【目次】
・冬至にかぼちゃを食べるのはなぜ?
・冬至に作りたいかぼちゃのレシピ2つ
・地域ごとに異なる冬至かぼちゃの食べ方
・冬至のもう1つの風習・ゆず湯
・冬至はかぼちゃを食べてゆず湯に入ろう
冬至にかぼちゃを食べるのはなぜ?
冬至は、1年で一番太陽が出ている時間が短い日です。毎年、12月の21日か22日が冬至にあたります。冬至にはかぼちゃを食べる習慣がありますが、なぜ冬至にかぼちゃを食べるのか、実はよく知らないという人も多いかもしれません。
ここでは冬至について簡単に説明し、かぼちゃを食べる理由や定番料理「いとこ煮」についても紹介します。
そもそも冬至とは?
冬至とは1年で最も昼が短く、夜が長い日です。冬至という言葉は日本の古い暦である二十四節気(にじゅうしせっき)にあるもので、1年を春夏秋冬という4つの季節に分け、さらに6つに分けた24ある名前のうちのひとつです。
ほかに立春・春分・夏至などがあり、冬には冬至のほかに立冬や大寒などがあります。季節の変わり目を表す言葉としても使われることも多いでしょう。
夏の野菜・かぼちゃを食べる理由
冬至になるとかぼちゃを食べる習慣がありますが、かぼちゃは中南米原産の野菜でもともと夏の野菜です。そのかぼちゃを冬至に食べるのは、よく考えれば不思議なことです。
かぼちゃは長く保存ができる野菜で、切り分けなければ冬まで貯蔵ができます。そのため、食糧の少ない時代の貴重な栄養源として、冬まで保存して食べられていました。その習慣がそのまま、冬至に食べることにつながったという説があります。
またかぼちゃはビタミン類など栄養が豊富であり、寒い冬を乗り切るための栄養をつけるという意味でかぼちゃを食べる習慣ができたともいわれています。
小豆と一緒に煮る「いとこ煮」が定番
冬至に食べるかぼちゃは、小豆と一緒に煮る「いとこ煮」が定番です。いとこ煮とは野菜や豆類で作る煮物のことで、正月やお盆、お祝いの席などでお供えにしたものを煮て食べていたことが始まりとされています。
名前の由来にはいくつかの説があり、はっきりとした理由はありません。野菜をめいめいに煮ることから「姪々」野菜をおいおい煮るから「甥々」と当て字をし、姪同士と甥同士はいとこであるからという説や、野菜や豆はどちらも畑でとれていとこのようなものであるからという説があります。
かぼちゃと小豆以外の野菜や豆あればどれもいとこ煮といえますが、赤い小豆には古くから厄除けの意味があり、冬至につくるいとこ煮は小豆との組み合わせが定番になっています。
いとこ煮の作り方もここで紹介しましょう。小豆の水煮を使うため、簡単にできるレシピです。
【材料】
・かぼちゃ:300g
・小豆(水煮):100g
・砂糖:大さじ1
・醤油:小さじ2
・水:200ml
・塩:少々
【作り方】
1. かぼちゃの種をとる
2. 皮をところどころ削ぎ取り、ひと口大に切る
3. 鍋にかぼちゃと水、砂糖を入れて落し蓋をして煮る
4. かぼちゃが柔らかくなったら小豆、醤油、塩を加える
5. 水気が少なくなるまで煮て完成
冬至に作りたいかぼちゃのレシピ2つ
いとこ煮だけでなく、冬至にかぼちゃを食べるスタイルはさまざまです。小豆を入れずかぼちゃだけを煮る、スライスしてソテーするといったシンプルな食べ方もあれば、コロッケやサラダにアレンジする方法もあります。
甘いかぼちゃはプリンなどお菓子の材料にもぴったりです。ここでは、冬至におすすめのかぼちゃを使ったレシピを2つ紹介します。
1. 小豆あん入りかぼちゃ餅
いとこ煮と同じ材料をアレンジして、おやつ風にしたレシピです。いとこ煮が苦手という方も食べやすくなります。
【材料】
・かぼちゃ:小1個
・片栗粉:大さじ2
・砂糖:大さじ1
・つぶあんの缶詰(こしあんでも可):適量
【作り方】
1. かぼちゃのタネを取り、レンジで加熱する
2. かぼちゃを潰して片栗粉を混ぜ、生地を作る
3. あんこを包んで平たく丸め、油を敷いたフライパンで焼く
2. オーブンで焼くかぼちゃ・冬至風
