ホテルでプールや大浴場を楽しむとき… 意外と迷う!?
前回記事▶︎ホテルステイの基本。外出する時、フロントに伝えるべき? 答えは…
都心のシティ型高級ホテルでもプールや大浴場などの施設を持つホテルが増えています。冬になれば温泉やSPA、夏になれば屋外プールやナイトプールなどホテルでの滞在中の楽しみが増します。リゾート地や温泉地のホテルでも利用する機会が多いと思いますが、使い方やルールなどで戸惑うことが。
ホテルや地域によってルールや条件は様々に異なりますが、あらかじめ知っておくと慌てることなくホテルでのプールや大浴場を楽しむことができるマナーを紹介します。
事前にチェックしておきたい! ホテルでのプールや大浴場でのマナー
◆バスローブでうろうろしない
プールや大浴場まで移動するときはバスローブやパジャマでの移動はNGです。すぐに水に入れるようにとバスローブの下に水着や下着をつけて移動したくなりますがマナー違反です。
ホテルによっては、館内を移動する際に用意されたガウンや作務衣のような専用の館内着があったり、スリッパでの移動を認めている場合もあります。また、下着などを入れる専用のバッグを備えている場合も。ホテルが許可する服装で移動しましょう。
◆プールや大浴場の備え付けの備品を確認する
プールではロッカーや、サウナ、バスタオル、サンダルなどがあったり、大浴場ではアメニティとしてシャンプーやソープ、ドライヤー、ウォーターサーバー、タオル類を備えているなどホテルによってさまざまです。ハイクラスなホテルであればアメニティやタオルなどは客室から持って出る必要がない場合もあり、身軽に楽しむことができる場合が多いです。
◆決められたルートで移動する
一般のレストランや宴会場利用のお客様との遭遇を避けるために、ホテルによってはプールや大浴場への移動ルートを分けている場合があります。専用ルートがある場合にはその通りに移動できるよう事前に確認すると◎。
◆大浴場での写真撮影、携帯電話の利用は避ける
屋外やリゾート地のレジャー用プール、水着着用で利用するスパ施設などでは写真撮影も許可されているところもありますが、室内大浴場では原則的に写真撮影はマナー違反です。携帯電話の利用も控えたいところです。相手の立場になれば、カメラ機能が付いた機器を持ち込まれているというだけでも不安に感じることが分かりますよね。
◆予約制の場合、時間に遅れない
コロナ禍での混雑緩和対策や、リラックスして過ごしていただきたいという思いで、プールや大浴場の利用を時間で区切った予約制にしていることがあります。ゆっくりと楽しむために、予約制の場合には時間に遅れないようにしましょう。
◆第三者に配慮した振る舞いを心掛ける
プールサイドで開放的な気分になり、大声で騒いだり、集団で場所を占拠したりすることは他のお客様への迷惑になります。また、大浴場でも静かにリラックスしたい方の隣で騒がしくすることはマナー違反です。旅先で友達や家族と過ごす時間が楽しくても、公共スペースでの配慮を忘れてはいけません。
◆TPOに合った水着選びを
意外と悩ましいのがホテル内のプールでの楽しみ方です。まず水着選びについては、ジム併設の屋内プールの場合は露出があまり高い水着は避けることをお勧めします。高級ホテルではフィットネスクラブの会員がエクササイズを目的として利用している場合があります。
対して、リゾート地の屋外プールでレジャーを目的としている場合はファッションを楽しむ水着も可能です。お子様やご家族利用もあることを考えるといずれにせよ過度な露出の水着は好ましくないと言えます。迷う場合には、ホテルにどのような水着がふさわしいか直接尋ねるのも◎。
◆利用方法を予約時やチェックイン時に確認
思いもかけないルールがホテルごとにある場合を想定して、当日になって慌てることなくスムーズに楽しむためには事前に確認することをお勧めします。
よくある落とし穴が、
・年齢制限:乳幼児の入場不可、保護者同伴の対象年齢、混浴できる子供の年齢など
・入場制限の対象となる要件:刺青、タトゥー、オムツ着用者、持病、飲酒
・利用時間:予約制の有無、最終入店時刻
・アメニティ、レンタルできるもの:水着、ゴーグル、スイムキャップ、ドライヤー、スキンケアセット、バスタオルなど
・空いている時間:混雑を避けるため、事前に確認
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事前の下調べをしておくと、余裕をもって楽しむことができます。他の人にもこなれた印象を与えることでしょう。ぜひ参考にして、ホテルでの充実した滞在を楽しんでください。
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ホテリエ SAKURA
ホテリエとして大人の楽しみ方を発信します。自身もホテルステイ、旅行好き。