「オーラルフレイル」予防には、早いうちからのオーラルケアが大切
年末年始には、忘年会や家族での集まりなどで、いつもより豪華で美味しいものをいただく機会がたくさん。そんな“美味しい時間”を楽しむために重要な「お口」のケア、あなたはしっかりしていますか?
噛んだり、飲み込んだり、会話するための口腔機能が、加齢に伴って心身が衰えた虚弱状態となり、衰えることを「オーラルフレイル」と言うそう。そして今や35歳以上の約3人に2人は「歯周病」に悩まされているそうなんです。
そんな「オーラルフレイル」や「歯周病」は若いうちから予防をすることが、一生自分の歯でおいしいものを楽しむための大切なポイント。第一三共ヘルスケア株式会社の調査結果をもとに、どのように予防・ケアをしていく必要があるのか一緒に見ていきましょう。
歯を失う一番の原因…!?「歯周病」ってそもそもなに?
歯周病とは、歯肉炎や歯周炎(歯槽膿漏)、歯と歯を支える組織(歯周組織)におけるさまざまな病気の総称。歯と歯ぐきの間(歯周ポケット)にたまった歯垢(プラーク)や歯石の中にいる歯周病菌が歯ぐきにダメージを与え、少しずつ歯を支える組織が破壊されていきます。
症状としては、歯ぐきのはれや出血などから始まり、進行すると歯がぐらぐらして抜けてしまうこともあり、歯を失う大きな原因となるのです。
■「歯周病」になってしまう一番の理由は「磨き残し」
気になる歯周病について、歯科医、歯科衛生士に第一三共ヘルスケア株式会社が実施したアンケートの調査結果では、歯周病の一番の原因は不十分な「セルフケア」という回答が8割以上という結果に。しっかりと汚れを落とし切れていないことが1番の原因となることがわかりました。
■「歯周病」となる生活習慣は「タバコ」が1位に
「歯周病」になり得る生活習慣の第1位は「喫煙」でした。また、不規則な生活や日々のストレスも「歯周病」につながることも。規則正しい生活を心がけ、なるべくストレスを溜めないようにすることで、心だけでなく歯も大切にできそうです。
■寝る前の歯磨きが肝!「歯周病」になる歯磨き習慣とは…?
「歯周病」になってしまう歯磨き習慣の調査では、「よく歯を磨かずに寝てしまう」が61.6%で1位となりました。次いで「デンタルフロスや歯間ブラシは使わない」「洗口液だけで済ますことがある」「硬めの歯ブラシでごしごし磨く」という結果に。寝る前にしっかりと磨くことが歯周病を防ぐポイントとなりそうです。
「歯周病」予防に私たちができること
それでは、歯周病にならないために私たちができることは一体なんなのでしょうか。「今から」でも始められる「歯周病」予防でできることを一緒に見ていきましょう。
■それ、歯周病の初期症状かも? 下記の症状が気になったらすぐ歯医者さんへ
歯周病の初期症状としてどのようなものがあるか調査をしたところ、「歯ぐきから血が出る」が58.4%と1位に。次いで、「歯ぐきが腫れる」「口臭が気になる」「歯の間に食べ物がはさまりやすい」「歯ぐきが下がった気がする」という症状があげられました。
特に、歯ぐきから血が出ている場合は歯周病の可能性があるので、このような症状が気になるようになったら早めの受診が良さそうです。
■歯ブラシだけじゃない!「フロス」等を使用してしっかりとケアを
「歯周病」予防のために、歯科医師や歯科衛生士が行っているセルフケアについて調査をしたところ、「歯ブラシとフロスのセット」が35.2%で1位に。また、フロスだけでなく「プラス歯間ブラシ」「洗口液」を使用してしっかりとセルフケアをしている医師や歯科衛生士が多いようでした。
「なってから」ではなく、「なる前」にしっかりとしたオーラルケアを
いかがでしたか? 加齢とともにどうしても衰えていってしまう口内環境だけど、自分の生活習慣やケアの仕方次第で防げる「オーラルフレイル」や「歯周病」。いつもの歯ブラシに加えて、フロスや歯間ブラシを使ってしっかり歯と歯の間を磨くだけでも全く違うようなので、新年も素敵な歯でいれるように+αでセルフケアをできるように習慣づけしていきたいですね。
調査主体:第一三共ヘルスケア「クリーンデンタルⓇ」
調査媒体:歯周病ケアサイト・おくちカレッジ
調査期間:2021年4月6日~5月13日
調査対象:歯科医師・歯科衛生士126名