ついに緊張の人工授精を受けることに【30代からの不妊治療】
妊活を始めて3年。現在34歳の私の体験から、妊娠を考えているカップルにとって少しでも役に立つような情報をレポート形式でお届けします。
前回は、人工授精当日の話をお届けしました。今回は、人工授精した話。
はじめての人工授精、当日の精液検査の結果は…
妊活をはじめて2年が過ぎようとしていた2019年の夏、私たち夫婦は人工授精をすることを決意し、病院に来ました。
医師「それでは今日は人工授精ですね。こちらがご主人の精液検査です。前回までと数値は大きく変わらないんですが、人工授精では精液を濃縮したものを使います」
そう先生が言って、紙を2枚渡されました。
医師「こちらが元のデータ、で、もう一枚のWashed(ウォッシュト)って書いてある方が濃縮後のデータになります」
ほ~うと思いながら紙をみると、確かに精液量が1.60→0.30へちょっと減っている。その一方で、濃縮後のデータでは、精子濃度(百万/ml)が24.24→100.77、運動精子濃度(百万/ml)が7.78→21.88と大きく数字がUPしていました。
単純にこう比較するものではないのかもしれないけれど、元気な精子だけが選別されて注入されるというイメージです。なんか不思議な感じ。
医師「じゃあ、こちらで今日、人工授精しますね。そちらの台へ…」
私「はい」
フーナーテストやエコー検査などで使っている、カーテンの奥の内診台へ通されました。
S先生が「じゃあリラックスしててくださね」というと、カチャカチャっという金属音がして「はい、終わりました~」と言われ、びっくりするほどあっけなく終わりました。痛みも全くありません。
なーんだ、こんなものか、さんざん悩みまくってた時間を返してよーう! と思いながら、身支度を整えました。
人工授精の結果はいつわかる?
人工授精の結果は2週間後、生理がくるかどうかで見極めるそうなのですが、私の場合は自然周期での人工授精だったので、2日後に念のため排卵されたことを確認するために、もう一度病院へくることになりました。
精子が生きていられる期間はだいたい3日くらい…。その間にきちんと排卵ができていれば、可能性が高まるよ! ということです。
人工授精当日は性交渉をしていい?
あともう一個、気になっていたことがありました。それは人工授精の当日にしていいのかということ。だって、せっかく排卵時期が正確にわかっているんですからねぇ。
私「今日って、タイミングとってもいいですか?」
医師「えぇ、大丈夫です。タイミングはどんどんとってください。もう、今日の夜か明日くらいには排卵すると思いますから。少しでも確率をあげていきましょう」
なーるほど。こういうデリケートな疑問についても、医師に質問して、その答えを夫婦一緒に聞くというのは大事だなと思いました。だって、もし私ひとりだったら、家に帰って夫に「今日もタイミングとるほうがいいみたいよ」とわざわざお知らせしなければならないじゃないですか。そういうの、妊活のためだけにするみたいでちょっとヤダ。
でもこう、夫も一緒に説明を聞いていれば、同じポテンシャルとモチベーションをもって夜を迎えられる。小さいことかもしれないけれど、妊活していくなかでは結構大事だなと思った瞬間でもあります。
自然周期で行った人工授精の費用は?
というわけで、私たちの初めての人工授精でかかった費用は全部で2万円ちょっと。薬を使っていない分、費用の負担は軽かったです。
しかし、ステップアップすることに対し、身構え過ぎていた分、思いっきり物足りなさを感じてもいました。なんだか、これでは妊娠する気がしない…。
実は夫も同じことを感じていたのです。その話はまた次回。
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クロサワキコ
34歳・主婦ライター。妊活歴3年目。男性不妊の治療や人工授精に体外受精、ステップアップを重ねていくなかで感じた不妊治療のリアルな本音を発信しています。