【目次】
・「自分本位」の意味は?
・「自分本位」な人の特徴とは?
・類義語と対義語
・「自分本位」を改善する方法とは?
・「自分本位」な彼氏・彼女・友達への対処法は?
・最後に
「自分本位」の意味は?
誰かに「自分本位」と言われたりしたことはありませんか? 「自分本位」とは一般的にネガティブな意味で使われることが多いですが、一体どのような言動を指すのでしょうか。本記事では、「自分本位」の意味から、改善方法、類義語・対義語、また「自分本位」な人への対処法などを解説していきます。
意味
「自分本位」の意味とは、「自分を中心にして物事を考える」という様子を指します。自分を中心にして物事を考えるとは、つまり何か発言したり、アクションを起こす際に、他人の気持ちや立場を考えずに自分の欲求のみに従い行動にうつすことです。
「自分本位」な人の特徴とは?
では次に、一般的に「自分本位」な人に多いと思われる特徴をいくつか挙げていきます。
1:わがまま
「自分本位」な人は、総じてわがままと思われてしまうことが多いです。もしかすると、本人は自覚がない場合もありますが、上述したように他人の気持ちを考えず行動にうつすことが多いため、相手の捉え方次第では、わがままに見られがちになります。
但し、わがままは時に、相手にとって可愛いという印象を与えることもあります。「自分本位」という表現になると、少しネガティブな意味合いが含まれてしまうんですね。
2:頑固
また、「自分本位」な人は、自分の意見を曲げない頑固なところがあるのも特徴の一つです。自分中心に物事を考えるので、自分が「こうだ!」と思ったことに関しては、我を押し通す傾向があります。
3:他人に興味がない
他人に興味がないという特徴も挙げられます。自分中心ということは、自分にしか意識が向きにくく、周囲への関心が薄い人が多いです。友人と話していても、話題はいつも自分の事だったり、相手が話した内容などをすぐに忘れてしまったりする場合があります。相手に興味がないため、相手の気持ちを汲み取ることができず、よって「自分本位」な印象を与えてしまう可能性が高いです。
類義語と対義語
「自分本位」の類義語、対義語について説明していきます。
類義語:「自分勝手、自己中心的」
「自分本位」の類義語としては、「自分勝手」や「自己中心的」という言葉が挙げられます。「自分勝手」とは、「他人の迷惑を考慮せず、自分の都合だけを考えること」を意味します。「自己中心的」もまた、「他人の気持ちを考えず、自分中心に考え行動すること」。小さい頃に甘やかされて育った人などに多い傾向にあり、末っ子や一人っ子で「自分本位」な人は、周囲に「あぁ、やっぱり」と納得されてしまうことが多いみたいですね。
対義語:「自己犠牲、他人本位」
一方で対義語として挙げられるのは、「自己犠牲」、「他人本位」などです。「自己犠牲」とは、「ある目的や他者のために自分の時間や労力を捧げること」。映画に登場するヒーローなどの、自分の命を懸けて周囲を助ける姿はまさに「自己犠牲」の代表的な例です。また、「他人本位」と「他人のことを一番に考え行動すること」。時として自分への思いやりを欠いてしまうことがありますので、自分に負荷をかけすぎて無理をしすぎないように注意が必要になります。相手のことだけでなく、自分への思いやりも大事です。
「自分本位」を改善する方法とは?
自分を振り返り、少し「自分本位」かなと心当たりがある方は、次のような意識を心がけましょう。
1:ルールやマナーを意識して守る
社会は多くの人たちで成り立っており、自分一人の世界ではありません。社会人として当たり前のことですが、お互い気持ちよく生活をするためにも、最低限のルールやマナーは守るように意識をしましょう。少し気にそぐわないルールなども、他人に迷惑をかけないようにと見方を変えると行動が変わるかもしれません。
2:相手の話を聞く
自分の意見と違っても、相手の話を最後まで聞くようにしましょう。「自分本位」な人は自分の価値観を押し付けたり、興味がないために相手の話を聞けない傾向があります。相手の話を聞くことで、相手の思いや自分とは違った価値観が得られるので、自分の偏見や外の世界に気づくチャンスです。相手の気持ちを理解するための第一歩となりますので、意識してみましょう。
3:相手に思いを巡らせ、行動してみる
何かアクションを起こす際には、いったん立ち止まり、まずは相手の気持ちを想像してみましょう。自分がこう言ったら、傷つくかな? わたしの行動は誰かに迷惑をかけないかな? など、この考えをめぐらすだけでも、「自分本位」な態度は相当改善されると思います。
それに慣れてきたら、次は他人が喜ぶようなことにもトライしてみましょう。小さなことで構いません。トイレで手を洗った際は、次の人が気持ちよく使えるように洗面台を軽く拭いてみたり、電車でお年寄りや妊婦さんなどに席を譲ってみたり。日常生活には、ちょっとしたことでお互いが気持ちよくなれる機会がたくさんあります。きっと誰かのために行動に移せた後は、不思議な幸福感を得られるはずです。
「自分本位」な彼氏・彼女・友達への対処法は?
では、身近にいる「自分本位」な人に対しては、どのように接したらいいのでしょうか? 次は対処法について説明します。
1:上手におだて主導権を握る
もしあなたが付き合っている彼氏や彼女が「自分本位」な人だったら、うまくおだてながら手のひらで転がすのがいいかもしれません。相手が男性の場合は、男性を立てるように見せながら、反対に女性の場合は、尻に敷かれているように見せながら、主導権は自分が握ってしまうんです。上級者のテクニックに思えますが、相手との関係性が深まれば、ちょっとしたコツをつかめるようになるかもしれませんね。
2:相手のわがままを指摘する
親しき中にも礼儀ありという言葉の通り、過度なわがままはきちんと注意してあげましょう。真摯に向き合えば、相手も受け入れてくれるはずです。むしろ今まで気づいていなかった場合もあり、改めるよい機会になることもあります。それでも話を聞いてくれなかったり、改善しようとする様子が見えない場合は、性格や価値観の違いから、お付き合いを長く続けることは難しいかもしれません。
3:一度距離を置いてみる
話し合った結果、それでも解決しない場合には、一度相手と距離を置いてみましょう。彼氏や彼女、友人でも、今まで側にいた人が急にいなくなってしまったら、自分の行動や発言に悪いことがなかったか振り返ると思います。あなたに謝りたいと思ったら、また必ず戻ってくるはずです。それでも戻ってこなければ、あなたとはご縁がなかったという解釈も、時として覚悟しなければならないかもしれません。離れている間は、自分自身もどんな価値観に重きを置くか、考えるよいきっかけにもなりますね。
最後に
いかがでしたか? 「自分本位」は総じてネガティブなイメージに見られがちですので、思い当たる節があれば自分の行動を見直してみましょう。ただし「自分本位」は決して悪い意味だけではなく、自分を大切にしてあげることも忘れないでください。自分だけ、他人だけを思うのではなく、自分と周囲の人の価値観を理解した上で、あなたらしく生きていけたらいいですね。
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