「未明」っていつ頃? 具体的な時間帯は?
ニュースや天気予報などで「昨夜未明」などと「未明」という言葉を耳にしますよね。でも、「未明」とは具体的にいつ頃のことを指すのでしょうか?
◆「未明」とは夜明け前までのこと
デジタル大辞泉によると、未明とは「まだ夜が明けきらない時分」とあります。季節によって時間の経過が様々であることから詳細な時間を示されていないですが、大まかな様子を把握するために「夜が明ける前、日の出までの時間帯を未明」と指すんですね。
しかし、さらに気象庁ではさらに細かく定義しているんです。
◆気象庁の定義では「午前0時から午前3時頃まで」
気象庁では天気予報等で用いる用語として、時に関する用語の定義を公表しています。その定義によると、未明とは「午前0時から午前3時頃まで」のこと(気象庁「1日の時間細分図」より)。そして、明け方は「午前3時頃から午前6時頃まで」のこと。
なお、デジタル大辞泉によると、明け方とは「夜の明けようとするころ。夜明け方」のことをいいます。
天気予報はより細かい時間帯で状況を把握できると助かることから、通常用いられる言葉の意味の範囲より具体的に時間帯で定義されているんですね。
みなさんがイメージしていた未明の時間帯は合っていましたか? 時間を表す言葉は、詳細な時間がわかっていない場合には「だいたいの時間」で示す使い方と、天気予報など具体性を帯びた使い方の2通りあるんですね。
日常会話やビジネスの場でも、ニュアンスを伝えたい時と、正確に情報を伝えるべき時の言葉の使い方がありますよね。それと同じです。今回紹介した言葉の使い方を知っていれば、説明上手になれると思いますよ。
言葉の意味/デジタル大辞泉
鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!