中イキと外イキの違いは? その仕組みは?
前回、女性のオーガズム事情に関するアンケートを紹介しました。
前回記事はこちら:「中でイク」を経験している女性は○%? 1200人のリアルなベッド事情で判明…
今回は、中イキと外イキの違いや、その仕組みについて、銀座「なおえビューティークリニック」の喜田直江先生に聞いてきました!
中イキと外イキのちがいって?
医学的には中イキも外イキも同じなんだとか。実は同じ器官で快感を得ているそうですよ。
多くの人はよく、クリトリスは先の出ている部分だけだと思っているそうですが、実は体の奥まで繋がっていて、広い部分で快感を感じることができるそう。
外側に見えているクリトリスの先端部分でイクのが“外イキ”、奥側の体内に入っている部分でイクのが“中イキ”と言われているそうです。
上の図のように、クリトリス(陰核)のうち「陰核亀頭」という部分が外に出ていて、体の内部で2つに分かれています。この部分を「陰核脚部」というそう。それが腟の付近に伸びているので、腟内の刺激でも快感を得ることができるんですって。
中と外、どちらも同じ器官で快感を感じているので、医学的には外イキと中イキの区別はなく、どの場所で刺激を得たかの違いだけという考え方をするそうですよ。
外イキよりも中イキのほうが深いオーガズムが得られるという話もあるそうですが、同じ器官のため、基本的には差はないんだとか。
ただし、外に少しだけ出ている陰核亀頭より、陰核脚部のほうがより刺激できる面積が広いので、もしかしたらその違いはあるかもしれないとのことです。
そもそもオーガズムって、どういう仕組み?
どこがどうなってオーガズムが起きるのかというメカニズムは、完全に解明されているわけではないんだとか。オーガズムが何のためにあるかすらわかっていないといいます。
オーガズムに達すると、腟の奥が広がって筋肉が収縮し、精子を吸い上げやすくなったり、子宮口が下がってパタンと開くそう。そのため、おそらく生殖活動のためであろうと言われているそうです。
また、Gスポットやポルチオという性感帯についても、医学的には証明されていないそう。ポルチオはあるかもしれないとのことですが、証明まではされていないんだとか。
基本的に腟内や子宮は、神経が少ないところなんですって。その部分に痛みを感じたら、赤ちゃんなんてとても産めませんよね。
腟のまわりにクリトリスの奥の器官が伸びているから快感を感じられるのであって、腟の内壁に神経はほとんどないとのことです。
次回はオーガズムを得るために大切なことについてお伝えします。
今回解説してくれた喜田直江先生のクリニックはこちら
協力/iroha
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婦人科系美容外科医 喜田 直江先生
平成13年:京都府立医科大学卒業後、産婦人科医として多数の分娩・手術症例を経験。
平成15年:形成外科医として、形成外科の基本から縫合の技術まで幅広く習得。
平成18年:大手美容外科にて美容外科・美容皮膚科全般を習得。とくに婦人科系の美容手術は、日本でも有数の症例数を誇る。
平成23年10月:東京銀座でなおえビューティークリニックを開院。