あなたの体に本当に栄養は行き届いている…?
「しっかり食べているのに、どうも最近ちょっと疲れ気味…。」という人も多いのではないでしょうか。そんな人は、もしかしたら栄養ロスからくる「隠れ栄養失調」かも…?
「毎日野菜を食べているから大丈夫!」という人も油断は禁物。野菜をとっているつもりでも、それが〝しっかり体に届く調理〟になっていますか?
実は、カロリーはあっても、肝心な栄養を活かした調理になっていなかったり、栄養素同士がサポートできるバランスになっていなかったりする場合が多いのです!
体をつくるタンパク質や、ビタミンなどは、糖質以上にしっかり体に届かないと体は快適に機能しません。
そこで、書籍『その調理、9割の栄養捨ててます!』の中から、食材の栄養を逃さず、効率よく食べる方法についてご紹介! 計5回にわたるプチ連載形式でお届けします。
前回の記事はこちら>>リコピンが60%増! トマトは冷蔵庫 or 常温保存… どっちが正解?
きのこは冷凍するとおいしさも栄養価も3倍に!
ローカロリーなのに、実はとっても栄養豊富なきのこ。きのこ類の栄養をお得に摂るためには「冷凍保存」がオススメ!
というのも、生のきのこには旨み成分はほぼなし。旨みが出るのは、きのこの細胞が「壊れた」ときです。きのこを冷凍すると、水分がふくらんで細胞を壊し、RNA分解酵素という酵素が働いて初めて、旨み成分をつくり出します。
冷凍したときと調理するときの2度、この酵素が働くために「グアニル酸」「アスパラギン酸」などの成分が3~4.5倍にアップ。このグアニル酸やアスパラギン酸は、きのこの旨みのもとであると同時に、生活習慣予防や疲労回復にも効果があるといわれています。
ただし、解凍すると旨みや水溶性ビタミンが流れ出てしまうので、調理するときは必ず凍ったまま使いましょう!
■冷凍がオススメなきのこベスト3!
1位… えのきだけ
ダイエットに有用な働きをするキノコキトサン。きのこの中でもえのきだけにいちばん多く含まれています。「ミキサーにかける&冷凍」のダブルで細胞を壊すと、キノコキトサンがなんと12倍にアップ!
2位… ぶなしめじ
代謝アップや美肌に効果があるビタミンB群が豊富なぶなしめじですが、水気で痛みやすいのが玉にキズ。石づきを切り落として小分けにして冷凍すれば、1ヶ月保存が可能です!
3位… まいたけ
ダイエット効果のあるMXフラクションをもつまいたけ。MXフラクションは80℃以上で分解されてしまうので、みそ汁やスープの仕上げにさっと入れるのがオススメ。冷凍すると短時間で旨みが溶け出します。
ぜひ今日から実践して、体のすみずみまで栄養を届けていきましょう!
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書籍では、このほかにも、さまざまな食材の栄養をムダなく効率的に摂る方法が詳しく解説されています。しかも、難しい作業や面倒な手間は一切なし。切り方を変えるだけ、保存の仕方を変えるだけで、栄養がぐんとアップすることも! ぜひあわせてチェックしてみてくださいね。
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『その調理、9割の栄養捨ててます!』
監修:東京慈恵医科大学付属病院 栄養部/世界文化社
体に届ける栄養素を増やすことができるコツがあるとしたら? 病院食レシピの先駆け・慈恵医大の監修のもと、最新のエビデンスに基づく、目からウロコの「食べ方の新常識」が1冊に! あなたの食べ方の常識が大きく変わること請け合いす。面倒くさいことは一切なし! 今すぐできる食べ方のコツをとことん伝授!!