頑固な大人のニキビに、クリニック治療を取り入れるのもひとつの選択
マスク生活をきっかけに、ニキビに悩まされるようになった30代がたくさん。ニキビの中身は皮脂なのに、肌自体は乾燥しがちでお手入れが難しい大人のニキビ。肌の代謝が低下し始めている30代は、ニキビが痕になると消えにくいという問題も。
悪化しがちでしつこく繰り返すニキビには、クリニックでの治療を取り入れるのも一つの手。クリニック治療の種類や内容、価格の目安などを紹介します。
クリニック治療の種類や内容を解説
ニキビ注射:ニキビに直接注射して炎症を鎮める
できてしまったニキビの中に、アクネ菌の殺菌剤や抗炎症剤、抗酸化剤を直接注射する方法。
ニキビの炎症をすばやく抑え、悪化させずに治します。ニキビが悪化して黄ニキビになりやすい人、痕になりやすい人に取り入れやすい。
〈価格・回数の目安〉
価格の目安:1回1,540円程度〜
受けるべき回数の目安:必要に応じて
外用薬・外用剤:クリニックによって様々な外用剤がある
保険適用のものと自費診療のものがあり、保険診療では、毛穴の詰まりをとる塗り薬や抗炎症剤、抗生剤などが処方されます。
それ以外にオリジナルの外用剤(ニキビに効果のある成分を配合した化粧水や美容液、クリームなど)を販売している美容皮膚科も多く、こちらは保険適用外なのでやや高額に。
〈価格・回数の目安〉
価格の目安:1回1,000円程度〜
受けるべき回数の目安:必要に応じて
ケミカルピーリング:毛穴の詰まりを防ぎ、ニキビができにくい肌に導く
洗顔で清潔にした肌に酸を配合した薬剤を塗り、時間をおいてから除去します。
肌表面の不要な古い角質を酸などでマイルドに除去してターンオーバーを整え、ニキビができにくい肌環境へと導く治療。悪化したニキビがないときのメンテナンスに使いたい。
短期間でやりすぎると角層が薄くなってバリア機能が乱れてしまうので、医師と相談しながら慎重に。
〈価格・回数の目安〉
価格の目安:1回12,100円程度〜
受けるべき回数の目安:月1回程度、定期的に
光治療:殺菌効果で炎症を落ち着かせ、進行を防ぐ
光をあてている時間は約40分程度。顔じゅうに常に何個もニキビがある人は試す価値あり。痛みやダウンタイムがないのもうれしいポイント。
クロモライトという光を使った治療で、高い殺菌効果でアクネ菌を減らし、ニキビの炎症を落ち着かせて進行を防ぎます。
皮脂の分泌を抑える効果もあり、ニキビができにくい肌に。痛みや肌の負担がなく、美肌効果も。
〈価格・回数の目安〉
価格の目安:1回12,100円程度〜
受けるべき回数の目安:月2回程度、定期的に
ビタミン注射:体の中からニキビができにくい肌に
体内からビタミンが肌に届くように補給。必要なビタミンは、医師が肌や体の状態に合わせて見極める。
食事でとれるビタミン類は体の必要な場所から順に使われていくので、ストレスが多い暮らしでは肌にはほとんど届かないことも。
ビタミン注射なら、肌にも行き渡るほどに十分な量のビタミンをチャージできます。
〈価格・回数の目安〉
価格の目安:1回2,200円程度〜
受けるべき回数の目安:月2〜4回程度、定期的に
パールフラクショナル:ニキビ痕が気になる肌を生まれ変わらせる
ニキビやニキビ痕、クレーターを改善するレーザー。肌にレーザーを点状に照射し、古い角質を速やかに除去することで、肌を入れ替えます。
凹んでしまったニキビ痕をなんとかしたいときに。ニキビの発生を抑えたり、肌を引き締めたりなどアンチエイジングの効果もあります。
〈価格・回数の目安〉
価格の目安:1回22,00円程度〜
受けるべき回数の目安:2〜3回
※治療の価格はすべて初診料別です。クリニックによって異なります。
2022年Oggi7月号「『大人のニキビケア』、新常識」』より
イラスト/green K 構成/大塚真里
再構成/Oggi.jp編集部