結婚に焦る独身アラサー女子が招いた、最悪の修羅場!
友人Iは、結婚に焦る32歳。今までは仕事一筋の生活を送ってきた。しかし、彼女はある出来事がきっかけに、婚活熱を高めることとなった…。
複数の男性と同時進行で付き合う友人
Iは複数のアプリを駆使、更に合コンや出会いの場にも積極的に参加。投資サークルも婚活目的で入会したのだという。そんな彼女は20代から今まで仕事に燃えていて、自分の行動を制限される結婚なんて考えられなかったのだそう…。
「3番手の彼はITスタートアップのCEO、東大卒、スペック問題ないんだけど、ちょっとチャラいかもな〜。ま、今はすごく大事にしてくれるんだけどね!」
「昨日会った新規の彼は、外資IT系の営業で結構年収高いんだよね〜、異業種で勉強になるんだけど、ルックスが受け入れられない…。やっぱり現段階で無理だと今後も無理なのかな〜」
Iは彼女の優先順位に「〜番くん」と番号をふって私に話をしてくれる。
どこからそんなハイスペ男性を捜索できるのか、教えてもらいたいと思うが、婚活アプリすらまともにやったことがないパピコはまず努力足りずということなのか。。
いつも聞かせてもらえる婚活話から、溢れるバイタリティに尊敬のまなざし。このようなタイプは、仕事でも成果をあげられるに違いない。
Iの名言:同時進行は悪ではなく、むしろ正義
「ひとりの人にしぼるなんて間違ってるのよ!」
「同時進行はバレなきゃ全然アリ! 悪ではなくてむしろ正義! ひとりにしぼるとこっちも焦ってプレッシャーかけすぎて相手が逃げるし、ダメになった時のリスクが高すぎ」
このきっぱりと割り切れる所、男性。いや、女性からも反感かうのではないだろうか…。
その後Iにやって来た試練、最悪の修羅場とは!?
前回までは、確か5名くらいの候補がいたはず…(人数多すぎ、入れ替わりも多すぎで、第三者パピコではカウント不可能…)付き合っている彼は2人以上いて、デートをするだけの候補の男性が3、4名控えていた。でもそれは、その直後のIに訪れるある事件が起こるまでだった。。
「パピコ、やばいわ…」深夜1:00、Iからの焦りのLINEが入る。
その内容を聞いて、こんなドラマとか小説のようなことがあるのかと思った。
本命1番手くんとのデートの際、3番手くんにバッタリ出くわしてしまったのだ!
Iはパピコの友人の中でも、一番のグルメさん。金融関連会社勤務でバリキャリ、稼ぎも良いし、周りも華やか。ほぼ毎週“ミシュラン”掲載の高級料理店で楽しんでいる様子がInstagramに上がっている(この点も、気にくわない女子男子は多いだろう…)。
東京に、ミシュラン掲載店は211件、ビブグルマンも入れると445件にもなる。そんな中、Iはデート中、同時進行していた男性と出くわしてしまったのだ。
事件現場は外苑前のフレンチ! トリュフコース事件
予約の取りづらいレストランミシュラン星付きの名店が、冬季しか提供しない、白トリュフを贅沢に使った限定コースの2020年デビューの週。確かに、フーディーたちが集まりそうな期間ではある。出会うことがないと思っていたところが、脇の甘さだったようだ。
地下ワンフロアの20席ほどしかないレストラン。コースの半分程終えたところで、一番奥のテーブルの男性が見覚えある顔に似ていた…。そこにいたのは、3番手くんだった。
気づいた瞬間は冷や汗もの。見間違いではないか。出来るだけ目が合わないように確認をしたが、2回目のデートの際にもらった、3番手くんとIとのお揃いのスマホケースを見てからは、疑いは確信に変わったようだ。
せっかくのディナー、かつ最も有力候補の1番手くんが目の前にいる。
3番手くんは、Iを熱心口説いていた。感情的になりやすそうなところが懸念点だったようで、テーブルまで来て話かけにくるのではないかとヒヤヒヤしていた。いつもは食後酒を勧められたら必ずいただくが、今回は「明日早いので…」と言ってできるだけ早くレストランを出るようにした。
結局、3番手くんがテーブルに乗り込むことはしなかった。
彼は、ベンチャー企業勤務だが、イベントにも登壇することも多い業界では有名な人物らしい。そのプライドもあってか、テーブルまで殴り込みにくることはなかった。
しかし、Iはその後の処理に追われた…。数日ごとの夜中の着信。電話に出たら、泣き出して「Iと本気で付き合いたいんだ…!!」と愛の告白が止まらない…。
しまいには「今日出勤だよね? 日本橋通ったら、会えるかな…」とメッセージが入る。
一歩間違えればストーカーとも捉えられかねない。危ない。
Iは約2ヶ月間丁寧に対応をし、3番手くんとは恨まれないよう関係と終わらせることができたのだという。修羅場に陥っても、冷静に行ったIの処理能力に、再び尊敬の眼差しを向けた。
婚活するにあたって心がけておきたいこと! パピコまとめ
■婚活する際、数は大事だけど、パピコのように肝っ玉小さい奴は覚悟が必要
■婚活する際、同時進行する場合はコミュニティだけでなく、エリアも分けること(修羅場になるよ!)
■婚活する際、同時進行する場合は、修羅場が起きたら丁寧に対応してトラブルを防ぐ(あと修羅場に耐えられるメンタルも持ち合わせる)
Iが婚活に迫られた理由は、別の回でお伝え致します! Iのように強靭メンタルを持っていたらいいですが、ビビりなパピコは引き続きゆったり婚活をすることになるのだと思います。
サラリーマンライター パピコ
東京都内で働くアラサーサラリーマン。日々仕事に謀殺されながらも、周囲の人々に抱くフラストレーションを、かえって楽しめる技をもつ。
アラサー女性の周りに良くいる多種多様な人物をパピコ独自の目線でつづります。
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