力丸:ええー、うれしい(笑) ゆっちんは、仕事内容的にはプロデューサーになるの?
森脇:ライブネクストには部署がなく、新しい会社だから全部やっていかなければならなくて。プロデューサーを目指しているけれど、まだまだ勉強中。舞台の企画や、チケットの売り方、演出家と連絡を取りならがスケジュールの調整、プログラムの制作など、仕事の内容はいろいろ。公演の情報をすべて把握しておかなければいけない場所なので、連絡しながら正確な情報を集めてそれをみなさんにきちんと伝えて… ということをやらなければいけないし、やれる人になろうとしているところです。
力丸:すごい! 仕事内容が多岐に渡っているね。
森脇:公演によって規模も違うし、人によってやり方も違う。この人はこうだけどこの人はこういうやり方だから、こう進めようとか。私は新しく仕事をする方ばかりだから、先輩方に聞きながらやっているよ。特に音楽系のスタッフさんはやり方がいろいろ。譜面が紙の人がいればデジタルの人もいたり。初めて携わった公演の時はまったく知らない用語が飛び交っていて、終わってから「あれがああつながっていたんや」ってわかったりとか。聞いて、予習して、見ながら覚える感じかな。
力丸:仕事が停滞していない感じだね。
森脇:面白いよ。タカラヅカの生徒って「とりあえずやってみる」というのが身に染みついてるやん。上級生が教えてくれたことやダメ出ししてくれたことを、とにかくやってみる。だから、いろんな現場でもらった言葉や行動を取り入れていたんだけど、ある時上司に「森脇さんは“サバの味噌煮”になってるな」と言われたの。
「『このサバは味噌煮にしたらおいしいんです』と聞いて味噌煮しか食べ方を知らん人になってる。味噌がなかったら食べるのをやめちゃうんじゃない? もっといろんな食べ方があるんだから、それも考えられるようになりなさい」って。先々にいろんな選択肢があって、さらにそこからいろいろな場所につながるかもしれない。頭がゴーン! ってなりました。
自分の想像がつかないようなところにアイディアが転がっていたりするから、脳みそをもっと活性化させていきたいなと。今までの自分が通用しない分ショックを受けることも多いけれど、それでチーンとならなくて謎にポジティブ(笑) 莉帆ちゃんの不動産開発は、舞台制作に比べてスパンが長いよね。
力丸:舞台より長いけれど、コンパクトでスピード感のある会社だから、数年とか意外と短いスパンで建つよ。
森脇:ヘルメットを被って行ってきた、って言っていたこともあったね。
力丸:現場ではヘルメットを被ることもあるよ。ゆっちんもそうだっけ?
森脇:うん。舞台のバラシの時とかは危ないから、私は折りたたみができるマイヘルメットを持っているよ(笑)