愛犬をSNSにアップしたらメッセージリクエストが…
▲あいりさん(仮名・専門商社勤務・31歳)
イタリア留学の経験を生かし、食品関連の専門商社に就職。頻繁にあった海外出張もなくなり、夢だった犬を飼い始めて2年。愛犬との穏やかな日々を送っている。
▲自称 ジェームズ博士(自称外科医・年齢ナゾ)
インスタのプロフィールによると、名門国立大学附属病院勤務、東京在住、配偶者と死別。趣味は旅行とドライブ、そしてヘルシークッキング。
彼からのメール、こっそり公開しちゃいます!
怪しい日本語+博士(笑)=即ブロック案件
今月のネタ提供者は、この夏2歳になったヨーキーのエリちゃんを女手ひとつで育てているあいりさん。
エリちゃんを迎えたことをきっかけに、アカウントをつくったまま放置していたインスタを活性化! 徐々に増えた同じ愛犬家のフォロワーさんたちとのんきなSNSライフを満喫中。
そんな中、ジェームズ博士なる外国人男性から、メッセージリクエストが届きました。
《んにちは。》
「いかにも自動翻訳コピペした文面で怪しいのですが、愛犬を褒められてうれしいのと、エリは女の子ですよーって訂正したくなって(笑)。承認しちゃったんです」
すると、すぐに返信が。
《彼らは人を幸せにします、人を幸せにし。》
とても大切なことなので強調構文の一種でしょうか(笑)。
それにしても、ジェームズ博士はコピペする際に文字を落っことしちゃう、うっかり先生ですね!
「一応どんな投稿をしているか見てみたら犬関係ゼロで、手術着でオペしたり、白衣姿で病院にいたり。中にはオペの動画もあったし、ひょっとしたら本当に某・名門国立大学の先生なのかもと思ったのですが」
プロフィール写真を拡大して見たところ、白衣の胸には外国の病院のロゴが。
「ググったところ、その大学には該当する博士は存在せず(笑)。私がいくらSNS初心者でも、さすがに引っかかりませんて(笑)」
多分実在する外国の病院の医師のSNSから写真や動画を引っ張ってきたのでしょうね。
私はあなたが絶対に怪しく見えることを認めなければいけません。
2022年Oggi9月号「メール内男心連絡網」より
文/岡村佳代 イラスト/平松昭子
再構成/Oggi.jp編集部
岡村佳代(おかむら・かよ)
文筆家、ときどきメール内「男心」研究家。この連載を愛読してくださっている女子たちと、ここに晒されるとは知らず面白メールをしたためてきた男性たちのお陰でしぶとく続くこのコラム。ネタは→のアドレスまで、絶賛募集中です♡ oggi@shogakukan.co.jp