【目次】
・タオルが臭い! 考えられる原因は?
・タオルのニオイを取り除く方法はある?
・ニオイがする前に! タオルが臭くならない予防法
タオルが臭い! 考えられる原因は?
ニオイは菌の仕業
花王商品広報センターの河野千絵さんに伺ったところ、ニオイの原因は〝菌〟だと言います。
「生乾き臭は、ニオイの原因菌が出す代謝物の仕業です。この原因菌は世の中のどこにでもいる一般的な菌ですが、これが洗濯物に付着・増殖し、水分や皮脂などを栄養分として代謝物を出します。簡単にいうとフンのようなもの。このフンがあの雑巾のような生乾き臭を発するのです」(河野さん)
洗濯槽からの移り菌にも注意
水分や皮脂を栄養分とし、代謝物を出して臭いを発生させる菌ですが、実は洗濯槽からの移り菌もニオイの原因のひとつ。
「ニオイの原因菌の76%が洗濯槽からの移り菌なんです」(P&Gファブリック&ホームケアPR担当・田上さん)
洗濯槽が汚れていると、細菌が衣類に移ってニオイを発することもあるので注意が必要だそうです。
タオルのニオイを取り除く方法はある?
電子レンジで加熱する
電子レンジを使用してタオルのニオイを取る方法があります。
まずニオイのするタオルを水で濡らして絞ったら、ラップでくるみ500wの電子レンジで1〜2分ほど温めます。その後通常通り洗濯機で洗いましょう。
こちらは綿100%のタオルのみにし、電子レンジから取り出す際は火傷に注意しましょう。
アイロンの高熱を使用する
アイロンの高熱も、タオルのニオイ取りに有効だと言われています。
やり方は洗濯脱水後のニオイの取れないタオルに、高温に設定したアイロンを1ヶ所につき1〜3秒ほど押し当て、最後全体をアイロンがけするだけ。
その後完全に乾くまでタオルを干し。タオルの生地によっては高温で傷んでしまう恐れもあるため、事前に洗濯表示を確認しましょう。
煮洗いで汚れとニオイを除去する
熱湯を使ってタオルのニオイや汚れを取り除く方法もあります。
大きめの鍋にタオル重量の10倍ほどのお湯を沸かしたら、タオルを入れて弱火で20分ほど煮沸します。その際、タオルが鍋の底につかないよう様子を見ながら行いましょう。
鍋から取り出したら通常通り洗濯。こちらもタオルの生地が傷む可能性があるため、気になる方は洗濯の際、柔軟剤の併用をおすすめします。
漂白剤でつけ置きする
漂白剤を使ったつけ置き洗いも、タオルのニオイ取りに有効です。
水を洗面器に溜めたら、塩素系漂白剤を規定量加え、タオルを1〜2時間ほどつけ置きします。その後つけ置きした水と一緒にタオルを通常通り洗濯しましょう。
色柄もののタオルの場合は、酸素系漂白剤がおすすめされています。
洗面器に温度が高めのお湯を入れ酸素系漂白剤を加えたら、同じように一定時間タオルをつけ置きし、その後通常通り洗濯機で洗いましょう。
ニオイがする前に! タオルが臭くならない予防法
とにかく早く洗い早く乾かす
タオルは使用したらすぐに洗うのがベスト。放置する時間が長いと菌が繁殖し、ニオイを発生させてしまう原因になります。
もしすぐに洗濯できないのであれば、高温多湿の環境に置かず、通気性のよいカゴに保管しましょう。
また、洗濯後もできる限り早く乾くように干すことが大事です。
より早く乾かすためのポイント
ライオンお洗濯マイスターの片木徹也さんに、早く乾かすためのポイントをいくつかお伺いしました!
ポイント1. 柔軟剤を使用する
柔軟剤には速乾効果があるのだそう。水切れが良くなるので、できるだけ早く乾かしたい人はぜひ使用しましょう。
ポイント2. 脱水時間を長くする
洗濯機の脱水時間を、いつもより一段階長くしてより多くの水分を飛ばしましょう。
ポイント3. タオルをふりさばく
洗濯機から出したら、干す前にタオルをしっかりふりさばいておきましょう。
ポイント4. アーチ干しする
干し方はアーチ干しがおすすめ。長めのタオルを両端に吊るし、内側に向かって短めのタオルや衣類を吊るします。
ポイント5. 扇風機を使う
扇風機を使うとより早く乾きます。洗濯物は上から乾いていくので、乾きにくい下の部分に風を当てましょう。
エアコンや衣類乾燥機、除湿機なども◎! とくに除湿機は洗濯物の下に置くことで時短できる上、電気代も節約できます。
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バスタオルは囲み干しも有効
乾きにくい大きめのバスタオルは、囲み干しが有効です。
これはバスタオルを横長にし、上辺をピンチでとめる方法。洗濯物は上側から乾いていくので、横方向に長く干すことで乾燥時間が短縮できるのです。
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タオルを干すときは窓際を避ける
一見窓際の方が乾きがよくベストな位置だと思われますが、窓際のカーテンレールやカーテンなどには、実はニオイの原因となる菌が繁殖しているケースがあります。
それがタオルに付着しニオイを発生させることが…!
また、窓際は屋内でも直射日光が届いて、紫外線により生地を傷めてしまう可能性もあります。部屋干しする場合は窓際を避けるほうが好ましいでしょう。
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洗濯槽をしっかり乾燥させる
洗濯槽が汚れていることで、衣類に細菌が移りニオイを発生させることもあるため、洗濯後は必ず洗濯槽の蓋を開け、中を乾燥させることが大切です。
また、1〜2ヶ月に1度程度で良いので、定期的に洗濯槽洗剤クリーナーを使用し、洗濯槽の清掃を行うことをおすすめします。