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2022.01.17

「当人」の意味とは? 正しい使い方や「本人」との違い、類語などを解説

「当人」という言葉は、ビジネスシーンや日常会話でよく耳にしますが、正しい使い方を知っていますか? 自分のことを「当人」と使うことで、一人称で表現するより、より「当事者」であることが強調されるため、他者に対して使う場合には注意が必要です。ここでは、「当人」の正しい意味や使い方について紹介していきます。

【目次】
「当人」とは?
「当人」の使い方を例文でチェック
「当人」の類語には、どのようなものがある?
「当人」の対義語には、どのようなものがある?
最後に

「当人」とは?

「当人」という言葉、普段何気なく使っているかと思いますが、正しい意味をご存じですか? 「当人」とは、今話題に出ている、その事柄の直接の関係者を指す言葉ですよね。ビジネスシーンや日常会話でよく耳にする言葉ですが、「本人」との違いや類語などについて、改めて解説していきます。ぜひ、覚えておきたい言葉ですね。

「当人」の意味

「当人」とは、<とうにん>と読み、「その事に直接かかわりのある人、本人、当事者」の、という意味を持ちます。「当人」の「当」という漢字は、いくつかの意味を持ち合わせますが、この場合の「当」は、「その、この、現在の、現在話題にしている、問題の」などという意味になります。

「当人」以外で同じような意味をもつ言葉は、「当時」「当日」「当社」「当地」「当方」などが挙げられますね。

失礼に当たる間柄には「ご当人」を使う

「当人」は、自身を指す言葉としては一般的には使われませんが、例えば、相手に対し、自分の事情や立場を説明するなど、客観的に表現する際に用いられる場合があります。あえて自分のことを「当人」と使うことで、「私が」や「自分が」などの一人称で表現するより、より「当事者」であることが強調されるという効果があるためです。

ただし、他者に対して「当人」と使う場合は注意が必要です。目上の相手や取引先などに対し、「当人」というと、少し不躾に捉えられてしまうことがありますので、その場合は、「ご当人」と丁寧に表現しましょう。

(c)Shutterstock.com

「本人」との違いは?

「当人」と「本人」は、ほとんど同じ意味に感じられますが、微妙にニュアンスが違いますので押さえておきましょう。

「本人」は、「その事柄に直接関係のある人」「その事柄を引き起こした人」という意味です。つまり、「当人」が「今話題になっていたり、問題になっているその人」という意味を指すのに対し、「本人」は「ある事柄に直接接関係のある、他人ではないその人自身」という意味になるのです。「張本人」とも表現される場合がありますね。

例えば、自身が会議の議事録にアサインをされたとして、「私当人が対応します」と表現しませんが、「私本人が対応します」とは言うことができます。

「当人」の使い方を例文でチェック

では、「当人」の使い方を、例文を用いてチェックしていきましょう。

1:「次回のミーティングは、新たにメンバーに加わった、田中さんと小林さんで進行してください。司会・議事録の役割分担は、当人同士で話し合って決めてください」

「当人同士で」という言い方は、よく使われる表現です。「その事に直接かかわりのある人同士で」という意味になります。

2:「明朝のミーティングは、冒頭に社長にスピーチをいただく予定ですが、ご当人のご意向で、こちらの資料を投影していただけますか?」

目上の相手や取引先などに、「当人」というと少し失礼な印象を与えてしまう場合があります。その場合は「ご当人」を使うのが適切な表現です。

3:「人手が足りないという事情もよく分かりますが、当人のキャリアプランも尊重しながら進めてください」

「当人の意向」、「当人の気持ち」などもよく耳にする表現ですね。覚えておきたい表現方法の一つです。

(c)Shutterstock.com

「当人」の類語には、どのようなものがある?

続いて、「当人」の類語について解説をします。

1:「本人」

先にも述べたように、「本人」とは、「その事柄に直接関係のある人」「その事柄を引き起こした人」という意味。

例文:「せっかくのお祝いなんだから、本人の好きなものをプレゼントしようよ」

2:「当事者」

「当事者」とは、「その事柄に直接関係している人」という意味で、「当人」とほぼ同じ意味です。二つ目の意味に、「ある法律関係に直接関与する人」という法律関連の意味も持ちます。

例文:「社内でパワハラ被害が発生したんだって! でも、そのパワハラをしたとされる当事者は、一切を否認しているらしいよ」

3:「当該者」

「当該者」は、<とうがいしゃ>と読み、「当該」とは、「話題において言及されている条件に該当すること」。つまり「当該者」とは、「話題において言及されている条件に該当する人。または申請などにおける本人」という意味です。

例文:「来月、海外からクライアントを招く予定なので、通訳とアテンドができる人材を探している。至急、社内で英語が堪能な当該者を探してください」

「当人」の対義語には、どのようなものがある?

「当人」と反対の意味を持つ言葉はご存じでしょうか? 「当事者ではない人」「物事や事件とは関係がない人」を指す言葉として使えるのは、「第三者」という言葉です。少しカジュアルにした言葉だと「野次馬」や「外野」なども、「当人」と反対の意味に当たります。言葉の丁寧さは、「第三者」が「当人」と同等です。

<例文>
・「第三者の立場から言わせてもらうと、どちらの言い分も間違っていないよ」
・「外野がただ騒いでいるだけで、当人たちは静観して様子をうかがっているようだ」
・「家の近くで野次馬が集まっていたので、何か事件でも起きたのかと心がざわついた」

(c)Shutterstock.com

最後に

「当人」の正しい意味や使い方など、理解は深まりましたか? 意外と知らなかった「本人」との微妙なニュアンスの違いや、言い換え表現など、知っておくと役に立つ場面が出てくると思います。「当人」を使うと相手に失礼な場合がありますので、相手に合わせ、「ご当人」を上手に使い分けましょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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