そもそも「あざとい」とは?
「あざとい」という言葉を、どこかで聞いたことはありませんか? 女子会などで、「あの子ってあざといよね」などという噂話を、耳にした経験があるかもしれませんね。聞いたことはあるものの、正確な意味や、漢字での書き方を説明するとなると、難しい言葉ではないでしょうか?
そこで今回は、「あざとい」の漢字や意味、「あざとい」女性の特徴、言い換え表現などを解説します。
◆「あざとい」の漢字
「あざとい」は、漢字でどのように書くのでしょうか? 現在、正式には当てはまる漢字はないようです。ですが、語源を見てみると、いくつか関連する漢字が推測できます。
1:「浅聡い」説(和訓栞後編)
アサ(浅)くサトシ(聡)で、転じて「あざとい」になったという説です。浅いと聡明という、なんとも意味ありげな漢字の組み合わせですね。
漢字から、中途半端に賢いというような意味が読み取れるのではないでしょうか?
2:「浅遠い」説(両京俚言考)
アサ(浅)くトオキ(遠)で「浅遠い(あざとい)」とする説です。
3:「ア戯疾い」説(上方語源辞典=前田勇)
接頭語のアに、ザル(戯れる)とトシ(疾し)を組み合わせた「アザリトシ」が略されたという説。
このように、「あざとい」の語源や漢字には、諸説あります。特に一つ目の「浅聡い」は、比較的意味をイメージしやすいのではないでしょうか?
◆「あざとい」の意味
「あざとい」とは、抜け目がなく、やり方が露骨なこと。
本来の意味としては、あくどい、浅はか、小ずるいなどのネガティブなイメージを連想させる言葉。また、関西の方では、子供っぽいという意味で使われる地域もあるそう。どちらにしてもあまり良い意味ではなさそうですね。
しかし、最近では、ポジティブな意味で使われることも増えてきています。「あざとかわいい」などの言葉を、雑誌やメディアの中でも、見かけることがあるのではないでしょうか?
計算づくとは分かっているけれど、どこか魅力的でかわいい。そんな女性を「あざとかわいい」と呼ぶことがあるようです。
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【質問】男性に「あざといポーズ」を使うことはある?
※アンケート20〜39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
続いて、20~30代の女性100人に男性に「あざといポーズ」を使うことはある? と質問したところ、はい… 5.9%、いいえ… 94.1%との結果になりました。
今回のアンケートでは「いいえ」と回答した方が9割以上。日常生活で「あざといポーズ」を使うことはほとんどないと言ってもよいのかもしれません。
男性に使う「あざといポーズ」とは?
自分では気づいていないだけで、もしかしたらいつの間にか「あざといポーズ」をしている可能性も考えられます。ここでは、女性が男性に使う「あざといポーズ」を6つピックアップしてみました。
【1】オーバーリアクション
あざとい女子を想像して、一番はじめに出てくるのは、この「オーバーリアクション」ですよね。同性から見れば「ちょっとオーバーすぎない?」くらいのリアクションが男性にはちょうどいいようです。
コロコロ変わるリアクションに愛しさを感じ、話していて心地良い存在だと思わせることができるかもしれませんね。
「手を叩いてリアクションをとる」(30代・埼玉県)
「意見に対して納得して頷いてあげる」(20代・香川県)
「相手が喜びそうなことをしたり言ったりすること」(30代・埼玉県)
【2】上目遣い
男性がされて嬉しい「あざとい」ポーズNO.1といっても過言ではありません。男性との身長差があるときは、少し視線をあげるだけでいい感じの上目遣いになるので、自然にあざとさを表現できます。
他にも、何かをお願いされたときや、飲み会の席での上目遣いは特にドキッとしてしまうかも。
「上目遣い」(30代・神奈川県)
「下から見上げてくる」(20代・和歌山県)
【3】アヒル口
アヒル口というのは唇を尖らせてアヒルのような口を作った表情。アヒル口を作ることで口角も上がって、明るい印象を与えることができます。
また、口紅やグロスでぽってりうるうるの唇を作れば、男性を魅了できるのがポイント。
「唇をとがらせた顔」(20代・長野県)
「アヒル口」(20代・岩手県)
【4】顔に手を寄せる
顔まわりに手を近づけるポーズは、女性のモテポーズとしても割と有名で多くの方が実践しているそう。
笑うときに手で口元を隠したり、耳に髪を掛けてみたり、自然とやりやすいポーズから試してみると効果的!
