ライター・安本由佳が悩める女性の人生にアドバイス♡<働く女性のお悩み相談室#19>
こんにちは、ライター・安本由佳です。
およそ1年前から、Instagramのストーリーズでお悩み相談を受けています。
私自身すべての「正解」を知っているわけではありませんが、相談者さんの立場に立って真摯に考え発信し続けたところ、連日たくさんのお悩みが届くようになりました。
Oggi.jpでは、いただいたお悩みの中から、ぜひ皆さんと共有したい内容をピックアップ。一緒に答えを探していきます。
前回記事:『出会い系/マッチングアプリをやめない彼氏… 浮気の可能性アリ? 男の本音は?<働く女性のお悩み相談室#18>』
お悩み相談は、現在もInstagramのストーリーズで受け付けています(匿名も可能)。真剣な相談内容には、種類を問わず可能な限りすべて答えます。
さて… 今回みなさんと一緒に考えたいお悩みはこちら!
「楽をする」人が許せない。その本音は…
お悩み:職場の人間関係は概ね良好なのですが、我慢できないことがあります。要領よく人に仕事を押し付けたり、いい加減な仕事の仕方でラクをする同僚がいて… 目の当たりにするたび「ズルイ」と感じ、嫌悪感でイラッとしてしまいます。私が潔癖すぎるのでしょうか?
相談者さんは真面目で責任感の強い方なのですよね。それはとても素晴らしいこと、美点だと思います。
一方、世の中にはいろんなタイプの人間が存在していて長所も短所も様々。価値観も仕事に対する姿勢もそれぞれ異なります。
相談者さんのように「与えられた仕事は100%以上の力で応えなきゃいけない」と当たり前に頑張る人もいれば、仕事よりプライベート重視で「50%で十分でしょ」と手を抜く人もいる。
もちろん、プライベート優先の“ゆるふわ女”が仕事をしないせいで業務に支障が出ている… というような場合は問題だし、会社に相応の措置を求める必要があるとは思います。
しかし、たとえそうだとしても、同僚である相談者さんが「ズルイ」と言って“ゆるふわ女”を責めたり嫌悪感を抱くというのは、潔癖というより筋違いではないかと私は思います。
そもそも、なぜ「ズルイ」と感じるのでしょう。
100%の力で頑張っている相談者さんと50%の力しか出していない“ゆるふわ女”のお給料が同じだから? 自分の方が倍の評価を受けるべきなのに大した差をつけてもらえないから?
…けれど、よく考えてみましょう。
それらはすべて“ゆるふわ女”のせいじゃありません。会社の人事制度の問題であったり、上司の見る目がない、もしくはアピール不足が理由です。
だったら手を抜いた方が得じゃないか。そう思うなら手を抜けばいいんです。
けれどそうしないのは、他の誰でもない相談者さん自身の意志のはずです。
価値観を押し付けると、せっかくの美点が台無しに
相談者さんは無意識に、こう考えているのではないでしょうか。
「私が頑張っているのだから、皆も頑張るべきだ」
それゆえ、頑張らない相手を見るとイライラしてしまうんですよね。
けれど仕事を頑張るか頑張らないかは個人の自由です。少なくとも相談者さんが強制するような話ではないし、そんな権利もありません。
真面目で責任感が強いのは間違いなく相談者さんの長所ですが、自らの価値観を他者に押し付けるような真似をしてしまうとせっかくの素晴らしい美点が台無しになってしまう。
“ゆるふわ女”が楽していたっていいじゃないですか。相談者さんには関係のないことです。
相談者さんはただ自らの美点に誇りを持ち、これからも100%の力でぜひ仕事を頑張ってください。
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ライター 安本由佳
慶應義塾大学法学部法律学科卒 化粧品メーカー広報、損害保険会社IT部門で勤務したのちフリーランスへ。 2015年に軽井沢に住まいを移し、ホテルやカフェのPRに従事するほか、軽井沢暮らしを紹介するコラムを連載中。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。2020年10月15日 講談社文庫より初書籍「不機嫌な婚活」発売。現在Amazonにて販売中。