【独楽】あなたは読めますか?
お正月の代表的な遊び、「独楽」! 自信を持って読めますか?
意外と読めない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「独楽」の読み方や由来についてお届けします。
答えは…
独楽は「こま」と読みます。
漢字を見ただけでは答えに辿り着きにくいですよね。それは独楽は当て字だからなんです。
独楽は朝鮮半島から伝わった
独楽の歴史は古く、古代エジプトにもあったといわれています。
日本においては、奈良時代に朝鮮半島の高麗から伝わったと考えられています。高麗(こま)から伝わったことから、こまつぐりと呼ばれていたようです。つぐりは丸いものという意味があり、高麗からきた丸いものだからこまつぐりと呼ばれ、次第につぐりが省略され、こまとなりました。
中国ではこまを獨楽と表記していたことから、日本でも独楽と表記するようになり、こまの読みが当てられたという説や、独りで楽しめる遊びであったから独楽という表記にこまの読みが当てられたという説もあります。
独楽は貴族の遊びだった
独楽は吉凶を占う儀式に使われたり、宮廷行事の余興や貴族の遊びとして親しまれました。その後、子供の遊びとして広まりました。
なぜお正月の遊びとなったのかというと、独楽が縁起物と考えられていたから。
独楽の回る様子から物事がうまく回ることを願って、また、独楽をぶつけあって競う様子から男の子のたくましい成長を願って、縁起物と考えられていたんですね。
また、まっすぐ芯が通っていることから意思を貫くという意味が込められているともいわれます。
そういったことから新年に相応しいということで、新年の遊びとして定着したといわれています。
縁起物と考えられていることから、独楽は着物の文様としてあしらわれていたりもするんですよ。また、年賀状の絵柄に用いられることがあるのも、独楽のお正月の遊びという新年らしさだけでなく、縁起の良さからくるのかもしれませんね。
いかがでしたか?
独楽はベイブレードと呼ばれるものに進化を遂げていたりと今のこどもたちにまで長く愛されていますね。
お正月は童心に返って、独楽を回して、お金が回る、頭が回る、仕事が回る… そんな一年になるよう縁起を担いでみては!?
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鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!