ライター・安本由佳が悩める女性の人生にアドバイス♡<働く女性のお悩み相談室#82>
前回記事『29歳、婚活中… 告白されても「もっといい人がいるかも」と決められない<働く女性のお悩み相談室#81>』
こんにちは、ライター・安本由佳です。私のInstagramに届いた、お悩みの中からぜひ皆さんと共有したい内容をピックアップ。一緒に答えを探していきます。
今回みなさんと一緒に考えたいお悩みはこちら!
【お悩み】
27歳です。不倫を続けて3年が経ちます。割り切った関係のつもりだったし、そろそろ断ち切って次の出会いをと思うのですが、誘いを受けても約束の前日に行きたくなくなったり、デートをしても不倫相手と比べて誰も好きになれません。このままだと一生まともに恋愛できないのではと不安です。
不倫の恋から抜け出せない理由は…
著書『不機嫌な婚活(講談社文庫)』にも「不倫の恋は魔物である」というエピソードを書きましたが、不倫には、一度でも経験すると抜け出せなくなる魔力があります……。
原因は、不倫の恋そのものが抱かせる背徳感。イケナイことをしている状態って刺激的だし、抗い難く魅惑的なもの。
状況によって盛り上がっているだけなのですが、ダメだとわかっていても想い止められない私たち…… などと思い込んでしまうんですよね。
それからもうひとつ。不倫している男性は、家庭という安定した基盤に支えられた余裕と余力を使って、妻以外の女性と恋愛ごっこを楽しんでいるだけです。
彼らにとって、不倫相手と過ごす時間は「非日常」にすぎません。それゆえ、かっこいい自分のままで都合の良い側面だけを見せていられる。余裕と罪悪感があるから、相手女性を甘やかし、望み通りに動いてもくれます。
一方、四六時中一緒に生活する妻子には本当の姿を見せるしかない。つまり本音や情けない部分は妻にだけ見せて、別の女性の前ではヒーローを気取っているわけです。
3年ものあいだ不倫関係を続けてきても、相談者さんは彼のほんの一部しか知らないと言わざるを得ません。…… 相談内容を読むと相談者さん自身も「割り切った関係のつもりだった」そうなので、お互い様なのかもしれませんが。
上っ面の恋愛ごっこに慣れてしまうこと−−これこそ、不倫の恋の最大のデメリットです。
せっかく丸ごと全部でぶつかってくれる男性が現れても「スマートじゃない」「気が利かない」などと感じ、興味を抱けなくなってしまうから。
他の誰も好きに慣れないと嘆く相談者さんは、まさに、この不倫の恋の魔力に取り憑かれてしまっているんです。
最初から完成形を求めず、育てる気概を持つ
考えてみてください。既婚者が女性の扱いに慣れているのは妻の存在があるからだと思いませんか。
相談者さんが不倫している彼だって、結婚前は物足りない男だったかもしれないですよね。奥さんと夫婦関係を築く中で、女性が何に喜ぶかを学び、気持ちに寄り添う術も習得して、イイ男になっていったんじゃないでしょうか。
新たに出会った独身男性を、経験値の格段に違う不倫男と比較するのは間違いです。
別の女性の手で完成された男性を間借りして満足せず、相談者さんは相談者さん自身で素敵な男性を育てる気概を持ってください。
そして、自分だけを愛してくれる男性にまっすぐ見つめてもらう幸せを手に入れましょう。偽りのない愛情に包まれることができれば、不倫なんてバカなことをしていたと思える日が必ずきます。
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お悩み相談は、現在もInstagramのストーリーズで受け付けています(匿名も可能)。真剣な相談内容には、種類を問わず可能な限りすべて答えます。
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ライター 安本由佳
慶應義塾大学法学部法律学科卒 化粧品メーカー広報、損害保険会社IT部門で勤務したのちフリーランスへ。 2015年に軽井沢に住まいを移し、ホテルやカフェのPRに従事するほか、軽井沢暮らしを紹介するコラムを連載中。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。2020年10月15日 講談社文庫より初書籍「不機嫌な婚活」発売。現在Amazonにて販売中。