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2020.07.09

「吟味」の意味や使い方とは? 類語・対義語・英語表現もまとめてご紹介

吟味(ぎんみ)という言葉は、日常生活のニュースやビジネスシーンなどで頻繁に使われます。現在では「物事の内容や品質をしっかりと調べて確かめる」といった意味で用いられますが、実は言葉の起源を遡ると違った意味も持っているのです。本記事では、吟味の正しい意味や使い方について解説します。

【目次】
「吟味」の意味とは
「吟味」の使い方を例文でチェック
「吟味」の類語にはどのようなものがある?
「吟味」の対義語にはどのようなものがある?
「吟味する」の英語表現もチェック
最後に

「吟味」の意味とは

「内容についてしっかりと吟味しよう」などとビジネスシーンでもよく使われる「吟味(ぎんみ)」という言葉。みなさんは、「吟味」という言葉の意味を正確に知っていますか?

実はこの言葉の起源は、江戸時代にまで遡ります。当時、裁判にやってくる訴訟人(原告)、相手方(被告)、被害者たちの言い分が真実かどうかを調べるときに使われていた言葉だったのです。

しかし現在では、本来の意味が転じ、「物事の内容や品質をしっかりと調べて確かめる」という意味で用いられるようになりました。

例えば、「提出する書類を吟味する」というのは「書類に不備がないかどうか」、また「改善の余地はないかどうか」など提出前に入念に確認することを意味しています。

また、他にも和歌や俳句、詩などの詩歌を作ったり、詠んだりして楽しむことも「吟味」と言いますよ。詩歌を作る・読むことは「吟(ぎん)ずる」といいます。

「吟味」の使い方を例文でチェック

さて、「吟味」の意味をお伝えしたところで、続いては正しい「吟味」の使い方をご紹介します。具体的な例文とともに使い方を見ていきましょう。

1. 「よく吟味した食材を用いて料理をする」

比較的、分かりやすく使いやすい表現でしょう。「品質をよく調べて、確認した食材を使用して料理をする」という意味です。

もちろん「食材」だけでなく、「洋服」や「プレゼント」などに対しても使うことが出来ます。例えば、「よく吟味してから洋服を購入する」や、「よく吟味してプレゼントを決める」などというように、色々な使い方が出来ますね。

2. 「吟味した結果、こちらの案を採用いたします」

こちらは、ビジネスシーンを中心に活用できる言い回しですね。「物事の内容をしっかりと確認した結果、こちらの案を採用します」という意味です。

他にも「みんなで吟味した結果、この旅行会社を利用することに決めた」や、「よく吟味した結果、私はこれが正しい答えだと思う」など、様々な使い方が出来ますよ。

3. 「インターネットから得た情報は、よく吟味する必要がある」

「インターネットから得た情報は、内容をしっかり調べて確認する必要がある」という意味です。色々な情報が飛び交い、誰でも簡単に情報を発信出来てしまう世の中ですから、現代の私たちにとって得た情報を「吟味する」ことは、とても重要なことですね。

4. 「解の吟味が必要だ」

こうした言葉を耳にしたことはあるでしょうか? 数学の授業や学習の中で、「解の吟味」という用語が使われることがあります。「解の吟味」とは、方程式を解いて得られた答えが問題に合っているかどうか確認すること。答えを導き出す際に、ミスのないようにしっかりと考えることを「解の吟味」といいます。

「吟味」の類語にはどのようなものがある?

「吟味」の正しい使い方について分かっていただけましたか? 次は「吟味」の類語をご紹介します。類語を知ることで、「吟味」についてもより深く理解できることと思いますよ。

1. 「確認」

「確認」とは「確かめること」、「はっきり認めること」。どちらかというと「吟味」の方が、「確認」よりも「物事を見極め真実かどうか確かめる」意味合いが強いでしょう。状況や、伝えたいことによって使い分けられるようになると、ボキャブラリーの幅も広がりますね。

2. 「審議」

「審議」とは、「物事をよく調査・検討して、そのものの良し悪しを決めること」。「会議を開き、討議する」という意味合いも含まれています。

ですから、「審議」という言葉は、複数人で検討した場合に使われることが多いでしょう。上記の例文2で出てきた「吟味した結果」という表現は、「審議した結果」と言い換えることもできますね。

3. 「熟考」

「熟考」とは「よくよく考えること」、「十分に思いめぐらすこと」。物事をしっかりと考える点では「吟味」と類似しますね。しかし、「熟考」には「しっかり考える」という意味しか含まれていません。

調べた上で可否を判断する「吟味」とは違い、次の行動には移っていない点が異なるポイントですね。そのような言葉の差異を抑えておくと、場面によって言葉の使い分けが上手くできるようになると思いますよ。

「吟味」の対義語にはどのようなものがある?

続いては「吟味」の対義語をご紹介します。ぜひ、一緒に覚えておいてくださいね。

1. 「瞥見(べっけん)」

聞いたことがないという方も多いかもしれませんね。「瞥見」とは「短時間で物事をざっと見ること」。まさに「吟味」とは真逆の意味ですね。「渡された資料を瞥見する」や、「瞥見の限り、異常はなかった」などという使い方が出来ます。

2. 「鵜呑み(うのみ)にする」

みなさんも一度は聞いたことのある表現ですよね。「鵜呑みにする」というのは、「物事の真意を理解せずに受け入れる」という意味があります。しっかりと物事の真意を考え確認する「吟味」とは真逆ですね。

「吟味する」の英語表現もチェック

「吟味する」を英語で表現する方法はたくさんあります。中でも「examine」には「調べる」や「分析する」、また「尋問する」という意味が含まれており、「吟味する」を英語で表現するのに丁度良いでしょう。

例えば、「あなたの提案をよく吟味します」と英語で言いたい場合には、「I will closely examine your proposal.」と表現します。

他にも、「彼女は食べ物をよく吟味する」だったら、「She is particular about food.」というような表現もできますよ。英語でコミュニケーションを取る必要のあるシーンでは、このように活用してみてくださいね。

最後に

「吟味」の正しい意味や使い方について伝わったでしょうか。もともとは江戸時代に、裁判で罪状を調べる時に使われていた表現であったため、今でも「物事を念入りに深く、しっかりと調べる」という意味で使われています。

聞いたことはあるけど、正しい意味についてはあやふやだったという方も多い言葉です。この記事を参考に、ぜひ「吟味」を使った表現を会話の中に取り入れてみてくださいね。


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