男女では違う? スクリーニング検査の内容【30代からの不妊治療】
妊活を始めて3年。現在34歳の私の体験から、妊娠を考えているカップルにとって少しでも役に立つような情報をレポート形式でお届けします。
前回、妊活当初に近所のレディースクリニックへ夫婦で基礎検査を受けにいくまでのお話をお届けしました。今回は、レディースクリニックでの様子をレポートします。
◆女性ばかりのクリニック。検査を受けに行く男性ってどのくらいいるんだろう?
やっとの思いで決まった近所のレディースクリニック。大きな窓に広い受付でとてもスタイリッシュな雰囲気がありました。
私たちが行ったのは、高度生殖医療など不妊治療を専門にしているクリニック。女性の医院長が毎回診てくれるという点で安心感がありました。
朝の10時~という枠で予約をしていたのですが、待合室には女性が3~4人。スタッフもすべて女性。「妊活は2人でするものだから!」と意気込んできたうちの夫はなんだか緊張していて寂しそう。この広い空間で唯一の男性で独特な雰囲気だからしょうがないか。「検査を受けに来る男性って、少数派なのかな…」と感じました。
30分くらい待つと名前を呼ばれ、スクリーニング検査(基本検査)の説明と問診票を渡されました。
◆初めてのスクリーニング検査の様子
問診票を書きながら、ふと手が止る夫。
夫「禁欲期間はどれくらいですか? だって」
私「え…!? あぁ、そういうの必要なんだ」
ハズい…。恥ずかしい。ただの問診票なのに、他人にプライベートを覗かれている気分…。
私の方は月経開始日や月経周期など、手帳を確認しながら記入。妊活において、この「男性の禁欲期間は何日か?」と「女性の最終月経日から何日経ったのか?」という情報がとても大事だということをこの時はじめて知りました。
◆妊娠のためのスクリーニング検査にかかった費用
診察室へ呼ばれると、広いお部屋に、話しやすそうな雰囲気の女性の先生がいました。
医師「こんにちは。今日は基礎検査のご希望ということですね」
私「はい、自然妊娠でタイミング法をやろうと思っているのですが、先に問題ないかカラダのことを調べておこうという話になって」
医師「それはいいことだと思います。血液基礎検査を受けていただいてから、エコーなども並行していくことができます。項目はこんな感じなんですけれど…」
ここのクリニックは、妊娠のためのスクリーニング検査(基本検査)と問診がセットになっていて、女性は血液検査で約2万円、男性は血液検査と精液検査で約1万円でした。
夫は診察初日に、すぐ血液検査と精液検査を受けることに。すぐ採精室へいって精液を提出し、当日に血液検査をやっておしまい。
◆夫は初日で終了したのに、私は…
私は、基礎検査の血液検査にプラスして、超音波(エコー)検査2回(超音波で卵胞のサイズや排卵状況のチェック)や尿検査もすることにしました。
医師「ちゃんと卵胞が育っているか、自力で排卵できているのかまでチェックできれば、より自然妊娠の可能も高まりますよ」
と言われ、断る理由もなくなってしまったから。パタパタっとカレンダーに印をつけられて、クリニックへ来る日が自動的に決定。心の中では「え? 3回も通院しなきゃならないの?」と思いつつ、「わかりました」と了解せざるを得ない雰囲気に。
夫は「仕事調整するから、できるだけ一緒にいくよ」と言ってくれたのですが、他の患者さん(女性)がみんな一人できているのに、私だけ付き添ってもらうというのも、なんだかこっぱずかしい。
検査予定日になっても、
夫「やっぱり一緒にいこうか?」
私「いや、いいよ。みんな一人で来ているし」
夫「不妊治療のクリニックって、そういうものなのかねぇ?」
私「そうなんじゃない?!」
病院によってもちろん差があると思うのですが、私がはじめていったクリニックでは、結局その後も、男性患者を見かけることはありませんでした。
夫「妊活って、男にできること少ないんだね」
私「…そうだね」
夫婦ともども妊活の大変さを知りはじめたのでした。
次回は、スクリーニング検査でのエコー検査の様子をお伝えします。
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クロサワキコ
34歳・主婦ライター。妊活歴3年目。男性不妊の治療や人工授精に体外受精、ステップアップを重ねていくなかで感じた不妊治療のリアルな本音を発信しています。