あなたの体に本当に栄養は行き届いている…?
「しっかり食べているのに、どうも最近ちょっと疲れ気味…。」という人も多いのではないでしょうか。そんな人は、もしかしたら栄養ロスからくる「隠れ栄養失調」かも…?
「毎日野菜を食べているから大丈夫!」という人も油断は禁物。野菜をとっているつもりでも、それが〝しっかり体に届く調理〟になっていますか?
実は、カロリーはあっても、肝心な栄養を活かした調理になっていなかったり、栄養素同士がサポートできるバランスになっていなかったりする場合が多いのです!
体をつくるタンパク質や、ビタミンなどは、糖質以上にしっかり体に届かないと体は快適に機能しません。
そこで、書籍『その調理、9割の栄養捨ててます!』の中から、食材の栄養を逃さず、効率よく食べる方法についてご紹介! 計5回にわたるプチ連載形式でお届けします。
前回の記事はこちら>>あなたもやってない? いちごはアレをすると、ビタミンが半分に…
トマトは常温保存するとリコピンが最大60%増!
肌や血管の老化を防いでくれるアンチエイジングの救世主・「リコピン」。その抗酸化作用は、ビタミンEの100倍! トマトの「赤」が濃ければ濃いほど、リコピンがたっぷり含まれています。
ただし、保存法にポイントが。水分が多いトマトは痛みやすいから… といって、すぐに冷蔵庫へ直行させていませんか? もしかしたら、いままで大損していたかも。
温かい地域が原産のトマトは、寒いのが大嫌い。冷蔵庫に入れっぱなしにしておくと低温障害を起こしてぶよぶよになり、リコピンが大幅ダウン。保存するときには、ポリ袋などに入れて野菜室に入れ、冷えすぎを防ぎましょう。
また完熟しきっているトマトは、そのまま常温に置いておくと痛んでしまう可能性がありますが、すぐに食べない場合は、少しかたさのあるものを選び、お部屋で「追熟」させましょう。追熟させることで、なんとリコピンが最大60%もアップするんです!
■リコピンを増やす保存法
追熟させるためには「温度」が重要! 夏場は2、3日、冬場は1週間の常温保存がオススメ。
1. 1つずつ新聞紙で包みヘタを下にしてカゴへ。
2. 15~25℃の直射日光が当たらない場所に置く。
室温が30℃を超えるような夏場は、冷蔵庫で保存してくださいね。ぜひ今日から実践して、体のすみずみまで栄養を届けていきましょう!
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書籍では、このほかにも、さまざまな食材の栄養をムダなく効率的に摂る方法が詳しく解説されています。しかも、難しい作業や面倒な手間は一切なし。切り方を変えるだけ、保存の仕方を変えるだけで、栄養がぐんとアップすることも! ぜひあわせてチェックしてみてくださいね。
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『その調理、9割の栄養捨ててます!』
監修:東京慈恵医科大学付属病院 栄養部/世界文化社
体に届ける栄養素を増やすことができるコツがあるとしたら? 病院食レシピの先駆け・慈恵医大の監修のもと、最新のエビデンスに基づく、目からウロコの「食べ方の新常識」が1冊に! あなたの食べ方の常識が大きく変わること請け合いす。面倒くさいことは一切なし! 今すぐできる食べ方のコツをとことん伝授!!