SATCクリエイターが手がける、パリが舞台の注目ドラマ
秋の夜長に見たい映画やドラマを探している方に朗報へ、今季大注目の、ストーリーも衣装も華やかでキャッチーなドラマをご紹介します♡
世界中の女子を虜にしたドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』のクリエイターが手掛けた作品『エミリー、パリへ行く』が、Netflixに登場しました。舞台はフランス・パリ! アメリカ・シカゴからパリへ引っ越した主人公エミリー(リリー・コリンズ)が仕事に恋に邁進していく様子がカラフルに描かれます。
華やかな衣装に夢中に♡
見所は、まずは華やかな衣装。主人公エミリーは様々なシーンでくるくると衣装が変わっていくのですが、どのルックも色使いが綺麗で可愛いんです。マーケティングの仕事に携わるエミリーは、仕事オン・オフの日、ワークアウトのコーデでも登場するので、参考にしたいコーデが盛り沢山♪
そんな主人公と対比して描かれるのは、上司シルヴィー(フィリピーヌ・ルロワ=ボリュー)。彼女は「これぞフランスの女!」という感じで、シックな衣装に常に身を包んでいます。個人的にはフレンチファッションアイコンの一人である「CR Fashion Book」編集長、カリーヌ・ロワトフェルドが衣装のイメージモデルなのでは? と思いました。
この二人のファッションの対比は「華やかなアメリカンガール VS 気品高いパリジェンヌ」の関係性を体現しているので、ぜひ注目して見てみてください。
パリ在住ライターが観て感じたこと!
見所のふたつめに、パリライフを疑似体験できること。パリの生活者が観ても、パリで起きる「あるある」が随所に散りばめられていると感じます。
「うんうん、その点驚いちゃうよね、エミリー !」とつい共感しちゃったのは、フロアの数え方が0階からスタートすること、タバコ片手に会話を楽しむ愛煙家が多いこと、月と日の順序を逆に日程を表記すること、などでしょうか。ワンちゃんが置いていった忘れ物がしばしば路上に置き去りにされていることも、リアルだなと思いました(笑)。
一方でこれは少しアンリアルかな、という点も。エミリーやシルヴィーが履いているピンヒールは美しいのだけれど、石畳のパリ内で歩くにはやや危険なので、あまりおすすめしないかも? 確かにファッションウィーク中では見かけるのですが。実際のパリジェンヌはスニーカー、ブーツ、ヒールが太いしっかりしたパンプスを愛用している印象です。
そして、エミリーが英語使用に対して嫌な顔をされるというシーンがありますが、現在のパリの中心部では英語使用に対してとても寛容です。英語に苦手意識がある人から「ごめんね、英語あまり得意でないのだけど〜」とわざわざ言われることも。
でもフランスで働くには、文化の一つであるフランス語を使うことは働く姿勢として大切であるはず。筆者もエミリーを見習って、フランス語習得にもっと身を入れなくちゃ! と気が引き締まりました。
オードリー・ヘプバーン出演作品へのオマージュに注目!
ストーリーと舞台がパリであることを知ったとき、「まさにリリー・コリンズがぴったり♡」と納得しました。リリー・コリンズは「白雪姫と鏡の女王」という映画に出演した際に「オードリーの再来」と言われるほど似ていて、注目されています。その彼女がパリを舞台にした作品に多く登場したオードリーのように、今回の作品でパリへ降り立ったのです。
本作品ではオードリー・ヘプバーンの作品へのオマージュがさりげなく描かれているようですね。その点にも注目して観てみると面白いと思います!
なりきりエミリーを楽しむなら、まずコレ!
エミリーは自身のインスタに投稿するために写真や動画を頻繁に撮っているのですが、そのスマホのケースが印象的。アナログなカメラのデザインを模しているのですが、これが可愛い。早速ネットで検索してみると、まるっきり同じモノはないのですが、似たものは売られていたので購入!
これひとつで、エミリー気分を味わえちゃいます!
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文化や言葉が違う新たな土地でも、仕事や恋にまっすぐ向かっていく主人公エミリーに、Oggi読者なら共感して心掴まれるはず! この秋は「エミリー、パリへ行く」を観ながら、パリ生活を体験してみてはいかがでしょう?
Netflix 「エミリー、パリへ行く」公式サイトはこちら
大倉綾実(Ayami OKURA)
NYと東京でスタイリングとライティングを学び、2020年より渡仏。フランス語に奮闘しながら、ライター・スタイリスト・コーディネーターとして活動中。Instagram:@ayamiokura