精索静脈瘤の手術・入院費用と医療保険【30代からの不妊治療】
妊活を始めて3年。現在34歳の私の体験から、妊娠を考えているカップルにとって少しでも役に立つような情報をレポート形式でお届けします。
前回は、夫の手術翌日の回診で執刀医から説明を受けたお話をお届けしました。今回は、1泊2日の入院にかかった病院費用のお話。
精索静脈瘤の手術にかかった費用
2018年の冬、夫が男性不妊の原因のひとつと言われている精索静脈瘤の手術を受けました。無事手術が成功し、翌日の回診を一緒に受け、ついに残すは退院の手続きのみとなりました。
荷物をまとめて11時ごろ無事に退院の手続きが終わりました。いろいろあったけれど、とっても濃い1泊2日の夫の入院生活。精索静脈瘤の手術は保険適用。とはいえ、実際お金がいくらかかったのか気になるところですよね。
精索静脈瘤の手術・入院にかかった費用はすべて保険適用の3割負担で約8万円。これ、自費だったらと思うと、ちょっとゾッとします。ここにプラス個室の差額ベッド代が7万円。病院での窓口支払いはトータル約15万円でした。
落ち着いて過ごせたからよかったけれど、個室代が半分近くかかったのはやっぱ痛いなぁと感じたのですが…。
会社で入っていた医療保険でほぼ全額カバーされた
夫が会社で入っていた団体のすごく安い医療保険。月々数百円の掛け捨てなので、ダメ元で問い合わせをしてみたところ、入院費用日額と病気による手術一時金の支払いがあるということで、ちょうど15万円を受け取れることになったのです。なんでも確認してみるものだなぁと思いました。
というわけで、自己負担はほぼゼロに(T字帯と夫に頼まれてコンビニで買ったお菓子費用分など少々足はでましたが…)。
何気なく入っていた保険のおかげで、家計への影響もなく、とても助かりました。
退院直後、近所の割烹屋さんでランチ
この日のランチは、さすがに焼肉は重たいよね~! ということで、近所の和食屋さんで割烹料理を食べに行くことに。ランチはお漬物のバイキングもあって、とってもお得なお店です。ところが…。
夫「傷口が痛むから、僕のお漬物とってきて~。手術したんだから、いいよねぇ?」
またしても、わがままが炸裂(笑)、それを傍から見ていた馴染みの板前さんが話しかけてくれました。
板前さん「へぇ奥さん、優しいですねぇ。わざわざ、ご主人の分まで…」
夫「僕、昨日手術したんです。こんな時くらい、優しくしてもらわないと!」
板前さん「え?! 大丈夫なんですか?」
私「大丈夫だから、ごはんに来てるんです。命に関わらないですし。手術をするって決まったときから、もうずっとこの調子でワガママ言ってて(;’∀’)」
板前さん「そうですか、そうですか。夫婦は仲良しが一番」
本当に、ごはん食べながら思いました。言いたいことを本音で話して、お互いの気持ちを思いやりながら過ごしていく、何気ない普通の時間ってかけがえのないものだなと感じた夫の入院。いろいろ大変ではあったけれど、すごくいい経験になりました。
ちなみにこの割烹屋さんは入口が階段になっていて、帰り「痛い、痛い。階段、降りるのちょー痛いよ…」と夫は手すりにしがみつくようにスローモーション。手術後しばらくは、階段や坂道がつらい日々が続いたそうです。これから手術受ける方は、ぜひご参考まで!
次回は不妊治療の先輩に妊活の相談をしたお話をお届けします。
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クロサワキコ
34歳・主婦ライター。妊活歴3年目。男性不妊の治療や人工授精に体外受精、ステップアップを重ねていくなかで感じた不妊治療のリアルな本音を発信しています。