【目次】
・「面倒見がいい」とは?
・「面倒見がいい」人の特徴とは?
・「面倒見がいい」人の心理とは?
・「面倒見がいい」人になる方法とは?
・最後に
「面倒見がいい」とは?
あなたの身の回りに、「この人、面倒見がいいな」と思う人はいますか? 「面倒見がいい」人は、職場や学校によくいるものですよね。困っていたときに、何かと力になってもらった方もいるかもしれません。
そもそも「面倒」には、「手間がかかること、煩わしいこと」「世話」という意味があります。そのため「面倒見がいい」人とは、「世話を焼くのが好きな人」「人に気配りをしたり、助けることが上手い人」といっていいでしょう。
大抵の人は、自分のことを最優先し、できることなら面倒なことは避けたいと考えてしまいがちです。しかし「面倒見がいい」人は、たとえ自分のためにならなくても、相手のためになるならと、進んで人の面倒をみます。その姿は、懐の深いお母さんのようなイメージがありますね。
ちなみに、「面倒見がいい」を英語で表現する場合、「配慮、気配り」を意味する「caring」が適切です。「He is caring」で、「彼は面倒見がいい」ということができます。
「面倒見がいい」人の特徴とは?
「面倒見がいい」人には、具体的にどのような特徴があるのでしょうか? 性格や行動の特徴を紹介します。
1:気配りができる
「面倒見がいい」人は、周りの人への気配りを欠かしません。職場が寒いと感じたら、「寒くない?」と周りに声をかけて室内の環境を整えたり、残業を頑張っている人を見かけたら、栄養ドリンクやおやつをデスクに置いておくなどの気配りをしてくれます。
そのため、周りからは「よく見ているな」と感心されることもよくあるでしょう。気配りや気遣いができることは、「面倒見がいい」人の一番の長所といえますね。
2:困っている人を放っておけない
「面倒見がいい」人は、視野が広く、常に周りを観察しています。周りの状況や人のことをよく見ているため、いち早く困っている人の存在に気づくことができるのです。
仕事のやり方が分からなくて困っている新人や、苦手な仕事を任されている人をつぶさに見つけ、手を差し伸べます。わかりやすく説明したり、改善案をアドバイスすることもお手のもの。人によっては少しお節介に感じることもありますが、「面倒見がいい」人は、困った人を放っておけない性分なのです。
3:誰に対しても態度が変わらない
誰にでも同じ態度で接することも、「面倒見がいい」人の特徴の一つです。相手の年齢や立場などを見て、態度を変えることがありません。例えば、会社の上司や取引先の人、近所の人やママ友など、色々な人に同じように世話を焼きます。自分の好き嫌いや損得感情は関係なく、人と付き合うことを楽しんでいるのです。
「面倒見がいい」人の心理とは?
「面倒見がいい」人は、なぜ、そんなに人のために尽くせるのだろうと疑問に思ったことはありませんか? 「面倒見がいい」人の心理を探っていきましょう。
1:人の喜ぶ姿が好き
「面倒見がいい」人は、人の喜ぶ顔をみることが何より大好き。人の笑顔や喜んでいる姿を見ると自分まで嬉しくなってしまいます。そのため、常に人の役に立てることはないかと考え、困っている人には手を差し伸べます。その背景には、かつて人に感謝された経験や、自分が苦労をしてきたために、他の人には辛い思いをして欲しくないという思いがあるのかもしれません。
2:他人の幸せが、自分の幸せだと思っている
「面倒見がいい人」は、いつも自分のことより他人のことを優先します。周りの人の幸せが自分の幸せだと信じているのです。「こうしてあげたら喜ぶだろう」「こうしたら助かるかもしれない」と相手が喜ぶことを常に考えています。
人は大抵自分が親切にしたら、相手にも同じことを要求してしまいがちですが、このタイプはそうではありません。自分がどんなに親切にしたとしても、決して見返りを求めることはないのです。
3:誰かの力になりたいと思っている
「面倒見がいい」人は、優しい人です。なおかつ、人の心の痛みがわかる、人生経験が豊富な人でもあるでしょう。「面倒見がいい」人が親切なのは、かつて自分も誰かの世話になったことがあるからかもしれません。その体験から、自分も誰かの役に立ちたいという気持ちが強いことが考えられるでしょう。
「面倒見がいい」人になる方法とは?
「面倒見がいい」人には、お節介な一面もありますが、思いやりに溢れた魅力的な人でもあります。他の人の役に立つような「面倒見がいい」人になるには、どのようなことを心がけたらいいのでしょうか? 一緒に見ていきましょう。
1:誰にでも平等に接する
相手が誰であっても、変わらない態度で接するのが「面倒見がいい」人の長所です。「面倒見のいい」人を真似て親切にしても、それが特定の人にだけだとかえって印象が悪くなります。職場の人やプライベートでの知り合い関係なく、人と喋ったり、協力し合うことを楽しんでみることから始めてみてはいかがでしょうか。
2:相手の気持ちになって考える
「面倒見がいい」ことは、一歩間違えるとお節介に思われてしまう可能性もあります。むやみに助け舟を出すのではなく、相手の立場や気持ちになって考えることが必要です。「どうしたら相手のためになるだろうか?」と冷静に考えてみましょう。
場合によっては、あえて何もせず見守る方が相手のためになることもあります。いつでも面倒を見るけれど、深入りはしないという姿勢も必要かもしれませんね。
3:見返りは求めない
人は他人に親切にしたときには、心のどこかでその見返りを期待してしまうものです。しかしながら、「面倒見がいい」人は、見返りを求め世話を焼くことはありません。相手が喜んでくれればそれでいいと思っているため、相手からのお礼も受け取りません。「面倒見がいい」人になるためには、見返りを求めないことも大切です。
最後に
身近に困っている人がいたら暖かく手を差し伸べる、「面倒見がいい」人。自分もそんな存在になりたいと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。ただし、「面倒見がいい」ことは、相手によってはお節介に受け取られてしまう可能性も。誰かに親切にする時は、あくまで相手の気持ちを考えて行動に移したいものですね。
TOP画像/(c)Shutterstock.com