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2022.03.22

「クレマチス」の花言葉は? ガーデニングにおすすめの種類や育て方など紹介

イングリッシュガーデンで人気の「クレマチス」。花言葉は、「精神の美」「旅人の喜び」「策略」。日本では、「テッセン」としても親しまれる品種です。今回は、「クレマチス」の特徴や種類、花言葉を紹介します。ガーデニングの花として選んでみてはいかがでしょうか?

「クレマチス」ってどんな花?

“つる性植物の女王” とも呼ばれ、ガーデニングでも人気のある「クレマチス」。様々な品種があり、日本では「テッセン」「カザグルマ」としても親しまれています。お気に入りの品種を組み合わせて、素敵な庭づくりをしてみてはいかがでしょうか?

(c)Shutterstock.com

繊細なツルと紫色の優美な花が美しい「クレマチス」。英国では、つる性植物の女王とも呼ばれ、イングリッシュガーデンには欠かせない植物です。「クレマチス」は、キンポウゲ科の多年草、開花時期は4月から10月で、一季咲きする品種や長期間に渡って花が次々と咲く品種など咲く期間は品種により異なります。

「クレマチス」は、日本、中国、ヨーロッパなど世界中に広く分布しており、原種は300種類ほど。日本で親しまれている、「テッセン(鉄線)」「カザグルマ(風車)」は、「クレマチス」の原種の一つです。江戸時代に栽培され、植物研究家のシーボルトによってヨーロッパに渡り、多くの園芸品種が作られたといわれています。

「クレマチス」といえば、白や紫のイメージが強いですが、赤やピンク、黄緑色などがあり、形もベル型やチューリップ型のものもみられます。バラのパートナープランツとしても有名です。ツルを生かして、フェンスやアーチに絡ませると素敵なお庭が演出できますよ。

暑さ・寒さにも強く、比較的育てやすい品種です。日光を好むため、日当たりの良い場所に置き、水捌けや風通しの良い場所を選ぶこともポイント。庭植えの場合は、水捌けをよくするために、あらかじめ軽石を入れておくといいでしょう。真夏を除けば、一年中植え付けと植え替えができますが、休眠中の12月から2月あたりが最適です。ただし、「クレマチス」は、根を切られることを嫌うため、植え替えの際には丁寧に扱いましょう。

「クレマチス」の花言葉とは?

「クレマチス」の花言葉には怖い意味があるといわれることもありますが、実際にはそのような意味はありません。ただ、「クレマチス」の一種である「テッセン」には、「甘い束縛」「縛りつける」などのネガティブな意味があるため、勘違いされるようになったのでしょう。ここでは、「クレマチス」の代表的な花言葉を紹介します。

(c)Shutterstock.com

1:精神の美

「クラマチス」の花言葉の一つは「精神の美」です。「クレマチス」は、細いツルを伸ばし、大きな花を咲かせます。たとえ枝やツルが細くても、見事に美しい花を咲かせる姿からは精神的な強さが感じられることでしょう。このことから「精神の美」は「クレマチス」の代表的な花言葉とされています。

2:旅人の喜び

「クレマチス」には、「旅人の喜び」という珍しい花言葉も。こちらは、かつてヨーロッパで宿屋の玄関に「クレマチス」が植えられていたことに由来します。宿で旅人が快適に過ごせるようにとの願いを込めて飾られていたそうですよ。

3:策略

「策略」という意味深な花言葉もあります。これは、「クレマチス」の葉や茎から出る液体に毒性があることから。液体が皮膚につくとかぶれることがあるそうです。かつて、フランスの物乞いがわざとこの液体で皮膚をかぶれさせ、同情を誘ったというエピソードから「策略」の花言葉がつけられたといわれています。

「クレマチス」の種類とは?

ガーデニングでも人気のある「クレマチス」。世界中で親しまれ、現在では2000を超える園芸品種があるといわれています。「クレマチス」には、大輪園芸品種の「フロリダ系」や多くの花を咲かせる「ヴィチセラ系」、ベル型のチャーミングな花を咲かせる「テキセンシス・ヴォルナ系」などがあります。上手に品種を組み合わせると、長い期間お庭で楽しむことができますよ。

イングリッシュガーデンでは、バラとの相性が良いので、庭のフェンスやアーチに絡ませて美しいお庭を作ってみてはいかがですか? まずは、「クレマチス」の種類をチェックしておきましょう。

(c)Shutterstock.com

1:フラウ・ミキコ

青紫色の大きな花びらが目を引く「フラウ・ミキコ」。花の真ん中にある黄色いおしべとのコントラストが美しい品種です。丈夫で育てやすく、開花時期には2度、3度と花を咲かせます。早咲きの大輪系です。

2:白雪姫

「クレマチス」には、「白雪姫」というロマンチックな品種も。その名の通り、真っ白い花びらが特徴で、中心からクリーム色の筋が伸びています。開花時期は4月から10月頃で、大輪の花を咲かせます。

3:クレマチス モンタナ

「クレマチス モンタナ」は、中国・ヒマラヤ原産。4月頃には、株全体を覆うほどたくさんの小さな花を咲かせます。ツルの伸びがよく、育てやすい品種です。香りが強いことも魅力。

4:テッセン

「テッセン(鉄線)」は、日本でも馴染みのある品種ですね。もともとは中国原産の品種で、白い花弁に紫色のおしべのコントラストが美しい花です。ツルの節々にやや小ぶりの花を咲かせます。イングリッシュガーデンに人気の「クレマチス」ですが、「テッセン」には、どこか和の雰囲気が感じられますね。日本では、着物の柄や家紋としても用いられてきました。

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5:カザグルマ

「カザグルマ(風車)」の原産地は日本、東アジア。白や淡い紫色の花を咲かせます。見た目は「テッセン」と似ていますが、こちらの方が花が7cm〜12cmと大きく、花弁状の萼片が8つあることが特徴です。花の形が風車に見えることから名付けられたそうですよ。

6:白万重(しろまんえ)

フロリダ系の大輪種である「白万重」。白い花弁にクリーム色の八重咲きの雄蕊がとても華やか。上品かつ存在感のある種類です。「テッセン」の枝代わり品種で、花もちがよく長期間鑑賞できるのも魅力的。

7:ブルー・ベル

和名は「ツクバネテッセン」。青紫色のベル型の花が可愛らしいです。ツル性ではなく木立ち性で、茎の先端に数輪咲かせます。花壇や鉢植えとして楽しみたいですね。

最後に

(c)Shutterstock.com

ガーデニングの主役としても、脇役としても優秀な「クレマチス」。その名前の由来は、ギリシア語の「klema(ツル)」が蔓性植物を表す「clematis」になったことからだそう。その名の通り、細いツルから色鮮やかな花を咲かせ、世界中の園芸家に愛されています。

今回紹介した白と紫色の品種を組み合わせて植えてみたり、バラと組み合わせてアーチに絡ませたりするのも楽しいですね。数ある品種からお気に入りのものを見つけて、素敵な庭づくりを楽しんでみてはいかがでしょうか?

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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