オーブンで焼くだけで、時間がないときでも簡単にできるレシピです。
【材料】
・かぼちゃ:1/4個
・ゆで小豆:適量
【作り方】
1. かぼちゃを1センチ程度にスライスする
2. オーブンを180度〜200度に加熱して、火が通るまで焼く(20分程度)
3. 皿に盛り付け、ゆで小豆をかけて完成
温度や時間はオーブンによって異なるため、適宜加減してください。
地域ごとに異なる冬至かぼちゃの食べ方
冬至にいとこ煮を食べるのは主に東北地方や関東で、冬至かぼちゃの食べ方は地域によりさまざまです。
関西地方では「ん」のつく食べ物には福を招く力があるとして、かぼちゃと一緒に人参やレンコン、大根など「ん」のつく野菜を煮込んだ料理がよく作られています。
ここでは各地域で作られている冬至かぼちゃのレシピをいくつか紹介しましょう。
北海道の「かぼちゃしるこ」
北海道では、おしるこに入れるお餅の代わりにかぼちゃを入れた「かぼちゃしるこ」が冬至に作られています。いとこ煮と同じかぼちゃと小豆の組み合わせで、小豆の比率が多いバージョンといえるでしょう。
いとこ煮よりも体が温まるレシピで、寒い北海道で好まれるのも無理がありません。甘いものが好きな方は、ぜひ作ってみてはいかがでしょう。
岩手の「かぼちゃひっつみ」
ひっつみは岩手県の郷土料理で、小麦粉を団子状にしたものです。「ひっつまんで作る」ということから「ひっつみ」と名付けられています。
人参や長ネギ、しいたけなどいろいろな野菜を入れた煮物に入れて食べるのが通常ですが、冬至にはかぼちゃの煮物やいとこ煮に入れた「かぼちゃひっつみ」を作って食べる家庭も多いようです。
山梨の「かぼちゃほうとう」
ほうとうは山梨県を代表する郷土料理です。小麦粉を練った平打ち麺にかぼちゃをはじめとする季節の野菜や芋類、きのこなどたくさんの食材を加え、味噌で煮込みます。
もともとのほうとうにかぼちゃが入っているため、冬至にはちょうどいい料理といえるでしょう。味噌にかぼちゃの甘みが溶け出した、優しい味わいの冬至料理です。
冬至のもう1つの風習・ゆず湯
冬至にはかぼちゃのほかにもうひとつ、ゆず湯という定番の風習があります。冬至の日に柚子をまるごとお風呂に入れて、香りを楽しみながら入浴する方法です。
寒い日のゆず湯は体が芯から温まり、多くの人にとってかぼちゃとともに冬至には欠かせない習慣となっています。ここでは、ゆず湯に入る理由やゆず湯の入り方について紹介しましょう。
ゆず湯に入る理由
ゆず湯に入るのは、冬至(とうじ)を湯治(とうじ)と語呂合わせしたことが理由のひとつです。湯治は温泉などに入って病気を治すことで、「冬至の日にゆず湯に入ると風邪をひかずに冬を越せる」ともいわれています。
理由はそれだけではありません。冬至は太陽の力が最も弱くなる日で、この日を境に日照時間が長くなり陽の気に向かうということで「一陽来復(いちようらいふく)」とも呼ばれます。冬至を境に運を良くするため、ゆず湯に入って「みそぎ」をするというのが由来です。
香りの強い柚子は邪気を払うという言い伝えから、柚子を入れるようになりました。
ゆず湯の入り方
柚子には血行を促進して体を温める作用があり、風邪の予防が期待できます。果皮に含まれるクエン酸やビタミンCなどの成分が、美肌にもいいのだとか。
ゆず湯の入り方はさまざまで、まるごとお湯に浮かべる、手でもんで軽くつぶしながら香りを楽しむ、切った柚子をネットに入れて浮かべるなどの方法があります。お好みで楽しむのがよいでしょう。
冬至はかぼちゃを食べてゆず湯に入ろう
冬至にかぼちゃを食べるのは、寒い冬に備えて栄養をつけるためです。1年で一番日照時間が短い冬至にはこれから運が良くなっていく日という意味合いがあり、厄を払うとされる小豆と一緒に煮たいとこ煮を食べる習慣もあります。
かぼちゃと同じく冬至の風習であるゆず湯は、風邪を引かず、邪気を落として開運するといった願いが込められたものです。翌年も元気に過ごせるよう、冬至にはかぼちゃを食べてゆず湯に入りましょう。