この花は何のハーブ? 甘い香りとほのかな苦味が特徴の食材
とっておきの料理に彩りや味わい深くしてくれる、香草。みなさんはハーブと言ったら、何を思い浮かべますか?
今回ピックアップするのは、ハーブの中でも比較的使いやすい、あの食材をピックアップして紹介します。
この花は何の野菜か知っていますか?
正解は、「バジル」の花です!
正解は、バジルの花でした!
バジルはシソ科の食べ物で、家庭やお店でよく使われるのは、「スイートバジル」と呼ばれる品種。温暖湿潤を好み、スパイスとしてイタリア料理に多く使われています。
バジルは「バジリコ」とも呼ばれますが、バジルは英語、バジリコはイタリア語。厳密な違いはないようです。
7月〜10月まで収穫時期・旬が続き、家庭で栽培することもできますが、沖縄県、茨城県、千葉県、群馬県、三重県などでも生産されています。
◆バジルの歴史
バジルは、イタリアのイメージがありますが、実は原産地はインド・熱帯アジア。4000年前にはエジプトに伝えられ、ローマや南ヨーロッパに伝来。
日本には江戸時代の頃に、インド〜ヨーロッパを経由して伝わりましたが、食用としてはなじみがなかったようです。日本で多く使われるようになったのは、意外にも最近のこと。
世界各国のレストランが並んだ大阪万博(1970年)から一気に普及し、その後のイタ飯ブーム(1990年頃)のおかげもあって、家庭でも育てるようになっていったとか。
◆バジルの栄養
好きなハーブにもランクインするほど人気のバジル。気になる栄養は、βカロテンやビタミンE・C・Kなど、活性酸素を抑制し、老化防止に役立つほか、リラックス効果、食欲増進など効果も期待できます。
バジルの一般的にいわれている効果・効能をまとめました。
・βカロテン… 抗酸化作用
・ビタミンC… 風邪予防、疲労回復、肌荒れに効果的
・ビタミンE… 血行を促進
・ビタミンK… 血液凝固させる働き
・カリウム… 血圧を下げる、むくみ解消、便秘に働きかける
・バジルに含まれる香り… 鎮静作用によるリラックス効果、食欲・消化促進効果、女性ホルモンの調整作用、抗がん作用も
嬉しい効果がたくさんありますが、妊婦の方は食べ過ぎに注意。子宮の収縮を促進させる作用もあるため、ほどよく摂取することを心がけて。パスタやピザ程度のものだったら問題ないようです。
◆バジルの選び方
美味しいバジルの選び方はこちら!
・緑色が鮮やか
・葉先までハリがある
・比較的いい香り(清涼感のある香り)
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バジルの花から栄養・選び方まで紹介しました。バジルは、カプレーゼやピザ、ガパオライス、ペーストにしてパスタにも使うことができ、カラダの内側からヘルシーにさせてくれる食材。夏バテにも働きかけるので、食欲がないなと思う日には、バジル料理が良いかもしれません。