あなたの体に本当に栄養は行き届いている…?
「しっかり食べているのに、どうも最近ちょっと疲れ気味…。」という人も多いのではないでしょうか。そんな人は、もしかしたら栄養ロスからくる「隠れ栄養失調」かも…?
「毎日野菜を食べているから大丈夫!」という人も油断は禁物。野菜をとっているつもりでも、それが〝しっかり体に届く調理〟になっていますか?
実は、カロリーはあっても、肝心な栄養を活かした調理になっていなかったり、栄養素同士がサポートできるバランスになっていなかったりする場合が多いのです!
体をつくるタンパク質や、ビタミンなどは、糖質以上にしっかり体に届かないと体は快適に機能しません。
そこで、書籍『その調理、9割の栄養捨ててます!』の中から、食材の栄養を逃さず、効率よく食べる方法についてご紹介! 計5回にわたるプチ連載形式でお届けします。
前回の記事はこちら>>やらなきゃ大損! きのこはアレするだけでおいしさも栄養も3倍!
あつあつごはんに納豆はダメ! 70℃で酵素が死滅!
大豆の栄養を発酵の力でさらに強めた納豆は、日常的に取り入れたい食材。でも、炊き立てのあつあつごはんと合わせると、納豆の大事な成分、ナットウキナーゼが死滅してしまいます!
ナットウキナーゼは酵素のため、50℃以上で活性が鈍くなり、70℃でほぼ働きを失ってしまうのです。人がおいしいと感じるのは40~48℃のほんのりあたたかいごはんですから、適温にしてから一緒に摂るのがベスト!
納豆をよく混ぜると栄養価が上がるわけではありませんが、口当たりがよくなり旨みが増します。また納豆にはビタミンKも豊富で、1日1パックの納豆で必要摂取量を補うことが可能です。
■ポイント;食べる前に常温放置を!
納豆は食べる直前ではなく、20分ほど前に冷蔵庫から取り出して。納豆菌は殺菌されていないため、常温で発酵が進みます。同時にナットウキナーゼも活性化!
■ポイント:朝食ではなく夕食に!
朝ごはんのイメージが強い納豆ですが、実は夜に食べるのがベター。成長ホルモンの分泌を促すアルギニンや、血液サラサラ効果のあるナットウキナーゼが睡眠中に作用してくれるのです。
ぜひ今日から実践して、体のすみずみまで栄養を届けていきましょう!
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書籍では、このほかにも、さまざまな食材の栄養をムダなく効率的に摂る方法が詳しく解説されています。しかも、難しい作業や面倒な手間は一切なし。切り方を変えるだけ、保存の仕方を変えるだけで、栄養がぐんとアップすることも! ぜひあわせてチェックしてみてくださいね。
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『その調理、9割の栄養捨ててます!』
監修:東京慈恵医科大学付属病院 栄養部/世界文化社
体に届ける栄養素を増やすことができるコツがあるとしたら? 病院食レシピの先駆け・慈恵医大の監修のもと、最新のエビデンスに基づく、目からウロコの「食べ方の新常識」が1冊に! あなたの食べ方の常識が大きく変わること請け合いす。面倒くさいことは一切なし! 今すぐできる食べ方のコツをとことん伝授!!