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2021.04.19

仕事に自信は不要… やりたい気持ちと思い込みが世界を動かす機動力になる!<元テレビ朝日プロデューサー転職実録#30>

仕事と自分の人生を見つめ直す社会人10年目。今回は、やりたいことをやるためのマインドセットの話。元バラエティ番組の女性プロデューサー 古瀬麻衣子が考える「理想の人生」への近づき方。

古瀬麻衣子

欲しいなら・やりたいのなら、思い込みの力で食らいついていけ

これまでの連載はこちら

昨年の7月からこのOggiで連載をさせて頂くようになり、最初は10回書ければいい方かなと思っていましたが、あっという間に30回目です。

働く女性のためになることを伝えたいという目線で日常を過ごすようになると、物事を頻繁に分析するようになり、分類したくなり、法則を見つけ出したくなるクセがつきました。

さらに巷でよく取り上げられるジェンダー平等や女性活躍推進に関するデータや統計もよく調べるようになり、様々な事象を総合的に独自に検証できるようになりたいとすら思うようになってしまいました。

「この私が!?」と2年前の自分が見たら笑うと思いますが、「働く女性のオピニオンリーダーになりたい」と自然と思える自分が生まれたわけです。人って意外と簡単に変わるもんですね。

そんな折に、ある衝撃の記事を見つけました。それは、国際NGO「プラン・インターナショナル」が行った「日本における女性のリーダーシップ2021」という調査結果報告でした。

自信なんていらない、思い込みで進んでいけ

(c)Shutterstock.com

その衝撃を受けた内容は、日本全国の15〜24歳の男女1000人に行われたもので、「将来リーダーとして責任のある仕事をしたい」と考えている女子学生が1割にも満たなかったということ。最も多かった理由は「自信がないから」。

逆に「リーダーには男性の方が向いている」「家事や育児は女性がすべき」と考えている男子学生がいずれも3割を超えていたそうです。

この記事を見て、あることが頭に浮かびました。元ゴールドマン・サックスの副会長・キャシー松井さんが著書で、「女性社員はあるチャンスが巡ってきても、100%自信がないとそのオファーを受けられないことが多い。男性社員は6割くらい出来そうであれば、やりますと手を上げる」と。

この現象が現代のZ世代にも脈々と受け継がれているとしたら、私はジャンヌダルクのように立ち上がって、男女共同参画局のトップを目指してしまいそうだと日本の未来に恐怖を覚えました。

女性の方が真面目なのか、男性の方が勇気があるのか、その真相は分かりませんが、私のオンラインサロンでも先日、こんなことがありました。

(c)Shutterstock.com

転職をしようと募集を見ているのですが、経験者しか応募できない職種ばかりで、自信を失いました」と相談が来たのです。

私はこの手の相談が来ると急にお尻に火がついてしまいます。ジャンヌダルクばりに「自信がないなんて二度と言うな!」と暴言吐きそうになるのを飲み込んで、どう考えればいいのか、どんなアクションが必要なのかを必死に伝えようとします。

まず、世の中に表向きに存在するルールや条件というのは、法律や憲法でもない限り、人間の裁量で簡単に変わっていきます。

「うちはセールスが出来る人が欲しいんだよね〜」って人事部長がその職種しか募集を出さなかったとしても、Appleでマーケティングをやっていたキレキレの人材が面接に来たら、この人は採用しておくべきなんじゃないかと、目の前のチャンスにちゃんと気がつきます。『特別に』という言葉はいとも簡単に出てきます。

でも、「これはマーケティング職は募集していないから、応募しちゃダメだ」とそこでストップしてしまったら、何も事は進まないわけです。

その仕事がしたいなら、目の前の募集要項よりも、経験がなかったとしても、自分がこの会社でやれることは何か、どんな成果を出せそうなのか、それを命がけで伝えられれば、状況は変わる可能性があると思います。

欲しいと思うなら、まずはせめて入り口まで自力で進まないと誰もあなたの存在に気付いてくれません。自信なんていらないんです。ここは思い込みでいいんです。

私の世界クラスの思い込みレベル、だからこそチャンスに繋がった

(c)Shutterstock.com

このマインドをより分かりやすく伝えるために、自分の話をするのですが、最近わたしはある人材募集に履歴書を送りました。そこはサンフランシスコ拠点で活動している非営利団体「All Raise」。アメリカで有名な女性VC(ベンチャーキャピタル/投資家)たちが集まっている組織です。

アメリカでもまだまだ女性起業家が投資を受けることにハードルがあるため、女性投資家たちが様々なコミュニティを作ったり、メンターになったりして、スタートアップをサポートをしています。

私はコンテンツを作るバックボーンはあっても、ファイナンスの経験がないので、会社を運営していくにあたり、資金調達というワードが雲を掴むような感覚にしか思えず、実体験がないとリアルに理解出来ないという苦悩がありました。

そのため、死ぬほどその分野のリサーチをしていたのですが、ある時この団体にたどりつき、Instagramをフォローしていたら、求人が出たんです。

こういう時、私の思い込みレベルは世界クラスになります。1ミリもこの分野の経験も知識もないわけですが、私の存在を知ったら、無視出来ないだろうと本気で思い込めるんです。

履歴書にも、「日本人、アジア人であり、さらに日本のテレビ局で働いていた私がこの組織に与える影響は大きいはずです。組織にはダイバーシティが必要ですよね?」と偉そうに書きました。

(c)Shutterstock.com

さらに、私のビザ上、現在の会社以外で有給では働けないので、ボランティアでもいいですとすら書きました。そのくらいこの分野の経験が欲しかったのです。

しかし一方で、「英語もネイティブじゃないし、経験値もないし、無視される可能性が高いよな」と冷静な自分ももちろんいます。

ただ、このアクションを起こすというシナプスが形成されておくと、また似たようなことがあったときに行動力が上がるので、やっておいて損はないと思っています。

その2日後、何とその団体の上層部から丁寧なメールが返ってきました。無視されていないだけで、勝った気持ちになりました。

今すぐにフルタイムが必要な職種だったので、あなたをすぐ採用することは出来ませんが、フィットする役割がありそうなので、随時情報を見ておいて欲しいと。

十分すぎる収穫です。確実にこの組織と繋がったわけですし、何か人手が足りなくなったら連絡が来るだろうなと感じました。

自らの意志・意向に沿った行動をとるためのマインドセットとは?

(c)Shutterstock.com

ここから来るとても大事なマインドセットとは。「出来るか・出来ないかより、やりたいか・やりたくないかで行動する」ということです。

めちゃくちゃシンプルなことなのに、その境目が分からなくなる人が多いです。もはや自信なんて必要ないです。そんなものはちょっと失敗すると、すぐに崩れ落ちたりするわけなので、そんな儚いものに頼ることなく、自分の意志・意向に沿った行動を思いっきりやり続けるだけ。

私たち世代にそんなムーブメントが起これば、自信がないと答えたZ世代女性にも素敵な変化が起こる気がして、私はジャンヌダルクのように先頭に立って主張し続けようと思います。

◆これまでの連載はこちら

古瀬麻衣子

1984年生まれ。一橋大学卒。テレビ朝日に12年勤務。「帰れま10」などバラエティ番組プロデューサーとして奮闘。2020年、35歳で米国拠点のweb会社「Info Fresh Inc」代表取締役社長に就任。現在NY在住。日本人女性のキャリアアップをサポートする活動も独自に行なっている。

Instagram:@maiko_ok_
HP


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