皆さんは、今までに「相合傘」をしたことはありますか?学生の頃に傘を忘れてしまい、友人や恋人としたことがあるという方も少なからずいるでしょう。
友人とであれば特に気にならないですが、恋人との「相合傘」は嬉しくてドキドキするものです。それは、「相合傘」に誘われた人だけでなく、「相合傘」を誘った人も同じです。
今回は、「相合傘」について、誘う人の気持ちや誘い方、気になる相手との距離の縮め方についてチェックしてみましょう。
「相合傘」とは?
まず「相合傘」の意味や由来について確認です。「相合傘」の意味を知っていても由来は知らない、という方も多いのではないでしょうか。
「相合傘」の意味
「相合傘」とは、「2人で1つの傘をさすこと」を指す言葉です。2人で傘をさしていれば相手が誰であっても「相合傘」にはなりますが、やはり「相合傘」は男女で同じ傘に入るというイメージが強いのではないでしょうか。
2人で1つの傘に入ることで、身体と心の距離がぐっと縮まる「相合傘」は、好きな人と親密になれるチャンスとも言えます。
【相合傘(あいあいがさ)】
(1)二人で1本の傘を差すこと。多く、男女の場合についていう。相傘(あいがさ)。最合(もや)い傘。
(2)男女の仲を示すいたずら書きの一種。簡単な線書きの傘の柄の両側に二人の名前を書くもの。
(小学館 デジタル大辞泉 より)
「相合傘」の由来
「相合傘」は、江戸時代から使われている用語です。例えば、「相合傘」を書いて仲の良い男女の名前を落書きをしたことがある人もいるでしょう。実は、この「相合傘」の落書きも、江戸時代から行われているものなのです。
「相合傘」の「相合」には、「一緒に物事をすること」「物事を共有・共用すること」という意味があります。近所の人と共同で使う「相合井戸」や牛を共用する「相合牛」といった言葉もあり、「相合傘」はこういった言葉のひとつです。
【相合(あいあい)/相相】
《「あいやい」とも》
(1)互いに優劣のないこと。「少しのものも―にほどこして」〈倉田・出家とその弟子〉
(2)物事を一緒にすること。二人以上で、一つの物を所有し使用すること。「仏壇の御あかしと―で夜業(よなべ)するのぢゃ」〈松翁道話・五〉
(小学館 デジタル大辞泉 より)
「相合傘」に誘う人の心理とは?
異性に誘われると思わずドキドキしてしまう「相合傘」。異性を「相合傘」に誘う人の心理には一体どういったものがあるのか、チェックしてみましょう。
恋愛感情を持っている
「相合傘」に誘うという行為は、嫌いな人に対しては多くの人がしない行動です。そのため、「相合傘」に誘ってくる男性は、あなたに好意を持っている可能性が高いでしょう。
「相合傘」がきっかけではなく、それ以前からあなたともっと親密になりたいと思っていて、「今がチャンス!」と思い「相合傘」に誘っている可能性もあります。
心配している
「相合傘」に誘ってくる男性の性格によっては、恋愛感情ではなく、単純に心配して誘ってくれるパターンも。「雨に濡れて風邪を引いてしまわないかな」と気遣われていることもあります。
相手の反応が見たい
男性の中には、「女性の照れている顔が好き」「照れている顔を見るとドキドキする」なんて人もいます。そのため、「相合傘」に誘ったときに、女性が恥ずかしそうに遠慮したりする姿が可愛いから、という理由で誘う男性もいるかもしれません。
中には、自分に脈があるかどうかを確認するために、誘ったときの反応を見たいという人も。ですから、気になる異性から誘われた時は、勇気を出して誘いに乗ってみましょう。
「相合傘」の誘い方を紹介
シャイな男性は、「相合傘」をしたくても勇気が出せず行動に起こせないことがあります。そんなシャイな男性にアプローチしたい場合の、「相合傘」の誘い方もチェックしておきましょう。
「入れて」と言いながら自然に傘の中に入る
「友達以上恋人未満」や「ほぼ付き合ってるような間柄」のように気を許しあえている関係であれば、無邪気な感じで「入れて~!」と自然に相手の傘へ入るといいでしょう。
このときにはっきりと断られたら、残念ですが今は諦めましょう。なんだかんだ言いながらも入れてくれる場合は、脈ありの可能性が高いといえます。
甘えながら(照れながら)「入ってもいい?」と聞く
異性の傘に入れてほしいときは、甘えたり照れたりしながら言ってみるのも効果的です。特に普段自分から話しかけたり、積極的にアプローチしない人から誘われた場合には、相手は「勇気を出して誘ってくれたんだな…」とキュンとしてしまうでしょう。
気になる相手との距離の縮め方を紹介
いざ「相合傘」をしても、その時の行動によっては相手の印象が悪くなってしまうことも。そうならないように、気になる相手との適切な距離の縮め方を覚えておきましょう。
雨に濡れないよう身体を密着させる
異性と「相合傘」をするときは、雨に濡れないように身体を密着させるのがおすすめです。特に気を遣って傘を斜めにしてくれている場合は、「濡れちゃうよ」と言ってそっと傘を戻したり、腕をギュッとつかんでみてもいいかもしれません。
傘を独占しないように気を配る優しさと、身体が密着するドキドキ感で相手の恋愛感情を高めることができます。
相手の足元を気遣う
「相合傘」で傘を持っている男性は、傘をさすことで手いっぱいになっていることも多いです。そんなときは、「水たまりがあるから気を付けて」などと相手の手や肩に触れて注意を促してあげましょう。
細やかな気配りにキュンとすることでしょう。
照れながら素直に喜ぶ
「相合傘」は、基本的に突然発生するシチュエーションです。気になる相手に誘われた時は、素直に喜びながらやんわりと好意を伝えましょう。女性の素直な気持ちを聞いて嬉しくない男性はいません。少し勇気を出すだけで、関係が通常より早く進展するかもしれません。
距離を縮めるチャンスに
どうせなら気になる相手としたい、「相合傘」。大人になると中々機会はありませんが、気になる相手と距離を縮めるには絶好のチャンスといえるかもしれません。気になる相手との「相合傘」のチャンスが巡ってきたら、迷わず入れる自分でいたいものです。
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