重要文書を見逃さない! 郵便物の仕分け収納術
帰宅時に持って帰る郵便物、ダイニングテーブルの隅に書類の山となって置かれていること、ありませんか? 請求書や重要文書等があったり、提出しなければいけないものの期限が切れてしまったりと、何かと問題が起きやすい場所です。
今回は、「私ズボラだし…」「続かないし…」という方にこそ読んでいただきたい、誰でもできる仕組み化をお伝えしていきます。
どうして郵便物は溜まるのか? まずは、何故溜まるのかを理解しておきましょう。
ずばりこのステップで郵便物は溜まります。
1. 「あとで見よう」とそのまま置く
↓
2. ほかのモノに埋もれて忘れる
↓
3. 気づいたら1週間放置
最初は軽い気持ちで、「あとで」と、後回しにすることからすべてが始まります。そして次第に周りにも、小物や文房具等が増えていくと、「見えづらく」なります。
ここでいう「見えづらい」とは、「その場所に注意が向かなくなる」ということです。
気付けば1週間。来客があるから片づけなくては! と、郵便物の山をどこかに移動。これを繰り返すと、重要文書の紛失などがおこります。
どうしたら溜まらない?
では、どうしたら、郵便物が溜まらなくなるでしょうか。次の2つのステップで、郵便物は溜まりづらくなります。
STEP1:土台作り
→郵便物仕分けコーナーを作ります。
STEP2:すぐ仕分けを習慣化
→「あとで」はなし! 持って帰ってきたら、そのまま、仕分けを行います。
ひとつひとつ解説していきます。
◆STEP1:郵便物仕分けコーナーのつくり方
仕分けた郵便物をいれるボックスを準備します。縦型ファイルボックスがおすすめです(書類を立てると、埋もれない・取り出しやすい)。
仕分けは最大3つと決めて、自分なりの分類を決めてみましょう。仕分け数は多いと面倒で続かなくなります。
3+廃棄の4分類であれば、慣れると自然と手が動くようになります。
お勧めの仕分け方法は、
「アクションbox」… 処理が必要なもの(アンケート提出・支払予定の請求書)
「確認box」… 時間を作って確認したいチラシやクーポン
「保存box」… 別の場所に保存したいものの、一時置き場
廃棄するものはそのままゴミ箱もしくはシュレッダーにかけたいので、郵便物仕分けコーナー近くに置いておくと便利です。
できれば仕分け時に封を開け、中を簡単に確認した方が良いです(例えば請求書や、期限付きの書類などは、すぐに内容を確認しておくことで、早く処理しようという意識づけになります)。
仕分けbox付近にハサミやカッターも常備しておきましょう。
◆STEP2:「すぐ仕分け」の習慣化
郵便物仕分けコーナーが完成したら、あとは楽しく、家中郵便屋さんとして仕分けを行いましょう!
続けるコツは「楽しむこと」です。
郵便物の仕分けを楽しみに変えるアイデアもお伝えします。
✔︎ 仕分けコーナーに置くファイルボックスにこだわる
(自分が好きなデザイン、好きな柄の紙や布を貼る等、こだわりの逸品を使う。)
✔︎ 毎週、郵便屋さんを家族で交代する。
(今週の郵便屋さんはパパね!などと、仕分けを家族交代で行うようにする)
✔︎ 仕分けコーナー横で観葉植物を育てる
(水をあげることと、郵便物チェックを両方する習慣にする)
ちなみに我が家では、好きなアートを壁にかけているお気に入りの一角に、郵便物仕分けコーナーをつくっています。そのコーナーをきれいに保てると、嬉しいですし、楽しいです。
各boxは毎週、週末に全て空にすることを目指しましょう。曜日を決めておくと習慣化しやすいです。土日で空にして、月曜日に空のboxで一週間の始まりを迎えるなど、ご自身のライフスタイルに合わせて、ルールを決めてくださいね。
2つの簡単ステップで、キレイが続く仕組みをつくる
郵便物=生ものです。買ってきたお肉や野菜はすぐに冷蔵庫や野菜室にしまいますよね?
郵便物も同様。物理的には腐りませんが、情報は腐ります(時期を見逃すと使えない情報となります)。
ご紹介した2つのステップで、どんなにお片付けが苦手でも、郵便物を溜めない仕組みをつくることができます。
ぜひお気に入りのファイルボックスや、文房具と共に、郵便物仕分けコーナーをつくって、楽しく取り組んでみてください。
TOP画像/(c)Shutterstock.com
ストラートデザイン 代表取締役 中嶋弘恵
仕事も子育ても諦めない、ママ起業家
中央大学卒業後、商社系不動産ディベロッパー、ブランドデザイン会社などに勤務の後、
整理収納サービス・空間デザインを主な事業として起業。子育てしながら仕事に励む女性や、オフィスで課題を抱える経営者を、空間デザインの力で課題解決し、サポートしている。
2021年より、オフィスの整理収納サービスを強化し、「ペーパーレスを進行したい」「共有フォルダがぐちゃぐちゃなので、どうにかしたい」等、紙・モノ・データの最適化を中小企業向けに提供中。
整理収納アドバイザー・インテリアコーディネーター・宅地建物取引士
ファイリングアドバイザー認定講師
インスタグラム▶︎@hiroe_nakajima