ライター・安本由佳が悩める女性の人生にアドバイス♡<働く女性のお悩み相談室#86>
前回記事『「略奪したい」婚約者あり同僚と男女の関係に… 彼の本性を知るには<働く女性のお悩み相談室#85>』
こんにちは、ライター・安本由佳です。私のInstagramに届いた、お悩みの中からぜひ皆さんと共有したい内容をピックアップ。一緒に答えを探していきます。
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【お悩み】
私33歳(専門職)・彼24歳(MARCH卒/一部上場企業会社員)です。考え方も価値観も合い結婚前提に付き合ってきたのに、彼の両親が私の学歴と年齢を理由に猛反対し「別れろ」と言ったそうなんです。一度も会っていないのに「その年齢差で気が合うなんて相手が幼い」「10年後、必ず苦労する」など厳しく批判されたようで……。
私はやりたいことがあって専門学校に進みましたし、自分の人生を後悔していません。しかし彼はまだ若く、ゆくゆく実家の家業を継ぐため両親の意向を無視できない様子。やはり、もう別れるしかないのでしょうか。
両親の反対がきっかけでも、別れを選んだのは彼自身
相手のご両親が、非常に偏った価値観を持っていらっしゃることは言わずもがなです。一度も会ったことのない息子の彼女を学歴と年齢だけでジャッジし、中身を見ようともしないなんて、差別的でもありますね。
ただ客観的に事実を捉えてみると…… ご両親の猛反対が最大の理由であるとはいえ、最終的に相談者さんとの別れを選んだのは他でもない彼自身です。
若いと言ったって、24歳。人生も付き合う相手も、自分で選べるくらいにはじゅうぶん大人の年齢です。
にもかかわらず、相談者さんを誰よりもよく知り、いちばん理解しているはずの彼自身が、何も知らないまま批判する両親の声を優先したんです。
そもそも彼自身と、価値観が合っていなかった
そう考えてみると、ご両親とはもちろんのこと、そもそも彼自身と相談者さんも価値観が合っていたとは言い難い気もします。
24歳にもなって親から交際相手に思い切り口出しされ、意見を述べるに止まらず「別れろ」と命令までされてしまう…… この事実だけでも、彼が未だ精神的に自立できていないことがわかります。少なくとも、ご両親から一人前の大人の男性として認められていませんよね。
信用されていないから、意見も判断も尊重してもらえない。彼のご両親は会ったこともない息子の彼女を「幼い」と批判したそうですが、そんなことを安易に言えてしまう時点で我が子を未熟者扱いしているように思うのですが……。
ともかく、10代でやりたいことを見つけて自らの意志で人生を切り拓いてきた相談者さんと彼とではずいぶん生き方が違います。
違うからこそ惹かれたのかもしれませんが、それならご両親に対しても、批判に屈せず堂々と「僕とは生き方が違うけど、素敵な女性だからまずは会ってみて欲しい」と伝えて欲しかった。そうすれば、ご両親の反応も変わっていたかもしれませんよね。
モヤモヤして、納得できない気持ちはよくよくわかります。けれど、相談者さんのベストパートナーは彼じゃない。寄り添い、戦ってくれる相手が必ず他にいます。
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ライター 安本由佳
慶應義塾大学法学部法律学科卒 化粧品メーカー広報、損害保険会社IT部門で勤務したのちフリーランスへ。 2015年に軽井沢に住まいを移し、ホテルやカフェのPRに従事するほか、軽井沢暮らしを紹介するコラムを連載中。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。2020年10月15日 講談社文庫より初書籍「不機嫌な婚活」発売。現在Amazonにて販売中。