【目次】
・「器用」の意味や読み方とは?
・「器用」な人とはどんな人?
・「器用」な人が向いている仕事とは?
・「器用貧乏」とはどんな意味?
・「器用貧乏な人」の特徴とは?
・「器用」になるには?
・最後に
「器用」な人を見て、うらやましいと思ったことはありますか? 逆に「私ってホント不器用…」と、へこんだ経験のある人は多いかもしれませんね。本記事では、「器用」な人について考えてみましょう。
「器用」の意味や読み方とは?
「器用」とは、物事を効率よくスムーズに処理できることを指す言葉です。主に、手先についていわれることが多く、「手先が器用」といえば、細かなことが得意な人のことを指しますね。
「器用」な人とはどんな人?
また、人柄全体について「器用」ということもあります。具体的には、どんな人のことを指すのでしょうか。
1:なんでも、そつなくこなす
「器用」な人は、どんなことでも平均点レベルでこなすことができます。ズバ抜けてできるわけではないけれど、必要なレベルには十分に到達している、といった感じでしょうか。こんな人は、周囲の人に「ホント、器用だね〜」と感心されたりするのです。
2:習熟スピードが速い
「器用」な人は、効率的に物事を処理することに長けているので、習熟するスピードも速い傾向にあります。たとえば、新しいメニューに挑戦するときでも、Instagramなどで写真を見るだけでパパッと作ることができたり、仕事で新しいアプリケーションを用いることになっても、見様見真似で使いこなせたり…。なんでも容量よくこなしてしまうのが「器用」な人なのです。
3:気配りも上手
「器用」な人は、気配りも上手です。周囲のことを常にそれとなく観察しており、困っている人を見かけたら、さっと手助けをするのです。機転も効くので、その場を和ませるのも上手。「器用」な人がいる空間では、争いごとも少なくなるのです。
「器用」な人が向いている仕事とは?
「器用」な人は、なんでもそれなりにこなしてしまうので、色々な仕事に生かすことができます。特に以下の仕事などでは、その持ち味を存分に生かせるのではないでしょうか。
1:美容師・ネイリスト
細かな作業が苦にならず、また、コミュニケーション能力にも長けているので、美容師やネイリストに向いています。ヘアスタイルやネイルを素敵に仕上げられるのはもちろんのこと、相手の顔つきを見て、どういうふうな話をすればいいのかも瞬時にわかるはずです。
2:保育士・幼稚園の先生
折り紙や部屋の装飾など、常に創作を要求される仕事です。手先が「器用」だと、子どもと一緒に工作をしてもいいお手本が示せるでしょうし、季節ごとの壁面装飾にも一役買えそうです。また、保育園や幼稚園では、お誕生日会、クリスマス会、運動会など、イベントもたくさんあります。「器用」な人は、そんなときに気の利いたサプライズを用意してあげることも得意です!
3:マーケティング
「器用」な人は、膨大な資料の整理や、それを使った企画などをテキパキとこなします。ゆえに、マーケティングの現場ではヒーロー的な存在に。資料を一つ一つ、丁寧に作っていくのも大切ですが、スピードも重要。そんな時に、「器用」な人は絶大なる存在感を発揮します。
「器用貧乏」とはどんな意味?
「器用」な人とはどんな人かというところで、「なんでもそつなくこなす」人だと説明しました。しかしながら、なんでもできる一方で、すべてが中途半端になってしまう嫌いがあるのも事実。そんな人のことを「器用貧乏」といったりしますね。
仕事でも、英語などの語学を「器用」にこなすのはいいのですが、極めるほどには息つかず、結果的に「何者でもない」という残念な人になってしまうことがあるのです。
ちなみに「器用」の対義語は、「器用貧乏」ではありません。「不器用」です。ものごとがスムーズに処理できず、できたとしてもあまり仕上がりがよくない…。そんな人のことを「不器用」な人といいます。
「器用貧乏な人」の特徴とは?
では、「器用」な人と、「器用貧乏」な人の違いはどこにあるのでしょうか。「器用貧乏」な人の特徴を挙げてみますので、診断してみてくださいね。
1:飽きっぽい
「器用貧乏」な人には、飽き性の人が多いそうです。何でもそれなりにこなせるために、懸命に取り組む機会がなく、結果的に他に目移りしてしまうのです。何事にも、極めるにはそれなりの時間が必要です。「器用貧乏」な人はそこを踏ん張らないので、人より少しできる程度までしか物事を極めることができず、周囲から「器用貧乏よね」と残念な目を向けられてしまうのです。
2:お人好し
「器用貧乏」な人は結構お人好しで、頼まれると断れません。「器用」でなんでも合格点レベルに仕上げてくれる人は重宝しますよね。ゆえに、色々と頼まれるのですが、キャパシティーを超えていても、お人好しなので断れません。なので、雑用のような仕事でいつも忙しい… といったことも。「器用貧乏」な人にありがちなシーンです。
3:闘争心がない
お人好しにも通じるのですが、「器用貧乏」な人には闘争心や競争心があまりありません。人に成果を持って行かれても、自分より先に出世されても、「いいよ、いいよ」と気にしないのです。周囲の人からは、「やる気を出せば、もっとできるのに」と思われるのですが、本人がやる気に火をつけないので、現実は抜かされてばかりです。
「器用」になるには?
「器用貧乏」はちょっと残念ですが、「器用」な人にはなりたいですよね。どうすればいいのかをお伝えしましょう。
1:頭の中でシミュレーションを欠かさない
どんなことでもそうですが、突然始めたのでは失敗が多くなってしまいます。なので、何かを始める前には、頭の中でいったんシミュレーションをしてみましょう。これからする作業を、最初から最後まで想像してみるのです。そうすれば、用意しておいたほうがいいものも事前に用意できますし、気をつけるべき点も把握しておくことができます。
2:スケジュール管理をしっかりと
スケジュールに余裕がないと、どうしても失敗が増えます。「器用」な人になりたければ、スケジュール管理をしっかりと。スケジュールを把握することは、自分の力量を正しく把握することでもあります。自分がそのタスクをどのくらいの時間でこなせるかについて、正しく予測できないままスケジュールを立てると、「スケジュール通りに行かなかった…」と嘆くことになります。
3:完璧を目指さない
「器用」な人というのは、ものごとを合格点レベルに仕上げます。たとえば料理をするにしても、毎日レストランや料亭のような料理を作る必要なんてないですよね。一緒に食べる人が美味しく食べられればいいのです。合格点レベルで満足するという寛容な気持ちを持つことも大切です。
最後に
「器用」な人になると、じつは日常で役立つシーンがたくさん。日常生活においては、「まあまあ」のレベルでいいことがほとんどです。皆さんも、ぜひ、「器用」な人になってみてくださいね!
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