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この記事のサマリー
・「手のひら返し」とは、「言葉や態度ががらりと変わること」。
・SNS・職場などで急な評価や態度の変化が起きると、人は不安や不信感から「手のひら返し」と感じやすくなります。
・英語表現は、“change one’s attitude completely”が挙げられます。
「手のひら返し」という言葉を、ニュースやSNSのコメント欄で目にする機会が増えましたね。褒めていた相手を急に批判したり、昨日までの態度と今日の態度がまるで別人のように変わる様子を指す時によく使われます。ただ、何となくのイメージで使うと、相手との関係を悪くしてしまうこともあるでしょう。
この記事では、「手のひら返し」の意味や場面に合った使い方を整理しながら、人間関係への向き合い方について一緒に考えていきましょう。
「手のひら返し」とは? 意味・背景の理解を深める
まずは「手のひら返し」の正しい意味からおさえていきましょう。
「手のひら返し」の意味
「手のひら返し」とは、これまでとはがらりと変わった言動を取ることを意味します。辞書では「手の平を返す」について、次のように説明されていますよ。
手(て)の平(ひら)を返(かえ)・す
言葉や態度などが、それまでとがらりと変わる。手の裏を返す。「昨日と今日とでは―・して言うことが違う」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
例えば、昨日は好意的だった人が、今日は批判的な態度を取る… そのような極端な変化を比喩的にとらえた表現です。
手のひらを裏返す動作のように、瞬時に態度が反転する感覚が特徴といえるでしょう。「裏切る」という意味ではなく、「態度の急変」を意味します。
類語や言い換え表現は?
「手のひら返し」の類語には、「手の裏を返す」「掌(たなごころ)を返す」などがあります。どれも「手のひら返し」と同じ意味です。
「態度が露骨に変わった」「評価が一転した」などという言い回しはビジネスシーンでも使いやすいでしょう。

英語表現
英語で、態度や評価が急に変わる状況を表すなら“change one’s attitude completely” が、それまでの態度や意見を急に変えるときに使われる表現です。
例えば、“He changed his attitude completely after hearing the new information.”(新しい情報を聞いて、彼は態度を変えた。)のように用います。
「手のひら返しする人」の心理・特徴・関わり方
「手のひら返しをする人」に悩む… そんな経験を持つ読者も多いのではないでしょうか? 急な態度の変化に戸惑い、不信感を抱くこともあるはずです。ここでは、「なぜそのような変化が起こるのか」を考えていきましょう。
手のひら返しする人の心理
突然態度が変わる相手に向き合うと、「どうしてこんなに極端なの?」と戸惑うことがありますよね。態度が大きく揺れやすい傾向として、周囲からの評価に敏感であったり、その場の空気に合わせようとし過ぎたりする特性が語られることがあります。承認を得たい気持ちが強い場合、相手の反応に応じて言動が急に変化することもあるでしょう。
また、関係性がまだ浅く、相手の立場や状況を十分に把握できていないと、態度が安定しにくいこともあります。
そうしたことを理解しておくだけで、心が軽くなるのではないでしょうか?
手のひら返しが起こりやすい場面の特徴
手のひら返しが起こりやすい場面には、いくつかの共通点があります。職場では、上司や周囲の評価を強く意識する人ほど、状況に合わせて態度が変わりやすいことがあるでしょう。
友人間では、関係性の近さゆえに気持ちの揺れが表に出やすく、前日と今日とで接し方が違うと感じられることも…。また、「仕事上の立場が変わった」といった環境要因が影響することもあるでしょう。
いずれの場合も、「特定の人が必ずそうである」と断定するのではなく、あくまで「そう見えやすい状況」として捉えることが大切です。

なぜ「気持ち悪い」「嫌い」と感じるのか?
急に態度を変えられると、相手の本心が読めないように感じ、不安や不信が生まれたりします。「昨日と言っていることが違う」「自分への接し方が極端に変わった」といった経験は、多くの人が戸惑いを覚えるものです。
相手が悪意を持っていなくても、態度の変化が大きいと「裏切られたように感じる」ことがあり、その違和感が「気持ち悪い」「嫌い」といった感情につながるのです。そうした感覚は自然なものであり、過度に自分を責める必要はありません。
関わり方のヒント
態度が急に変わる相手に過度に振り回されないためには、距離の取り方を自分の中で決めておくことが大切です。例えば、相手の反応を深読みしすぎず、「今日はそういう日なのかもしれない」と受け止めることで心の負担が軽くなることがあります。
また、相手に過度な期待をしないことも有効です。期待値を少し下げておくと、態度が変わったとしてもショックが和らぎます。必要に応じて物理的・心理的な距離を置く選択も、自分を守るひとつの方法です。その人への評価ではなく、自分のペースを保つための工夫として捉えてみてください。
実際の使い方|SNS・会話・ビジネスで使える例文集
「手のひら返し」という言葉は知っていても、実際どのように使えばいいのか迷うことがありますよね。特にSNSや職場では、表現の強さが相手にそのまま届いてしまうため、できるだけ冷静で誤解のない言い回しを選びたいところです。
ここでは、日常会話からビジネスシーンまで、場面に応じて使える自然な表現を紹介します。
「昨日まで高評価だったのに、ミスをした途端、手のひら返しのように態度が冷たくなった」
好意的だった態度が、ミスをきっかけに一気に変わった状況を表す例。「がらりと変わる」という辞書の定義に忠実な使い方です。
「新しい企画が通った途端、反対していた人たちが手のひら返しで褒めてきて驚いた」
反対→称賛へと急に評価が変化したという文脈。態度が急転する様子をわかりやすく表現できます。

「SNSでは、話題が盛り上がると手のひら返しのコメントが増えることがある」
ネット上で、評価が急変する現象を描いた例。「批判→称賛」「無関心→肯定」など、どちらの変化にも使えます。
「手のひら返し」に関するFAQ
ここでは、「手のひら返し」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1. 「手のひら返し」とは、「裏切り」という意味ですか?
A. いいえ。「手のひら返し」は、「言葉や態度ががらりと変わること」指す言葉です。
裏切り行為そのものを意味するわけではありませんが、急な変化が不信感につながるため、結果的に「裏切られた」と感じる人が多いでしょう。
Q2. ポジティブな変化にも「手のひら返し」は使えますか?
A. はい、使えます。
例えば「批判していた人が急に褒めはじめた」「興味がなかった人が急に熱心になった」など、いい意味への急転でも、態度の変化が極端であれば「手のひら返し」と表現できます。
Q3. 「手のひら返しをする人」とどう接すればいいのでしょうか?
A. 相手の変化に振り回されすぎないよう、期待値を低めに設定することや、心理的な距離をほどよく保つことが有効です。
急な態度の変化は誰にとってもストレスになるため、まずは自分の心を守る対応を優先しましょう。
最後に
「手のひら返し」は、誰にでも起こりうる態度の急な変化をとらえた言葉ですが、その裏には、人間関係ならではの揺れや迷いが隠れているのかもしれませんね。
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