「口元に指を置く」(20代・福島県)
「静かにして欲しいときのしーのポーズ」(20代・滋賀県)
「顎の近くて両手でグーのポーズ」(30代・京都府)
【5】考えているしぐさ
考えているしぐさは、首を傾げて「う~ん」と考えるポーズや、頭を指でトントン叩いて一生懸命考えようとしている姿などさまざま。
天然女子の要素も含まれているようなアクションなので、キュンとしてしまう男性も多いのではないでしょうか。
「首をかしげる」(20代・青森県)
「考えるとき、頭に手を当てて天然なふりをする」(30代・東京都)
【6】食事中のしぐさ
食事の際に手を合わせて「いただきます」「ごちそうさまでした」が言える女性はポイントが高いようです。常日頃からしっかりとした生活を送っているような雰囲気から、健気な印象を感じさせます。
また、美味しいときに頬に手を当てて、美味しい気持ちを最大限にアピールするのも男性を幸せな気持ちにさせるでしょう。
「両手で飲み物を飲む(片手を添えて飲む)」(30代・千葉県)
「手を合わせてぶりっこしながら『いただきます』という」(20代・広島県)
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「あざといポーズ」をする女性の特徴とは?
「あざとい」女性には、どのような特徴があるのでしょうか? 次に、代表的な特徴を解説していきます。もし複数の特徴があてはまる人がいる場合、その人は「あざとい」女性かもしれません。
【1】打算的
打算的な女性は、「あざとい」と呼ばれることがあります。
「あざとい」女性は、こうすると人に好かれそう、などと計算して振舞います。さりげない気遣いなら好感が持てても、下心が見え透いてしまうと逆効果。印象がかえって悪くなってしまうことも多いでしょう。
【2】男性からのモテを意識している
「あざとい」と言われる女性の多くは、男性からモテたいという意識を強く持っています。上目遣い、ボディタッチなど、男性を意識したしぐさも、「あざとい」女性の得意技と言えるでしょう。
自分の魅力を最大限に見せようとする姿勢は、必ずしも悪いものではありません。しかし、度が過ぎてしまい、周囲の反感を買ってしまうこともあります。
【3】愛想が良い
愛想よく振舞うというのも、「あざとい」女性の特徴。
人から好かれたいという意識から、表情やリアクションを大げさにすることも。「すごーい!」や、「さすが!」など、相手の気分を良くするような言葉遣いをします。
これは、一見良いことにも見えますね。ですが、「あざとい」女性の本当の狙いは、あくまで自分が相手に好かれること。そういう意図が見え透いて、どこか浅はかな印象になってしまうことも少なくありません。
【4】承認欲求が強い
「あざとい」女性は、人から認められたいという欲求が強いというのも特徴です。この欲求が行き過ぎて、複数の男性に対して思わせぶりな態度を取ることも。
また、自分が注目されたいあまり、他の女性に対してライバル心を燃やすこともあります。
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最後に
あざといポーズで異性にアピールすることは、自分の魅力を最大限に発揮できるアプローチ方法でもあります。ただし、過剰にやり過ぎるとネガティブな印象を与えてしまうので注意が必要。勝負をかけたい「ここぞ」というときに自然と振る舞えると、わざとらしさもなく良いでしょう。
下品さのない大人の魅力が含まれた「あざといポーズ」で、お気に入りの男性を夢中にさせてみましょう。
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