香味野菜とナッツ、杏で作る特製パティを茄子の中に詰め込んだトルコ料理のカルヌヤルクと季節の野菜を楽しむタジン。茄子は驚くほどトロトロで、噛むほどに具材本来の旨味がじわっと溢れてきます。クミンライスもあわせてオーダーするのがオススメ。
メゼ(アラブの前菜)
▲「アラビアンプレート」
何を食べたら良いのか迷ったときにもピッタリの一皿! ディップ3種とファラフェル、タブーリを盛り合わせたプレート。古代小麦のアラビアン・ブレットもついています。食べる前こそ味の想像ができずにドキドキしましたが、結果的にどれも食べやすくとっても美味! 特に気に入ったのが、茶色いお団子状のファラフェル(写真:中央)。スパイスやハーブが効いたこっくりまろやかな味わいのひよこ豆がサクッと揚げられていて、香ばしくも爽やか!
アラビアンデザート
▲「バクラヴァ デーツとくるみ」
昨今、じわじわブームが来ているトルコ菓子の「バクラヴァ」は甘党さんにもってこいの一皿。こっくりした味わいだから、コーヒーや紅茶と合わせるとすっきりいただけます。想像以上の甘さにどれだけ砂糖を使っているのだろう? と思ってしまいそうですが、実はCARVAANで使われているのは自然由来の原料。そのため白砂糖ではなく、椰子花蜜糖とアガベシロップなどが使われているそう!
▲「ガサル・ベイルート」
レバノン山脈に降り積もる白い雪を、ジェラートとアラブの綿菓子で表現しているそう。綿菓子は日本のものとは少し違ってどちらかというとサクサクとした食感。ミルクのなめらかさや濃厚さを思う存分堪能できるスイーツで、とても食べやすい!
▲「アリバカカオとデーツのパフェ」
エクアドルのカカオにデーツを練り込んだデーツ・カカオ、ヘーゼルナッツを練り込んだジャンドゥーヤ、花蜜のやさしいミルク、3種類のジェラートに、ホワイトチョコレートのクリームと果実のコンポート、そしてフルーティーなカカオパルプのジュレを重ねた、贅沢な「アリバカカオとデーツのパフェ」。すべてが溶け合うと、華やかな香りとエキゾチックな風味が口いっぱいに広がります。
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まだ気軽には海外旅行に行けないご時世ですが、ここに来れば非日常の世界観を味わえること必至。訪れた日には、海外のお客さんもいらしているようでした。
あまり馴染みがない料理も多いと思いますが、日本人の舌に合うメニューも多い印象を持ったので、初アラビア・地中海料理にもうっつけではないでしょうか。
【営業時間】ランチ 11:00~16:00(L.O. 15:00)/ディナー 17:00~22:00(フードL.O. 21:00/ドリンクL.O. 21:30)
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※掲載店舗の営業時間や定休日などの詳細は、HP内の店舗情報を確認するか直接店舗までお問い合わせください。
※記事中の感想は筆者個人の感想です。
文/川原莉奈