交際3年半、彼氏との「言葉的ギャップ」に戸惑いが…
▲アリサさん(仮名・外資系マーケティング企業勤務・33歳)
神戸生まれの日仏ハーフで、大学入学と同時に上京。日米仏3か国語を操る才女ながら、関西のお笑い文化を愛するDNAも宿す。趣味はサバイバルゲーム。
▲拓海くん(仮名・畳職人・32歳)
東京の下町の畳店の四代目。高校卒業後からその道に入り、現在では畳製作一級技能士として一人前に。日本の伝統を継承していく自分の仕事に誇りをもっている。
彼からのメール、こっそり公開しちゃいます!
「普通に日本語でよくね?」彼との言葉的ギャップとは…
ビジネス用語というか、カタカナ語というか、そういった類の言葉。業界や企業によって使用頻度とかは変わってくると思いますが、なにげなく使っていますよね?
でも、全然異なる世界で働く人にとっては宇宙語のように感じられるらしく…。
今月は畳職人の彼氏との言葉的ギャップにしばしば戸惑いながらも、大事なことに気づいたというアリサさんから、こんなネタが届きました。
「拓海くんとは共通の趣味であるサバゲーのイベントで知り合いました。一緒に戦っていると、その人の本質がわかるというか。まっすぐで優しくて頭もいい、そんな拓海くんに私が惚れ込んで積極的にアプローチしたんです(笑)」
しかし在宅勤務が増え、アリサさんのオンライン会議を近くで見る機会が増えてから、拓海くんが変なポイントで拗ねるように。
MTG=卵かけご飯? 拗ねてるのかボケなのか
「一般企業に勤務したことがない拓海くんにとっては、いわゆるビジネス用語が鼻につくみたいで」
《卵かけごはんかよ》はちょい拗ねエッセンス入ったボケなのか。
「面倒くさいんです(笑)。でも、確かに《普通に日本語でよくね?》って言葉を多用していたなって。《MTG》じゃなくて打ち合わせでいいじゃんねって」
以来、仕事でも拓海くんとのやりとりでも、《普通に日本語でよくね?》を心がけるようになったというアリサさん。
「最近ではワザと『オンスケで!』とか使ってきます(笑)」
思えば私も「女性をエンパワーする」とか、原稿に書いちゃったことをちょっと反省。拓海くんの《普通に日本語でよくね?》にアグリーだよ!
2023年Oggi1月号「メール内男心連絡網」より
文/岡村佳代 イラスト/平松昭子
再構成/Oggi.jp編集部
岡村佳代(おかむら・かよ)
文筆家、ときどきメール内「男心」研究家。この連載を愛読してくださっている女子たちと、ここに晒されるとは知らず面白メールをしたためてきた男性たちのお陰でしぶとく続くこのコラム。ネタは→のアドレスまで、絶賛募集中です♡ oggi@shogakukan.co.jp