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2020.09.12

「所存」の意味や読み方、ビジネスでの正しい使い方は? 履歴書・志望動機にも使えるかをチェック!

「所存」という言葉はビジネスシーンでよく耳にする言葉かもしれません。自分の考えや意思を伝える際に用いられる言葉です。本記事では、「所存」の正しい意味や使い方を解説します。よく使われる言葉ですので、マスターして上手に意思を伝えられるようになりましょう。

【目次】
「所存」の意味や読み方とは?
「所存」の使い方は?
「所存」の使い方は? 例文でチェック
「所存」と「意向」、「次第」、「所在」の違い
最後に

「所存」の意味や読み方とは?

「所存」という言葉を聞いたことがありますか? ビジネスシーンでは、自分の考えや意思を伝える際に用いられる言葉です。今回は、「所存」の正しい意味や使い方を解説します。マスターして、上手に意思を伝えられるようになりましょう。

(c)Shutterstock.com

「所存」とは、どのような意味なのでしょうか? まずは、「所存」の意味や、読み方をみていきましょう。

◆「所存」の意味と読み方

「所存」は、「しょぞん」と読みます。心に思うところや考えという意味。「所存です」とすると、「思います」「考えています」という意味になりますね。

「所存」は「存ずるところ」を省略した表現で、「存ずる(ぞんずる)」は、「知る」「承知する」の謙譲語です。そのため「所存」は、「思う」の謙譲語にあたります。

「所存」の使い方は?

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では、「所存」はどのような場面で使うのが適切なのでしょう?「所存」の使い方を理解し、正しく使っていきましょう。

◆「所存」の使い方

「所存」は、決意や意向を伝える際に使用するのが適切です。「~する所存です」と使い、「~するつもりです」「~したいと思っています」という意思を伝えることができます。

自分をへりくだった言い方で相手への敬意をあらわす表現、つまり謙譲語である「所存」は、自分を低く見た表現であるため、相手の行為に使うことはできません。ですから、「部長の所存をお伺いする」という表現はできません。立場の高い・低いにかかわらず、自分に対して使う言葉だということを、覚えておきましょう。

履歴書などの志望動機でも、「所存です」が用いられます。自己PRの欄では入職できた場合の意気込みや決意表明を書きますよね? その際に「~していく所存です」「~する所存です」と使うことで、自分の決意をアピールすることができます。

また、取引先や役員などの、より敬意を払うべき相手に対しては、「です」をより丁寧な表現にした「ございます」と言い換えると良いでしょう。「~していく所存でございます」と用います。社内や日頃から関わっている先輩などに対しては、ややくどい印象を与える場合もあるので注意してください。

◆「所存」をビジネス等で使う時の注意点とは?

「思う所存です」や「考えていく所存であります」といった表現を使ったことはありませんか? 実はこの使い方は、誤りです。「所存」は思う・考えるという意味の言葉なので、これでは同じ意味の言葉を繰り返しているということになります。「所存」という言葉で「思っている」ことは伝わりますので、重ねて使わないよう、注意しましょう。

「所存」の使い方は? 例文でチェック

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実際には、どのような使い方があるでしょうか? 例文とともに、確認していきましょう。

1:「新たな部署で、一日も早く戦力となれるよう努力していく所存です」

履歴書などの志望動機で用いる場合、例文のように意気込みや決意表明を表現することができます。「~していく所存です」「~する所存です」と、熱意を伝えていきましょう。

2:「このプロジェクトを数年計画で大々的に展開していく所存でございます」

文末を「です」をより丁寧な表現にした「ございます」として用いることもできます。取引先や役員などより敬意を払うべき相手に対しては、「~していく所存でございます」とすると良いでしょう。社内や日頃から関わっている先輩などに使うと、ややくどい印象を与える場合があるので、注意が必要です。

3:「今後このようなことを起こさぬよう、これまで以上に注意していく所存であります」

「所存です」「所存でございます」という表現の他にも、「所存であります」と伝えることが可能です。「所存です」と比べると、少し丁寧な印象になりますね。謝罪や反省の意を伝える場合にも、「所存」を用いることができます。

「所存」と「意向」、「次第」、「所在」の違い

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「所存」という表現以外にも、ビジネスシーンでよく見聞きする、思う・考えるという意味の言葉で「意向」、「次第」、「所在」があります。それぞれの違いについて、確認していきましょう。

◆「所存」と「意向」の違いとは?

考えや思いを表す言葉として、「所存」と「意向」は似た意味の表現です。しかし、謙譲の意味を持つ「所存」は、自分の考えに対して用いる言葉です。相手の考えには使用することはできません。

一方、「どうしたいのか」という考え、意思を示す言葉が「意向」です。「本人の意向を尊重する」「上司のご意向を伺う」といったように用います。「意向」は「ご意向」と尊敬語にすることで、目上の人の考えにも使うことができます。誰の考えを指し示しているのかを理解して、使い分けましょう。

◆「所存」と「次第」の違いとは?

「所存」と似た表現に、「次第」があります。「先方の都合に従い、変更した次第です」というような表現を聞いたことはありませんか? 「次第」は、物事の状況や原因・理由の説明に使われる表現です。上記の例文の場合は、「先方の都合を受け、変更しました」という意味になります。「所存」を用いた場合は、自分の考えという意味になるので、先方の都合を受けて変更した場合には用いることはできません。

どちらも文末表現としては似て見えますが、意味は異なるので言い換え表現として使えないという点に注意しましょう。

◆「所存」と「所在」の違いとは?

単語の見た目やイメージが先行し、「所存」と「所在」が混同されることがあるようです。しかし、意味はまったく異なるので注意してください。

「所在」は、物や人が存在すること・行為・身分などといった意味。ビジネスでは「責任の所在」等と用いられることが一般的です。「所存」のような意味はないので、混同しないようにしましょう。

最後に

いかがでしたでしょうか? 「所存」は、謙譲語として、目上の人に考えや思いを述べる際に使える表現です。「所存です」を用いて、自分の考え、決意や意向を目上の方に伝えていきましょう。

TOP 画像/(c)Shutterstock.com


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