眠ると寝るの違いって何?
今年は楽しくお出かけの計画も立てられないままゴールデンウィークを迎えた方が多いのではないでしょうか。みなさまはどう過ごされますか? 休息にあてる方も多いかもしれませんね。
ところで、休息方法のひとつでもある、「眠る」と「寝る」の違いはなぁに?
寝るも眠るも同じ意味?
眠るとは「心身の動きが一時的に低下し、目を閉じて無意識の状態になる」ことをいいます。
寝るとは「眠りにつく。寝床に入る。睡眠をとる。眠る」ことをいいます。
意味だけ確認すると、寝るの意味の中に眠るがあるし、同じように思えますよね。どういった使い分けがあるのでしょうか?
寝るは横になること
もともとはからだを横たえることが寝る、睡眠することが眠ると使い分けられていたものの、眠るときにはからだを横たえることが多いですし、からだを横たえているといつの間にか眠ってしまうことが多いことから、寝るも眠りにつくことを表すようになったと考えられています。
そのため、寝るには、眠りにつく以外に「病気で床につく。寝込む」や「からだを横たえる。また、そのような状態で休む」などの意味でも使われます。
眠っていなくても横になる状態が続く場合には寝るが使われるんですね。
疲れのあまり食べながら寝てしまったは間違い?
以上のように寝るの意味を紐解くと、寝るは横になることがベースになっていますので、食べながら寝てしまった、立ったまま寝てしまった、は意味はもちろん通じますが、厳密にいうと「食べながら眠ってしまった」、「立ったまま眠ってしまった」という表現が正しいと考えられます。
いかがでしたか? 眠ると寝るは同じ意味の言葉として特段使い分けることなく、使っていますが、もともとは眠るは眠っている状態、寝るは横になる体勢を指すことに重きがあるんですね。
ゴールデンウィークはのんびり寝て、しっかり眠って、英気を養いましょうね。
言葉の意味/デジタル大辞泉
鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!