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2022.06.15

心の中の「蟠り」とは? 意味や使い方、類語、英語表現などを解説

「蟠り」は、「わだかまり」と読み、「心の中に不満や不安などの悪い感情があること」を指します。日常生活において友人や恋人と喧嘩するなど、不信感を抱いて心がもやもやとしてしまうことってありますよね。今回は、そんな「蟠り」の意味や使い方、類語、英語表現を解説します。

「蟠り」の意味や語源とは?

「蟠り」という漢字、どう読むかわかりますか? 漢字は難しいですが、恋人と喧嘩をしたり、人間関係がうまくいかなかったりする時などに、このような気持ちになる方もいるでしょう。今回は、「蟠り」の意味や使い方、類語、英語表現などを解説します。

意味

「蟠り」は、「わだかまり」と読み、「心の中に不満や不安などの悪い感情があること」という意味です。多くは、他人に対して何らかの不満や不信感があり、心の中がもやもやとしている状態を表します。言いたいことが言えずに一方的に我慢していたり、相手との関係がギクシャクして、気持ちが晴れない時に使われることが多いですね。

語源

「蟠り」は、動詞である「蟠る」の連用形。「蟠」という漢字は、虫偏がつくことから、とぐろを巻いた蛇や竜などを表します。蛇が長い体をくねらせて、ぐるぐるととぐろを巻いている姿から、転じて「物事が曲がりくねった複雑な状況」や「屈折した感情」などを示すようになったのです。

使い方を例文でチェック!

「蟠り」は、主に対人関係において、心にもやもやとした感情が湧いている時に使われます。「蟠りが解ける」「蟠りが残る」などと表現されることが一般的なので、例文で使い方を確認しておきましょう。

(c)Shutterstock.com

1:父親と腹を割って話し合ったことで、長年抱えていた蟠りが解けた。

心の中のもやもやが解消されることを「蟠りが解ける」と表現します。「蟠り」は何の原因もなく心に起きるものではなく、対人関係が原因であることがほとんどです。そのため、自分一人で悩んでいてもなかなか突破口が開けないこともあるでしょう。お互いが納得いくまで話し合うことで、相手への誤解や疑念が消えるきっかけになるかもしれません。

2:彼女と喧嘩別れになり蟠りが残ってしまった。

「蟠り」は、恋人や夫婦関係にも使用します。恋愛関係では、特に相手に対して過剰に嫉妬して、もしかして浮気しているのでは? と疑ってしまうことも多いもの。感情に身を任せて喧嘩してしまった後で、二人の間に後悔のような「蟠り」が残ってしまうことも考えられます。

3:何の相談もなく計画を変更され、心に蟠りが残った。

物事に対して納得ができず、不信感や疑惑を持っていることも、「蟠り」が残っている状態と言えます。何の相談もなくいきなり計画を変更されたら、裏切られたと感じたり、心がついていかないと思うこともあるでしょう。そのように、マイナスな感情で心の中がすっきりとしないことを「蟠り」と言うのです。

類語や言い換え表現とは?

家族の問題や恋人関係で心に「蟠り」ができることは少なくありませんが、直接口に出しにくい表現でもありますよね。ネガティブな感情を相手に伝える場合には、「ジレンマ」や「気がかり」などの言葉に言い換えると使いやすいですよ。早速意味をチェックしてみましょう。

(c)Shutterstock.com

1:心のしこり

心の中に心配や不安が残っていることを「心のしこり」と言います。しこりとは塊やこぶのことで、過去に傷ついた経験がいまだに解消できず、ネガティブな感情やトラウマが塊となって心の中にある状態です。

・仲直りする前に祖父が先立ってしまい、心にしこりが残った。

2:ジレンマ

「ジレンマ」とは、2つの相反する事柄の板挟みになること。例えば、仕事と家庭の両立など、異なるものの間に挟まれて葛藤する心のことを指します。どちらも自分にとっては大切なものだとしても、状況によってはどちらかを選択しなければならないことってありますよね。このように2つの事柄を天秤にかけて、どちらを選んだらいいか迷っている状態を「ジレンマ」と言うのです。

・今の仕事を続けるか、リスクを負って転職するかのジレンマに陥っている。

3:気がかり

「気がかり」とは、将来どうなるかという不安が心から離れないこと。例えば、自分の娘が結婚できるかどうか心配になったり、老後の生活が不安になるなどが挙げられます。現在はまだ問題が起きていないにもかかわらず、先のことが心配になって悩みの種を増やしてしまうような状態です。

・彼の表情がふっと曇ったので、「何か気がかりなことでもあるの?」と尋ねた。

4:腑に落ちない

「腑に落ちない」とは、納得がいかないこと。相手の言うことに納得できなかったり、渡された書類の内容に合点がいかない時などが当てはまります。「腑に落ちない」の「腑」は、「はらわたや内臓、心」を示すことから、自分の中でその物事がうまく消化できずにもやもやとしている様子が感じ取れますね。

・最近の夫の挙動不審な行動がどうも腑に落ちない。

英語表現とは?

心の中にネガティブな感情を持っているという意味の英語には、「ill feeling」や「annoyed」などが挙げられます。その時の自分の感情や状況に近いものを選んで伝えてみましょう。

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1:ill feeling

「ill feeling」とは「蟠り」のこと。「ill」は「病気や不機嫌」、「feeling」は「感情や感覚」のことで、2つの単語を組み合わせて、反感や敵意などのネガティブな感情を表します。

・The ill feeling between the two has been dispelled.(2人の間の蟠りが解けた)
・There is ill feeling between the two.(2人の間に感情の不和が蟠っている)
・They parted smiling, but there was still some ill feeling left on both sides.(笑って別れはしたが、2人とも心にしこりが残っていた)

2:annoyed

「annoyed」は、「イライラする、悩まされる」などの意味を持つ単語です。「annoyed by〜」で「〜に困っている」、「to feel annoyed」で「迷惑に思う」などと表現できます。相手の態度や行動に対して怒って、不満を感じている場合に使われるため、「蟠り」と同じようなニュアンスとして使ってみましょう。

・I’m annoyed at his selfishness.(彼のわがままに蟠りを感じている)
・I was annoyed with him for being so late.(彼のひどい遅刻に腹が立った)
・We were annoyed by the tongue lashing that we got.(その決めつけに私たちは蟠りを感じた)

最後に

日常生活の些細なことで、相手に対して不信感を持ってしまったり、不安が心から離れなくなったりすることは誰にでもあることです。「蟠り」は、いろんな感情が複雑に絡み合っている状態なので、まずは自分が何に悩んでいるのか原因を紐解いていくことから始めてみましょう。一つ一つ問題と向き合うことで、心の中のもやもやが解消されるといいですね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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