ライター・安本由佳が悩める女性の人生にアドバイス♡<働く女性のお悩み相談室#64>
前回記事『子どもが欲しかった…「母親」になれていない自分を無価値に感じる<働く女性のお悩み相談室#63>』
こんにちは、ライター・安本由佳です。私のInstagramに届いた、お悩みの中からぜひ皆さんと共有したい内容をピックアップ。一緒に答えを探していきます。
今回みなさんと一緒に考えたいお悩みはこちら!
「結婚に向く人」は、自分にとって居心地のいい相手
お悩み:マッチングアプリで婚活している31歳です。最近2人の男性から「付き合って欲しい」と言われたのですが、どちらを選ぶべきか迷っていて…。ひとりは若干頼りなさを感じますが「結婚前提に」と言ってくれ、誠実な人です。もうひとりは引っ張ってくれるタイプなのですが、少し強引で自分勝手さも感じます。異性としてときめくのは後者なのですが、結婚を考えたら前者の男性を選ぶべきでしょうか?
「選ぶべき」相手ではなく、相談者さん自身が「選びたい」相手はどちらですか……?
マッチングアプリは条件を前提に相手を探すツールなので、どうしても頭で考えてしまいがち。
確かに、結婚と恋愛は違う。結婚は生活です。慎重に判断した方がいいというのはその通りだと思うのですが、一方、パーフェクトな人間などいないのも事実。
つまり、どんな相手を選んだとしてもマイナス面はあります。
だとすると「選ぶべき相手」なんて存在しないのではないでしょうか。
結婚に向く相手がいるとしたら、相談者さんにとって居心地のいい人です。
「結婚するなら誠実な人」という正解(かどうかも謎ですが)に従って選択したとしても、それが相談者さんにとっての幸せとは限りませんよね。
最後に信じられるのは「直感」
一時の感情に流されず、条件で冷静に判断するのが賢い結婚相手の選択に関してよく語られる説ですが、私はそうとも言い切れないと思っています。
どんな人にも良いところと悪いところがあって、長所と短所は表裏一体です。
ということは、冷静に条件で相手を選んだところで、今後の状況や環境次第では見え方・受け取り方が変わる可能性も高いのでは?
例えば「誠実な人」という条件が第一だと考えていたとしても、結婚後は「頼りがいの方が大事だった」と思うかもしれない。
あるいは「引っ張ってくれる人」という条件を優先して結婚しても、いざ生活をともにしてみたら「もっと気遣いのできる人が良かった」と不満を抱くかもしれない。
付き合いの浅いうちは気づかなかった部分が後から見えてくるなんていうのはよくあることです。だとすれば、不確かに思える「直感」こそ、実はもっとも信用できるのではないでしょうか。
時間が経って恋の魔法が解けたとしても、人としての相性の良さは不変です。
欠点が目についても「仕方ないな」と許せる。喧嘩しても「一緒にいたい」と思える。そういう相手をパートナーに選んだ方が、幸福度は高そうです。
頭で考えず「心」を研ぎ澄まし、直感に従ってみてください。
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ライター 安本由佳
慶應義塾大学法学部法律学科卒 化粧品メーカー広報、損害保険会社IT部門で勤務したのちフリーランスへ。 2015年に軽井沢に住まいを移し、ホテルやカフェのPRに従事するほか、軽井沢暮らしを紹介するコラムを連載中。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。2020年10月15日 講談社文庫より初書籍「不機嫌な婚活」発売。現在Amazonにて販売中。