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2020.08.31

「ご愛顧」の意味や使い方とは? 類語や対義語もまとめてご紹介

「ご愛顧いただきありがとうございます」という表現はビジネスシーンなどでよく見られますよね。挨拶文の定型としてよく用いられますが、どんなシーンで使うのが適切なのでしょうか。本記事では、「ご愛顧」の意味と使い方、類語を解説していきます。

【目次】
「ご愛顧」とは? 読み方や意味を知ろう
「ご愛顧」を使う際の注意点
「ご愛顧」の使い方を例文でチェック
「ご愛顧」の類語はどのようなものがある?
最後に

「ご愛顧」とは? 読み方や意味を知ろう

「ご愛顧いただきありがとうございます」という文章を見たことはありますか? 今回は、ビジネスシーンで挨拶文としてよく用いられる「ご愛顧」の意味と使い方、類語を紹介します。正しく意味を理解し、日頃の感謝を伝える言葉として使えるようになりましょう。

(c)Shutterstock.com

「ご愛顧」は、「ごあいこ」と読みます。意味は、ひいきにすること、目をかけること。多くの場合は、「愛顧」に「御」をつけた敬語として「ご愛顧」と表現し、目をかけられる側が用います。

日頃、目をかけてもらっていることに対して、感謝の意を表現する言葉と組み合わせることが多いです。例えば、「日頃のご愛顧、誠にありがとうございます」というと「日頃から気に掛けて貰ってありがたい」という気持ちを伝えることが出来ますね。

「ご愛顧」を使う際の注意点

「ご愛顧」という言葉の使い方の注意点について、確認していきましょう。

1:自分の行為には使わない

「ご愛顧」は敬語であり、自分の方から相手を贔屓する、気に掛けているという意味での使い方はできません。「いつもご愛顧しています」という言い方は出来ないので注意が必要です。ビジネスシーンでは、お客様に商品やサービスを購入・利用してもらったことに対し、「ご愛顧を賜る」や「ご愛顧いただく」という定型句で用いられます。

2:読み方が似ている「ご愛好」との違いに注意

「ご愛好」は、「ごあいこう」と読みます。「愛好」は、その事が好きで楽しむことの意味。「○○愛好会」「○○愛好家」などを思い出すと、理解しやすいのではないでしょうか?

会の名称やその人を形容するフレーズとして、用いられることが多い言葉ですね。目をかけてくれたことに対して使う「ご愛顧」とは意味が異なりますので、注意しましょう。

「ご愛顧」の使い方を例文でチェック

(c)Shutterstock.com

では、「ご愛顧」をビジネスシーンでどのように使っていけば良いでしょうか? 実際のフレーズを例に、正しい表現を確認していきましょう。

1:「今後とも変わらぬご愛顧をいただきますよう、宜しくお願い申し上げます」

日頃からお世話になっているお客様や取引先を相手として開催される会などにおいての締めの挨拶として、感謝の意を伝えることが出来ます。冒頭でしたら、「日頃より弊社をご愛顧いただき、厚く御礼申し上げます」と使うことも出来ますね。

感謝の意を述べる場面で多く使われるフレーズですが、謝罪の意を述べた際の文末にも使われます。非を認めた上で、謝罪し、引き続き「ご愛顧」頂ける様に請う形で用いられるのが一般的です。その場合は、より丁寧に「今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます」を使うと良いでしょう。

2:「皆様方には、平素よりのご愛顧誠にありがとうございます」

暑中見舞いや年賀状、ダイレクトメール等で「ご愛顧」を使うことが出来ます。いつもお世話になっている方へ、日頃の感謝の意を、丁寧な印象で伝えることができるでしょう。メールで一般的な「お世話になっております」いう冒頭文を「いつもご愛顧いただきありがとうございます」に変えるだけでも、印象が変わってきますね。

3:「日頃のご愛顧、誠にありがとうございます」

口頭で感謝を述べる際にも、「ご愛顧」を使うことが出来ます。「いつもご利用いただき、ありがとうございます」や「お世話になっております」という言葉の代わりに、「日頃のご愛顧、誠にありがとうございます」と伝えてみましょう。このフレーズが自然と出てくるようになれば、お客様や取引先からの印象がグッと良くなるのではないでしょうか?

「ご愛顧」の類語はどのようなものがある?

(c)Shutterstock.com

「ご愛顧」と同じように、感謝の意を表現する言葉と組み合わせて使えるフレーズを覚えていきましょう。ここでは類語を3つご紹介します。手紙やメールの頭語や結びの挨拶文として、場面に合わせて使えると良いですね。

1:お引き立て

「引き立て」とは、引き立てること。特に、目をかけて用いること。ひいきにすることの意味。「お引き立て」は、「引き立て」に接頭語「お」をつけたものです。今まで取引がなかった先に対しても、「お引き立て」という表現を使い、尊敬や感謝の意を伝えることが出来ます。

【例文】
・「平素は格別のお引き立てを賜り厚くお礼申し上げます」
・「これからも変わらぬお引き立てのほど、宜しくお願い申し上げます」

2:ご贔屓

「ご贔屓」は、「ごひいき」と読みます。気に入った人を特に引き立てることの意味である「贔屓」に接頭語「ご」をつけたもの。目上の相手に対して「ご贔屓に預かる」などというように使います。

【例文】
・「日頃よりご贔屓に預かり、誠にありがとうございます」
・「引き続き、ご贔屓賜りますようお願い申し上げます」

3:ご高配

「高配」は、「こうはい」と読みます。相手を敬い、その心くばりをいう意味。「ご高配」は、「高配」に接頭語「ご」をつけたもので、特別な配慮をしていただいたという意味が含まれます。ただし、初対面の相手には使えません。取引関係があった先や、一緒に仕事を行ってきた相手に対して感謝を述べる際に使います。

【例文】
・「平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます」
・「ご高配を賜りたく、お願い申し上げます」

最後に

(c)Shutterstock.com

いかがでしたでしょうか? ビジネスシーンの挨拶において、「ご愛顧」やその他の類語はどれも、お客様や取引先との良好な関係性を築くために欠かせない言葉です。ビジネスにおいて気持ちの良い挨拶をすることは立派なビジネススキルと言えます。

人間関係のコニュニケーションを円滑にする初めの挨拶。正しい意味を理解し、今後とも「ご愛顧」いただけるよう、日頃の感謝の気持ちを上手く伝えていきましょう。

TOP 画像/(c)Shutterstock.com

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