心も体も健やかな妊活を! パートナーとの寄り添い方
結婚後にふたりの生活が落ち着いてくると、「そろそろふたりの赤ちゃんが欲しいな…」と考え始めるのはとても自然なことですよね。
赤ちゃんが欲しいと思い始めた際のパートナーとのスキンシップや性行為は、安定した妊活を歩み、健康な赤ちゃんを授かるために重要なポイントであり、なくてはならないステップになります。
ここでは、パートナーと妊活を考え始めた際、どんなことをふたりで話し合っておけば良いのか、具体的な内容と注意点を合わせてご紹介していきます。
◆ふたりで歩む妊活! 性行為が単純作業にならないように
性行為には、
・心身を癒す
・ふたりの絆や愛情を深める
・妊活の成果につながる
など、たくさんのメリットがありますが、性行為を単純な作業として受け止め、射精と挿入だけの目的を持ってしまうと、パートナーとの性行為から得られる喜びや目的が無意味になる心配が。そのためにも、射精と挿入をする性行為、という意識をまずはなくしてみましょう。
ふたりで妊活を歩むために欠かせない性行為、という意識をパートナーと共有できるようになると、今までよりも充実し安定したスキンシップの時間を過ごせて、妊活に大敵なストレスや不安も解消できるようになるはずです。
◆妊活を始めるにあたりふたりが話し合うべきこととは?
赤ちゃんが欲しいと感じていても、パートナーと考え方が必ずしも一致しているとは限りません。
妊活について話し合う際には、赤ちゃんが欲しいという共通の目的があるのかを確認して、次にお伝えするふたりの話し合いにステップアップしてみましょう。
妊活の基礎知識を話し合ってみよう
性行為をすれば赤ちゃんはすぐにできると考えている人も決して少なくはありません。
単純に挿入と射精をするだけの性行為よりも、お互いが妊活に必要な基礎知識を身につけてスキンシップをした方が、健康的な赤ちゃんを授かれる可能性が高まると言えます。
そのため、妊活に必要な食生活・ライフスタイルの習慣をじっくりと話し合い、徐々に赤ちゃんを作るための環境を整える話し合いと準備を始めてみましょう。
子どもが欲しい時期について話し合ってみましょう
パートナーと歩む妊活は、今までの食生活やライフスタイルなどの習慣を変えていく必要があるので、それなりのコストが必要になってきます。
そのため、子どもが欲しい時期を決めて、ある程度のお金を貯金するなど、妊活とマネープランのバランスを整える話し合いを進めてみましょう。
妊活の成果がなかなか出ない場合について話し合っておこう
お互いを思い合える理想の性行為を続けていても、ふたりに健康上の問題がある場合は、思うように妊活の成果が出ない可能性もあります。
赤ちゃんを授かることができない不妊の意識は、パートナーと考え方が変わってくることがあり、特に女性の方が不妊に敏感といわれています。
不妊治療や検査を受けることも視野にいれて、パートナーとの間にすれ違いが起きないよう前もって話し合いを進めてみましょう。
◆パートナーとの妊活にお互いが知っておくべきこととは?
続いては、パートナーとの妊活においてそれぞれが知っておくべきポイントを理解し、安定した妊活を歩むための参考にしてくださいね。
妊活中の男性が知っておくべきこと
妊活を始めた男性の場合は、
・妊活中の女性は繊細になりやすいため、思いやりある接し方をする
・挿入、射精をするだけのセックスのやり方を変えてみる
・丈夫な精子を育てるための食生活、規則正しい生活習慣を身につける
などがあります。
また妊活をしている際の女性側にとってのセックスは、不安によって心身がこわばり、いつものような性行為ができなくなる心配もあります。
そのため男性は、女性がリラックスできるよう、
・環境を見直す
・会話を大切にした性行為に変えていく
・挿入、射精よりも丁寧な前戯やスキンシップに時間をかける
というポイントを押さえておきましょう。
妊活中の女性が知っておくべきこと
妊活を始めた女性の場合は、
・定期的に婦人科検診を受ける
・毎日決まった時間に基礎体温を計る
などが最初のステップです。
基礎体温を計ると、生理周期や排卵が正常に行われているかなどの妊活に大切な要素が把握できるようになり、今までよりも自分の心身とじっくり向き合うことができます。
また、産婦人科での検診では、妊活につながりやすい性行為のタイミング・あり方などのアドバイスも受けられるため、パートナーとともに妊活の正しい知識を増やしていけるメリットがありますよ。
~おわりに~
妊活のためのパートナーとの性行為は、お互いの心身の状態とじっくり向き合い、ふたりの絆と愛情、健康への意識を一層高められるものです。
正しく安定した妊活をパートナーと歩みながら、この過程がふたりの大切な思い出と大きな糧に変えられると良いですね。
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医師 杉山力一
東京医科大学産科婦人科医局では不妊治療・体外受精を専門に研究。その後、1999年より杉山産婦人科勤務。
監修する女性向けアプリ「eggs LAB」では、独自ロジックにより、アプリでの問診で自身の情報を入力することで、これまでにない高い精度での生理日・排卵日予測を実現。不安定な生理周期にも対応した適切なアドバイスや、妊活に関する情報まで、個々の身体の状態にフィットした「あなただけの/あなたのための/今欲しい情報」を発信中。