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2021.01.06

自分を愛せない… コンプレックスから解き放たれるためのメソッドとは?

テレビやラジオなどで活躍する精神科医の名越康文さんが、Oggi読者の悩みに答えてくれる本誌の人気連載。今回は、コンプレックスから解き放たれるための方法をお届けします。

コンプレックスの原因はリリースするべし! 軽やかな心こそソロタイム充実の鍵

高校生のとき、クラスの担任に「暗い」と言われたことがきっかけで、「自分はおとなしくて地味な印象だから、明るく振る舞うと変に思われるんじゃないか…」という意識が強くなって、人前で自分を出すことが苦手になってしまいました。

友達だって普通にいるし、自分としては毎日楽しく過ごしていたからこそ、他人にそう思われていたことがショックで…。

今でもひとりぼっちでいると、自分は暗いから友達がいなくて、さみしい人間と思われているんじゃないかと不安になり、心が落ち着きません。

名越さんが回答!

(c)Shutterstock.com

先生からのささいな一言がきっかけでずっと悩んでいるということですね。確かに日本では態度や行動がみんなと違うことを「恥ずかしいこと」「欠点」と反射的にみなされることが多い気がしますね。

でも、それって実は欠点ではなくてただ突出しているというだけなんです。つまり、「個性」です。

少し昔のお話なのですが(笑)、手塚治虫さんの傑作『鉄腕アトム』ってあるでしょう。アトムの頭にある角のようなものって、僕が読んだ記事には、手塚先生自身の髪のくせ毛がヒントになったとありました。

コンプレックスにもなりうる髪のくせを、漫画の主人公の特徴にしてしまうって、つまりそれって個性を尊重している証しだと思うのです。

僕自身も「運動音痴」で「方向音痴」というコンプレックスがあります。でも、これを人に言うと、決まってみんなニコって笑ってくれるんですよ。

自分の得意なところを自慢気に言われると角が立って微妙な空気になることがありますけど、自分の欠点を伝えると、あら不思議。なんと、欠点を素直に話すことがコミュニケーションの潤滑油になったりするんです。

お互いの心の壁を低くさせる効果がある。僕という人間のパーソナリティの一部を知ってもらう手がかりにもなります。

自分を卑下して自虐的になるのではなくて、コンプレックスを上手に話のネタにできる人は、たぶん自分の個性、つまり“突出”を自分自身で愛せている人なのです。

一度コンプレックスという呪いに縛られてしまうと、なかなか解くことは難しい部分もありますが、そんなときにはコンプレックスを抱くきっかけになった出来事を思い出してみましょう。

心ない言葉を放った当人は、そこまで深く考えていなかったり、逆に自分の解釈が間違っている場合だってよくあります。しかも、その言葉は多くの人から指摘されたものというよりは、たったひとりの心ない言葉という場合が多いのです。

もしそうだとしたら、そんなものはすぐにリリースしてしまうべき! あなたの大切なパーソナリティは、そんな一面的な個人の評価で決められるようなものではないからです。

いまだに握りしめているコンプレックスがあるのならば、それを手放してほしいです。自分の個性を愛おしいと思えるようになる日が、すべての人に訪れるはずです。

2020年Oggi3月号「名越康文の奥の『ソロ』道」より
イラスト/浅妻健司 構成/宮田典子(HATSU)
再構成/Oggi.jp編集部

TOP画像/(c)Shutterstock.com

名越康文(なこし・やすふみ)

1960年、奈良県生まれ。精神科医。臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーター、映画評論、漫画分析など幅広く活躍中。著書に『SOLO TIME「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である』(夜間飛行)ほか多数。


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